【ロゴ画像変更】
今回は季節も考えて「請雨経曼荼羅(しょううぎょうまんだら)」を元ネタに。釈尊が水を司る数々の竜王を呼び出す構図の曼荼羅です。
しかし今年は五月中から既に雨が続いていて、日照不足から野菜が高くなったりしてますね。このままやたらに降ってもらっても困るかも・・・
「請雨」というよりは、「降るべき時に降るべき雨を」という、天地のバランスを願ってのロゴ画像と言うことにしておきましょう(笑)
【六月の予定】
今あらためて五月投稿分を見返してみると、カテゴリ「大黒」を二回しか更新できなかったんですね・・・
さすがにのんびりし過ぎたので、六月中には何とか一段落させます!
当ブログもいよいよ六ヶ月目に突入。ささやかながら、訪問者数も増えてきました。やはり新作絵をアップした日にはアクセス数も伸びやすいので、励みになります。今後ともよろしくお願いいたします。
2006年06月01日
2006年06月04日
カテゴリ「地蔵」参考図書
遅ればせながら、カテゴリ「地蔵」をカタるにあたって参照した本の中から、入手しやすく読みやすい二点を紹介。
地蔵信仰の諸相について、ひろさちやをはじめ多数の論者がそれぞれの角度からアプローチ。純然たる入門書でありながら、幅広い内容を網羅している。誰にとっても平易で親しみやすい一冊。
日本の地蔵信仰を語る上で重要な「延命地蔵経」(漢文と現代意訳)、「地蔵和讃」、「笠地蔵」等も、他の資料とともに収録されている。
とくに「延命地蔵経」は(和製の偽経とされてはいるが)地蔵菩薩の由来が短く、簡潔に、ファンタジックにまとめられたお経で、いつの日か「絵解き紙芝居」にしてみたいと思わせる内容で、非常に読み応えがあった。
こちらも印度、中国、日本における地蔵信仰の流れを網羅した入門書であるが、やや硬い内容。各種原典を明示して論を進めているので、この本を入り口に各自の興味に従って読書を進めていくことが出来る。こういう確実な内容の本が安価に入手できるのは、私のような独学絵描きとしては本当にありがたい。
同著者は同じ塙新書で「観音信仰」「呪術宗教の世界」なども出しており、「正統」仏教だけでなく土俗・民間信仰の領域まで視野に入っているところが素晴らしい。
私は「おじぞうさま」を考える時、「土俗」は決して無視できないばかりか、むしろ本質に迫る鍵になると思うのだ。
地蔵信仰の諸相について、ひろさちやをはじめ多数の論者がそれぞれの角度からアプローチ。純然たる入門書でありながら、幅広い内容を網羅している。誰にとっても平易で親しみやすい一冊。
日本の地蔵信仰を語る上で重要な「延命地蔵経」(漢文と現代意訳)、「地蔵和讃」、「笠地蔵」等も、他の資料とともに収録されている。
とくに「延命地蔵経」は(和製の偽経とされてはいるが)地蔵菩薩の由来が短く、簡潔に、ファンタジックにまとめられたお経で、いつの日か「絵解き紙芝居」にしてみたいと思わせる内容で、非常に読み応えがあった。
こちらも印度、中国、日本における地蔵信仰の流れを網羅した入門書であるが、やや硬い内容。各種原典を明示して論を進めているので、この本を入り口に各自の興味に従って読書を進めていくことが出来る。こういう確実な内容の本が安価に入手できるのは、私のような独学絵描きとしては本当にありがたい。
同著者は同じ塙新書で「観音信仰」「呪術宗教の世界」なども出しており、「正統」仏教だけでなく土俗・民間信仰の領域まで視野に入っているところが素晴らしい。
私は「おじぞうさま」を考える時、「土俗」は決して無視できないばかりか、むしろ本質に迫る鍵になると思うのだ。
2006年06月06日
2006年06月10日
2006年06月11日
ヤマアジサイ
アジサイの季節になった。
私の住んでいる地域では、今週から来週にかけて見頃になる。
ここ数年のお気に入りはガクアジサイだ。
蕾の集合体のように見える中央部を、縁取るように花が囲んでいるタイプのアジサイで、いわゆる「紫陽花」に比べると派手さに欠けるが、こちらの方が原種に近い。
今年はこのガクアジサイと同タイプの「ヤマアジサイ」にハマッた。
その名の通り山間部に自生する、白い楚々としたアジサイ。
4月に紹介したミツバツツジもそうだが、私はこの手の素朴な花に弱い。
ガクアジサイやランタナ、種取り用に育てられたニンジンの花など、この時期咲く花は何故か曼荼羅っぽいものが多い。
神仏マニアの私は、眺めながらついつい「蓮華蔵か・・・」などと、あらぬ妄想に耽ったりする。
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私の住んでいる地域では、今週から来週にかけて見頃になる。
ここ数年のお気に入りはガクアジサイだ。
蕾の集合体のように見える中央部を、縁取るように花が囲んでいるタイプのアジサイで、いわゆる「紫陽花」に比べると派手さに欠けるが、こちらの方が原種に近い。
今年はこのガクアジサイと同タイプの「ヤマアジサイ」にハマッた。
その名の通り山間部に自生する、白い楚々としたアジサイ。
4月に紹介したミツバツツジもそうだが、私はこの手の素朴な花に弱い。
ガクアジサイやランタナ、種取り用に育てられたニンジンの花など、この時期咲く花は何故か曼荼羅っぽいものが多い。
神仏マニアの私は、眺めながらついつい「蓮華蔵か・・・」などと、あらぬ妄想に耽ったりする。
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2006年06月13日
西村公朝の著作紹介
私が最初に西村公朝さんを意識したのは「NHK趣味悠々」で「西村公朝の仏の造形」というシリーズの講師を勤めておられた時のことだった。
聞き手に和泉淳子さん(能楽師で、狂言の和泉元彌の姉)と、日比野克彦さん(アーティスト)を迎えて、毎回親しみやすい形式で仏画や造形を指導。他にも仏の造形に関する様々な知識を、惜しみなく披露してくださる素晴らしい番組だった。
とりわけ、木材それぞれの個性を生かした木彫の指導は本当に素晴らしかった。あらかじめ予定した形に無理矢理木を彫り込んで行くのではなく、実際にノミを入れてみて木と対話しながら、繰り返しこまめに下絵を描き直し、荒彫りと墨線、淡彩色で仕上げていくスタイルは、まさに目からうろこ。
誰にでも可愛らしい仏像が作れてしまうノウハウは、円空や木喰のスタイルにも比肩し得る発明ではないかと思った。
私の母方の祖父は、大工で仏像彫刻が好きだった。幼い私は祖父の作品制作の様子を、横に座って眺めるのが好きだった。祖父の死後、祖父手製の彫刻刀を私が引き継ぎ、何体か仏像彫刻の真似事もしてみた。大工の祖父とは違って、木材や刃物に素人の私には木彫は難しかったが、西村公朝スタイルを学ぶと、仏の造形は本当に楽しくなった。もしかしたら私は、亡き祖父と西村公朝さんを重ねて見ていたのかもしれない。
その西村公朝さんも、平成15年に亡くなられた。
私の手元にはたくさんの御著書がある。いずれも仏像造形や仏教の様々な知識について、飾らず、平易に語った名著ばかりだ。今後も私は繰り返しこれらの本を開くことになるだろう。
数ある名著の中から二点、挙げておきたいと思う。
聞き手に和泉淳子さん(能楽師で、狂言の和泉元彌の姉)と、日比野克彦さん(アーティスト)を迎えて、毎回親しみやすい形式で仏画や造形を指導。他にも仏の造形に関する様々な知識を、惜しみなく披露してくださる素晴らしい番組だった。
とりわけ、木材それぞれの個性を生かした木彫の指導は本当に素晴らしかった。あらかじめ予定した形に無理矢理木を彫り込んで行くのではなく、実際にノミを入れてみて木と対話しながら、繰り返しこまめに下絵を描き直し、荒彫りと墨線、淡彩色で仕上げていくスタイルは、まさに目からうろこ。
誰にでも可愛らしい仏像が作れてしまうノウハウは、円空や木喰のスタイルにも比肩し得る発明ではないかと思った。
私の母方の祖父は、大工で仏像彫刻が好きだった。幼い私は祖父の作品制作の様子を、横に座って眺めるのが好きだった。祖父の死後、祖父手製の彫刻刀を私が引き継ぎ、何体か仏像彫刻の真似事もしてみた。大工の祖父とは違って、木材や刃物に素人の私には木彫は難しかったが、西村公朝スタイルを学ぶと、仏の造形は本当に楽しくなった。もしかしたら私は、亡き祖父と西村公朝さんを重ねて見ていたのかもしれない。
その西村公朝さんも、平成15年に亡くなられた。
私の手元にはたくさんの御著書がある。いずれも仏像造形や仏教の様々な知識について、飾らず、平易に語った名著ばかりだ。今後も私は繰り返しこれらの本を開くことになるだろう。
数ある名著の中から二点、挙げておきたいと思う。
2006年06月14日
2006年06月15日
急遽ロゴ画像変更!
いや、それにしても雨降り杉ですよ!
沖縄では土砂崩れやマンション倒壊騒ぎも起きてます。
長雨も心配だし、高野山に程近い丹生都比売神社では、境内の巨木に穴が開けられ除草剤を詰め込まれると言う、訳のわからん腹立たしいニュースもありました。
何かあったにしても、人間同士で気の済むまで思う存分やり合えばいい。樹齢を経た巨木を枯らすなど、やり方が汚すぎる。
なんだかお不動様の霊験に期待したい気分なので、この一枚です。
沖縄では土砂崩れやマンション倒壊騒ぎも起きてます。
長雨も心配だし、高野山に程近い丹生都比売神社では、境内の巨木に穴が開けられ除草剤を詰め込まれると言う、訳のわからん腹立たしいニュースもありました。
何かあったにしても、人間同士で気の済むまで思う存分やり合えばいい。樹齢を経た巨木を枯らすなど、やり方が汚すぎる。
なんだかお不動様の霊験に期待したい気分なので、この一枚です。