これまで岡本太郎、小林よしのりと、本土人から見た沖縄論を紹介してきたが、今度は沖縄人自身による沖縄論を二冊紹介してみよう。
●「沖縄 時間がゆったり流れる島」宮里千里(光文社新書)
とても楽しい本だ。
本土人が思う沖縄の「不思議」を巧みにすくい上げ、沖縄愛に溢れるユーモラスな語り口で一つ一つ解き明かしていく。
・沖縄の新聞には何故「死亡広告」が満載なのか?
・沖縄には何故「並ぶ文化」が存在しないのか?
・沖縄の結婚披露宴は台風直撃の方が出席率が高い?
などなど。
何度も笑いながら読み進めるうちに、本土人である私の方まで愛すべき沖縄の皆さんに「身内意識」のようなものを抱いてしまう一冊だ。
笑いばかりでなく、感動的な部分もある。
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