2006年09月18日

9月のロゴ画像変更などなど

【ロゴ画像変更】
 たまには写真を使ってみましょう。
 この写真は何年か前に熊野の山村で撮った、ヒガンバナです。
 まだ刈り入れ前の田んぼの畦道に、目の覚めるような朱の列が鮮やかでした。今年もそろそろヒガンバナの季節ですね。

【カテゴリ:友ヶ島】
 前回の更新で第一部「友ヶ島年代記」を終了、一休みしてから第二部「友ヶ島見聞録」を開始します。「年代記」で描いた神話と歴史の舞台を、写真と文章で紹介します。前回アップした「友ヶ島絵図」とともにお楽しみください。
posted by 九郎 at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2006年09月19日

野の秋

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 ヒガンバナは「ある日、突然」目に飛び込んでくる。
 あの鮮やかな朱にふいを突かれ、戸惑いつつも、夏が完全に過ぎ去ったことを知る。

 人間の目には、ヒガンバナは突然咲くように見えるけれども、あの朱の花が咲く少し前から芽を出し、黄緑色の茎を伸ばし、誰にも気付かれないうちに蕾を膨らませている。
 毎年咲く場所は決まっているので、そろそろ観察してみよう。
 まだ夏の気温の残る日なたより、秋は日影から先に訪れる。
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2006年09月20日

鳥瞰図

 鳥瞰図をよく描いていた時期がある。
 それほど昔のことではないのだが、当時はまだ地形図から手作業の作図で立ち上げ、道を通し、樹木や建物を順々に描いていた。
 そのころ既に3DCGソフトは出回っていたのだが、パソコンもソフトも現在に比べるとまだまだ高価で、費用対効果のハードルは高かった。

【カシミール3D】
 あっという間に時は流れ、パソコンの世界の進歩は凄まじく、個人が低価格のパソコンで気軽に3DCGソフトを扱える時代になった。鳥瞰図の分野で言えば、「カシミール3D」という鳥瞰図作成ソフトは、フリーで公開されているにもかかわらず、素晴らしい性能を発揮してくれる。
 参考文献を紹介しておこう。



●「カシミール3D入門」杉本智彦著
 この安価な入門書を購入すれば、誰にでも手軽に鳥瞰図が作成できる。付属CD-ROMにソフト本体とともに、標高データと一般に親しまれた二十万分の一や五万分の一地形図が収録されており、購入してすぐに楽しむことが出来る。日本全国あらゆる場所の上空に自由自在にカメラを飛ばし、高さや方角も自由なら、季節や時間帯も自由。使いこなせば楽しみ方は無限に広がる。

 このソフトをはじめて知ったとき、私は驚愕とともに「今まで地形図から作図していた苦労は一体!?」と、複雑な感情を味わったものだ。
 しかしそんなグジグジした感情はすぐに消し飛んだ。
 この「カシミール3D」を使って、カメラをあちこち飛ばし、様々な鳥瞰図を作ってみる楽しさにすっかりハマッてしまったのだ。
posted by 九郎 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 神仏絵図覚書 | 更新情報をチェックする

2006年09月21日

鳥瞰図2

 これでフリーとは信じられないぐらい楽しめる鳥瞰図作成ソフト「カシミール3D」なのだが、欠点も無いではなかった。
 標高データや地図データを個人のPCの中だけで扱わなければならないため、鳥瞰図の完成品を見るまでに、何度も荒いプレビュー画像からベストショットを探っていかなければならず、生成にも時間がかかった。(費用対効果を考えればおよそ欠点とも言えないような欠点なのだが…)

 ところが、この欠点を補って余りある、さらにとんでもない代物がネット上に出現してしまったのである。

【Google Earth】
 ネット検索大手のGoogleが作り上げた立体地球儀である。
 何が凄いかと言うと、全地球上の航空写真に標高データを加え、凄まじくリアルな鳥瞰図を「 完 全 無 料 」で閲覧することが出来るのだ。
 航空写真の精度も半端ではなく、都市部であれば戸建住宅の屋根の形や、道路を走行中の乗用車まで目視出来るほどの鮮明さ。ためしにうちの近所をのぞいてみると、わりに最近建て変わったマンションが、新しい状態で撮影されていた。ここまでくると驚愕を通り越して、なにか空恐ろしさすら感じてしまう。Web2.0恐るべし…
 加えて、航空写真や標高データはすべてGoogleもちで、こちらは閲覧ソフトを入れてログインするだけなので、動作が極めて軽いことも素晴らしい。
 ゲームのコントローラーのようなキーを操作すると、まるで自分自身が地球上空を自由に飛びまわっているような異次元体験が出来るので、これはもう「鳥瞰図作成」の範囲を大きく超えてしまっている。
 最近日本語版も出来、各種入門書も出版されているので、興味のある人には激しくお勧め。(恍惚と不安とともに…)



【追記】
 「カシミール3D」と「Google Earth」を並べて、後者を持ち上げるような構成になってしまったが、「カシミール3D」に出来て「Google Earth」に出来ないことも色々ある。
 私の使用感としては、「カシミール3D」には自分だけの鳥瞰図を作り上げていく楽しさがあり、「Google Earth」にはGoogleが用意してくれた「地球のデータ」を快適に味わう楽しさがある。
 それぞれに特色があるので、ここに補足しておきます。
posted by 九郎 at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 神仏絵図覚書 | 更新情報をチェックする

鳥瞰図3

 手作業でしこしこと鳥瞰図を描いていた時代も今は昔、パソコンとネットの目覚しい進化により、いまさら手描き鳥瞰図の出番でもないか…

 このブログの「カテゴリ:友ヶ島」でも、はじめは「カシミール3D」による鳥瞰図を載せようと思い、いくつか画像を作ってみた。例としてその中の一つを紹介してみる。

tomo-09.jpg

 出来上がってみるとなるほど美しく正確で、申し分ない。
 しかし「神仏与太話」を標榜する当ブログの絵図としては、何かが足りないのだ。
 私の頭の中の妄想宇宙では、友ヶ島はもう少し大きく、淡路島周辺には国生み神話のイメージの投影される島々が点在しており、大阪湾を取り囲む地上には関連する聖地が明確にプロットされているはずなのだ…

 私は正確さよりも自分の中の「妄想宇宙」の再現に重きをおいて、自分で描きなおす事にした。その際、先に制作した「カシミール3D」の画像や「Google Earth」の航空写真は大変参考になった。そうして出来上がったのが「カテゴリ:友ヶ島」でアップした二つの絵図である。

tomo-01.jpg tomo-08.jpg

 結局、手描きとデータによる3DCGと、それぞれに得意なこと、不得意なことがあるという、当たり前の結論に戻ってしまうようだ(笑)
posted by 九郎 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 神仏絵図覚書 | 更新情報をチェックする

2006年09月23日

鳥瞰図4

 ここまで、手描き鳥瞰図の個人的体験からはじまり、誰もが楽しめる3DCG鳥瞰図の紹介、そして再び手描きの価値を再認識するに至った過程を紹介してみた。
 日本でも古くは各種古地図や絵図、神仏参詣曼荼羅など、様々な鳥瞰図が描かれてきた。やがて測量に基づく正確な地形図の登場を経て、写実表現や作図的な正確さを加味した新しい鳥瞰図が描かれるようになった。
 以下の書籍にはそうした様々な絵師たちの作品が、詳細な解説とともに紹介されている。



●「パノラマ地図の世界―自然を街を見渡す楽しみ」
●「吉田初三郎のパノラマ地図―大正・昭和の鳥瞰図絵師」
 (ともに平凡社別冊太陽シリーズ)

 錚々たる鳥瞰図絵師の中でも真打と言えるのは、大正・昭和の時代に活躍した吉田初三郎だろう。
 写実的なイラスト表現を基調としながらも、実物から大きく変形され、異常なまでにわかりやすく編集されたその図像。図像の多くには(実際に見えるかどうかにかかわりなく)遠景に富士山が描かれており、中にはハワイ諸島などのおよそありえない遠景が描かれているものまで存在する。
 実際の観光地の魅力を過剰に強調し、画面上で再構成することにより、ほとんど「別物」の世界が開陳されている。

 こんな豊穣な妄想宇宙を見せられると、私などはまだまだ「嘘つきパワー」や「妄想パワー」が不足しているなと、反省ひとしきりなのであった…


【追記】
「吉田初三郎」で検索すると、かなり大きな画像を紹介しているサイトも見つかりますね。
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2006年09月24日

お彼岸

 昨日は秋分の日でお彼岸の中日、夕日が真西に沈む日だった。
 いよいよヒガンバナも盛りを迎えようとしている。

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 大和葛城の里は、この時期ヒガンバナが素晴らしい。

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 二上山から葛城・金剛山にかけての山麓は、五木寛之の小説「風の王国」の舞台にもなった場所で、役行者ゆかりの地域でもある。秋の田園風景は懐かしく、どこか怖いところもある。

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2006年09月25日

友ヶ島見聞録1

 今回から数回にわたって「友ヶ島見聞録」をお送りします。
 「友ヶ島絵図」を参照しながらお楽しみください。
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 友ヶ島には何度か行った。
 公共交通ルートとしては、南海電車で大阪なんば〜和歌山市、和歌山市で加太線に乗り換えて終着加太駅までが便利だ。なんばから加太まで約一時間半。駅から加太港まで徒歩約30分だから、全体ではざっと二時間。
 駅から港までの間にスーパーがあるので、必要なものは買える。港の船着場にも簡単な売店はある。友ヶ島に一応水場はあるが、飲料水ではないので水は欠かせない。島にも宿泊施設と売店・食堂はあり、冷えたビールやお茶・ジュースは飲める。(当然「島値段」である)
 港までの道沿いに、海産物や名物「よもぎ餅」のお店があるので買っておくのもお勧め。
 港のすぐ近くに「人形供養」で有名な淡嶋神社があるので、時間があれば足を運んでみよう。友ヶ島神話関連の神社だ。供養のために全国津々浦々から集まってきたおびただしい数の人形の姿は圧巻。神社周辺には宿泊施設や温泉、食堂もある。
 加太港では友ヶ島の観光パンフレットをゲットしておこう。わかりやすい地図が載っていて便利だ。「フレンドリーアイランド友ヶ島」などと、頭のくらくらするようなコピーがついているが、見なかったことにしておこう。

 小型の汽船に乗っていざ友ヶ島へ。
 友ヶ島汽船は近年、便数が減り、値上げ傾向。私が行ったときには往復二千円だった。GWや夏季には便数が増えるが、事前に確かめておいた方がよい。
 約二十分の船旅は、かなり爽快だ。

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posted by 九郎 at 01:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 友ヶ島 | 更新情報をチェックする

2006年09月26日

友ヶ島見聞録2

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 蛇ヶ池から歩いてすぐの島西端部、巨大な廃墟が出現する。海に突き出したコンクリートと煉瓦の膨大な質量。

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 かなり崩壊が進んでいるが、これが旧日本軍の第二砲台跡だ。

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 海側から全景を見ると、こうなる。

 友ヶ島には六つの砲台跡があるが、この第二砲台跡は一番足を運びやすい。危険なので内部は立ち入り禁止になっている。
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posted by 九郎 at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 友ヶ島 | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

友ヶ島見聞録3

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 キャンプ場から三十分ほど軽い登山をすると、友ヶ島最高峰のタカノス山展望台に到着する。紀淡海峡の風景が広く展望できるので、地理条件の把握にぴったりだ。
 とくに早朝の展望は素晴らしく、国生み神話のイメージが豊かに広がってくる。

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 展望台のすぐ下には、友ヶ島最大の観光スポット・第三砲台跡がある。
 普通に旅行で訪れるなら、ここが一番の見所になるだろう。
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posted by 九郎 at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 友ヶ島 | 更新情報をチェックする