私はこのようにブログを運営し、CG作品を発表したりしているけれども、生来のアナログ人間だ。PCをいじり始めたのが三年前で、それ以前は骨董品のようなワープロを使用し続けていた。
PCを始めてからも、なかなか絵を描くことには使わなかった。私は保守的な所があって、旧来のやり方を守りたがる傾向がある。犬が餌の中の嫌いなものをきれいにより分けて食べるような、ああいう頑固さがある。
「わざわざ慣れないCGに手を出さんでも、手描きでなんでもできるわい!」
という、アホなこだわりがあったのだ。
そんな私がCGに手を出し始めたのが二年前のこと。きっかけは「切り絵」だった。切り絵作品の主線を切り出した後、どのように色を入れるか考えていたときに、ふと「PCを使ってみるか」と思い立ったのだ。
Windowsマシンには「ペイント」というグラフィックソフトが付属していて、簡単な画像処理が出来るらしいことは知っていた。ためしに切り絵作品をスキャンし、「ペイント」を起動してみた。
「ペイント 使い方」と言うキーワードで検索してみると、丁寧に解説してあるサイトがいくつも見つかり、参考になった。
実際、着色にPCを利用してみて、私はその便利さに目を見張った。
失敗を気にすることなく何パターンも配色を試すことができ、しかもその処理のスピード感といったら・・・
「切り絵」と言う手法がCGになじみやすいことも幸いした。
中間色を使わないある意味デジタルな手法なので、「図」と「地」の関係がはっきりしており、グラフィックソフトと相性が良かった。
こうして私は「ペイント」を皮切りに、CGの世界に足を踏み入れることになった。「ペイント」は様々なグラフィックソフトの入門として最適で、私はこの二年間、様々なグラフィックソフトを試すようになり、すっかりCGが気に入って今に至るのである。
前回アップした「四神」の中から、「青龍」を題材に「ペイント」の使用例を示してみよう。
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