神話によると、シヴァには数百の神妃がいるとされる。その中でも代表的なのがパールヴァティー(またはウマーと呼ばれる)で、ガネーシャとスカンダの母であると伝えられる。パールヴァティーは優美・柔和で、情熱的な女神としてシヴァの寵愛を受けている。
シヴァに両義性があったように、シヴァの妃にもパールヴァティーの暗黒面と呼ぶべき破壊の女神達が存在する。名をドゥルガーとカーリーと言う。
【ドゥルガーの神話】
はるか昔、マヒシャという強力な魔神が現れ、軍勢を率いて神々を退け、天界の支配者となった。神々にたすけを求められたシヴァとヴィシュヌは、光を放ってドゥルガーを生み出した。二神の怒りから生まれたドゥルガーは、獅子に乗り、三叉戟をはじめとする数々の武器を取って、魔神の軍勢をことごとく滅ぼした。
カーリーは、さらに強力な殺戮と破壊の女神の極致として現れる。
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