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2006年10月01日

10月の予定などなど

【ロゴ画像変更】
 今回も写真で。秋にはやっぱり夕日がよく似合います。
 東洋には広く時間と方位を関連付けて捉える思想がありますが、これは中国の陰陽五行思想からきていると思われます。
 一日の中では、朝が東、昼が南、夕が西、夜が北。
 季節で言うと、春は東、夏は南、秋は西、冬は北。
 そして人生では、青春、朱夏、白秋、玄冬という区分がありますが、これは色の名称が各方位の色と一致しています。

  青は「木」で東の方位
  朱(赤)は「火」で南の方位
  白は「金」で西の方位
  玄(黒)は「水」で北の方位

 秋は夕日。ことさら理屈をこねるまでもなく、情緒的にも(笑)

【10月の予定】
 またちょっと忙しくなるのでペースを落としますが、一応新カテゴリを準備中。ぼちぼち行きますので、今月もお付き合いください。
posted by 九郎 at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

お月様のおしっこ

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 今年の旧暦8月15日は、本日10月6日。満月が10月7日だから、「中秋の名月」の見ごろは10月6日〜8日あたりになりそうだ。
 その間、晴れた夜があればいいが、台風の影響もあって先行き不透明。

 雨模様の今夜、子供の頃のお月見のことを、ふと思い出した。
 私の生まれた地域の月見団子は、小ぶりの俵型団子の外側に漉し餡を巻いたスタイルが多かった。
 ある年、縁側で月を眺めながら月見団子をいくつかいただき、残りはその場にお供えしたまま眠ったことがあった。
 翌朝目を覚ましてみると、団子をのせたお盆に少し水がたまっていた。
 子供の私が不思議そうにしていると、母が
「お月様がおしっこしたんやで」
 と言った。

 私はますます不思議な思いがした。
posted by 九郎 at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする

2006年10月07日

月影

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 こちらでは昼間少々雨が降ったが、夜に入ってからは晴れ間が広がっている。降雨の後の空は塵が落ちて澄んでおり、満月が綺麗に見えている。
 満月の夜は明るい。外灯の全くない所でも、物の輪郭がはっきりと見える。
 闇の中の明るさ、月の光を「月影」と表現した昔の人の言語感覚には、ただただ感心するほかない。

 お地蔵様は月が似合う。太陽と言う感じではない。
 まぁ、日本的風景ならば、だいたい何でも似合ってしまうのがお地蔵様なのだけれども。
posted by 九郎 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

つ、つ、つきよだ

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 あれは何年前のことだっただろうか?
 季節は秋、月夜のことだった。
 帰り道に川沿いの公園を通りかかった時のこと、前方にトコトコ動く影が見えた。犬よりは丸く、猫よりはかたい。
 タヌキだ。
 当時住んでいたのは山の麓にある都市部で、住宅地でもたまにこうした野生動物を見かけたものだ。
 私がかまわず前進すると、その分タヌキはトコトコと遠ざかり、こちらを振り向く。また前進すると、またトコトコ遠ざかってから振り向く。
 はじめはそのタヌキをどうこうするつもりはなかったが、そういう態度をとられると、ついついかまいたくなってきてしまう。
 足を速めてタヌキに迫ってみた。
 タヌキはキョロキョロしながら、公園の歩道から外れて緑の中に入り、また振り返る。
 私はすっかり意地悪な気分になって、さらに追い込みをかけた。
 タヌキは慌てて植え込みの中に消えていった。

 軽い遊びに満足した私がふと足元に気付いてみると、そこには犬の糞がゴロゴロ転がっていた。

 もしかして、ばかされた?
posted by 九郎 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

10月のロゴ画像変更

 中秋の名月は過ぎてしまいましたが、私は「月ファン」なので10月中は月のイメージをトップに置いておきましょう。
 ブログの内容も今のところ「月づくし」になってますね。

 神仏テーマで調べ物をしているとき、太陰暦はけっこう使います。季節の行事は太陰暦をあたらないと元々の意味がわかりません。
 単に眺めるだけでもムーンカレンダーは楽しいものです。
 今はネットでも調べられるので助かりますね。
posted by 九郎 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

月のウサギ

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(今昔物語天竺篇巻五第十三より略述)

 今は昔、天竺のこと。
 ウサギとサルとキツネが発心して修行を積んでいた。
 前世で罪を犯して地獄に堕ち、それでも残った罪を償うために獣となった三匹。
 ある時、神の王である帝釈天が三匹の心を試すために、疲れた老人となって姿を現した。獣たちはこの老人を養うことに決めた。
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posted by 九郎 at 21:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 中世物語 | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

火の神

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 何年か前に沖縄へ行ったとき、住宅街のすぐ近くの木立の中で、不思議な拝所を見かけた。陽光をさえぎる暗いガジュマルの茂みに向かって、コンクリートで低いひな壇が設けてあり、その上にいくつかの石が並べて立ててあった。
 調べてみると、それは「火の神(ヒヌカン)」と言うもので、本土で言うと「かまど神」に相当するらしい。言われてみれば、並べてある石の列は「炎」の形を模しているようにも見えた。

 とくに有名な場所と言うわけでもなかったが、私は「沖縄」というといつもこの風景を思い出す。
 今回の絵は、見てきた「火の神」の風景そのものではないけれども、私の中のイメージを集約して描いてみた一枚。いつものCGではなく、F8キャンバスにアクリル絵の具で描いたものを、デジカメで撮影→レタッチ処理してみた。
posted by 九郎 at 20:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 沖縄 | 更新情報をチェックする