
大国主神(おおくにぬしのかみ)は、日本神話の三貴子の一であるスサノオの、六世の孫と伝えられる。母親を異にする八十人の兄弟と、稲羽の八上比売(やかみひめ)を争い、因幡の素兎を助け、兄弟の謀計で二度死ぬが母神の力で蘇り、ついに根の国に逃亡した。
落ち延びた大国主は、根の国でスサノオの娘、須勢理毘売命(すせりびめ)と恋に落ちた。スサノオは大国主に様々な試練を与えるが、須勢理毘売の手助けもあって何とか乗り切って行く。打ち込んだ鏑矢を拾ってくるように命令された野原では周囲に火を放たれ、あわや焼死しかけたが、鼠達の助けによって役目を果たす。
ついには根の国から須勢理毘売命やスサノオの神宝を奪って顕国に帰還し、国津神の王となって日本を治めた。(後にアマテラスの系統の天津神に国を譲り、幽界へと去って行くことになる)
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