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2006年07月24日

立体造形としてのおりがみ

 河合豊彰さんに影響されておりがみ造形にハマった私は、お面だけでなく他の作品にも手を伸ばした。大型書店を探すとおりがみ関連の書籍は意外に多数あり、それぞれに魅力的なおり方が公開されていた。

 結局私はオリジナル作品にまでは進まなかったが、公開されたおり図を元に多少のアレンジを加えた作品はけっこう作った。和紙+アクリル樹脂で立体作品っぽく仕上げるのが私の好みだった。アクリル樹脂を和紙に含ませ、生乾きの時点で角度を加えると、微妙な表情があらわれて面白かった。

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 大き目の紙に一部鋏を入れると、蟹や海老の足の一本一本まで再現できる。

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 和紙+アクリル樹脂で顔の表情なども細かく表現でき、狛犬の阿吽の表情も再現できる。

 このようなおり図は、伝承のものもあれば、現代おりがみ師の創作もある。どちらにしても「おりがみ」というジャンルの先人の業績は凄いものだ。おり方を参照するだけで、誰にでも立派な造形作品が出来てしまうのだ。
 以下に参考図書を紹介しておこう。



●「最新・折り紙のすべて」笠原邦彦(日本文芸社)
 画像中の「海老」のおり方を参照。
●「日本のおりがみ事典」山口真(ナツメ社)
 画像中の「蟹」のおり方を参照。
●「変わりおりがみ」杉村卓二(保育社カラーブックス)
 この本の「いなりのキツネ」を元に、画像中の「狛犬」を制作。
posted by 九郎 at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 紙(カミ) | 更新情報をチェックする