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2006年03月03日

Blog開設2ヶ月!

 なんだかんだで2ヶ月経ちました。
 思いつくまま色々と書き綴ってきましたが、だいたいどんな感じでやって行くか、自分なりに掴めてきた気がします。
 試しにコメント欄もつけてみましょう。ご意見ご感想など、もしなにかありましたらどうぞ。
 匿名っぽく行きたいので、私・九郎のことを知っている人やどこかで見かけた人も、そ知らぬ顔で、
ひとつヨロシクお願いいたしますm(_ _)m
posted by 九郎 at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

梅の花

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 梅の花の季節になった。
 梅はまだまだ寒い時期に、他の花にさきがけて咲く。暖かくなるのはまだもう少し先、風に運ばれる香りに気付いて視線を巡らせると、控えめに咲く可憐な花に目が止まる。それぞれの場所で、それぞれの高度で、梅の花はそっと開いては散っていく。


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posted by 九郎 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

カテゴリ追加

 新しくカテゴリ「季節の便り」を追加しました。折々の季節感を描いて行けたらなと思っています。
 二月は「節分」を主なテーマにしてきました。三月は新しいテーマを準備中です。
 近日公開!
posted by 九郎 at 00:04| 日記 | 更新情報をチェックする

2006年03月09日

おじぞうさま

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 おじぞうさまは日本中どこにでもいる。
 地方はもちろん、都市部でも(関西は特に)古くからのおじぞうさまが、大切に保存されている。

 道端
 石造り
 童子のような姿

 おじぞうさまと言えば、こういった属性が浮ぶ。
 子供の頃から親しんできた仏様だが、あらためて考えてみると、おじぞうさまについてまるで知らない自分に気付く。
 そう言えば「地蔵菩薩」という名前そのものが不思議だ。

 そんな仏様について、これからあれこれカタッてみたいと思う。
 またしばらくお付き合いください。
posted by 九郎 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

地蔵菩薩の前世

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 仏教では輪廻転生、生まれ変わり死に変わりの考え方が基本。
 仏典にはお釈迦様やその他様々の仏菩薩の前世譚が描かれており、おじぞうさまの前世もいくつか伝えられている。
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posted by 九郎 at 11:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

仏の時間軸

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 仏教の世界観では「三時」という時間の流れが想定されている。諸説あるけれども、おおむね以下のようになる。

・お釈迦様の悟り(約2500年前)
   ↓
・「正法」…釈尊の教えが正しく伝えられる時代(500年間)
   ↓
・「像法」…法が形骸化する時代(500又は1000年間)
   ↓
・「末法」…法が滅びていく時代(10000年間)
   ↓
 無仏の時代(56億7千万年間)
   ↓
・弥勒菩薩が兜率天(とそつてん)から下生、成仏
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posted by 九郎 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月27日

六道能化

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 仏教では衆生は六道(ろくどう)を輪廻転生し続けると考える。
 六道とは、地獄・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅・人・天の六つの世界。神々の住む天の世界も、仏教では欲にとらわれた迷いの世界の内に数える。
 解脱(げだつ)して仏に成るということは、あらゆる欲望・とらわれから自由になって、この六道の迷いの世界から抜け出すことを意味する。だから六道で自在に活動するのは、既に成仏した如来様より、まだ成仏に至らない菩薩の方が向いている。
 お地蔵様もそうした菩薩の一人で、地獄すら含めた六道全てを守備範囲にする稀有な存在だ。
 さらに、お地蔵様にはもう一つ大きな特徴がある。続きを読む
posted by 九郎 at 23:17| Comment(4) | TrackBack(1) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月28日

地獄抜苦

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 六道能化の地蔵菩薩の力、中でも地獄に救いをもたらす力は、インド成立の比較的古いお経から描写されていると言う。地獄の閻魔大王や獄卒に姿を変え、または責め苦に苦しむ亡者に代わって苦しみを引き受けるという設定は、ことのほか人々の心をとらえた。
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posted by 九郎 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

賽の河原のモノガタリ

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 それがいつ頃からかは定かではないが、お地蔵様は子供の守護神としても信仰されるようになった。生きている子供を守護するのはもちろんのこと、親に先立ち、幼くして亡くなった子供の死後も、守ってくれると信じられるようになった。
 十歳に満たず逝った幼児は、賽の河原で親恋しさに石を積み、泣き叫ぶ。そこに鬼どもがやってきて、鉄棒でせっかく積んだ石の供養塔を突き崩す・・・
 幼い子供に何の罪があってそのような世界に行かねばならないのか、現代人には中々理解できない。しかし幼児に先立たれた親の心、守りきれなかった悔いの思いが、そのような物悲しい風景を生み出してしまったのかもしれない。
 有名な「賽の河原和讃」は、時代を超えて聴く者の心に突き刺さる。
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posted by 九郎 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月30日

クシティガルバ

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 概観ではあるけれども、ここまで地蔵菩薩についてあれこれカタッて来た。
 最後に地蔵の起源にさかのぼってみたい。
 そもそも「地蔵」と言う言葉は、古代インドの言葉で「クシティガルバ」、大地(クシティ)と子宮(ガルバ)を意味し、大地の徳の神格化であると言われる。
 神話の構造では「天空の父神」と「大地の母神」と言う対比がよく見られるが、地蔵菩薩もあるいは「大地の母神」の系譜に連なる神格なのかもしれない。
 そのように考えると、これまでに触れてきたお地蔵様の属性の数々が、一つ一つ思い当たる。
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posted by 九郎 at 21:07| Comment(3) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする