正月三が日も過ぎましたが、遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。本年も神仏与太話ブログ「縁日草子」をよろしくお願いいたします。
ここまで一年かけて、神様仏様に関するあれこれを、好き放題出放題にカタッて来たわけですが、まだまだ私の頭の中に蓄積されたネタは尽きておりません。むしろ、練り上げた妄想ほど後に取っておいていたりして(笑)
12月から引き続き、1月中もテーマを決めずにこれまでの補充などをしていきます。新カテゴリは2月スタートの予定です。

2007年01月04日
2007年01月10日
2007年01月13日
追悼、石川賢
少し前の話になるが、2006年11月15日、漫画家の石川賢さんが亡くなられた。享年58歳。代表作は「ゲッターロボ」「魔界転生」など。いくつかの作品、シリーズものが未完となっており、大変に残念だ。
石川賢は、永井豪率いるダイナミック・プロの、もう一人の柱として活躍してきた。初期にはテーマ、絵柄ともに永井豪の強い影響下にあったけれども、90年代以降には独自の作品世界を構築していった。
私が石川賢の作品と始めて出会ったのは、小学校低学年の頃だった。当時の私は「ウルトラマン」シリーズにはまり切っており、怪獣図鑑をはじめ、様々な書籍や玩具を買い与えられていた。その中に「ウルトラマンタロウ」を漫画化した単行本があり、作者が石川賢だったのだ。
普通、この手のコミカライズ本は、子供向けの毒にも薬にもならない代物が多いのだが、石川賢の手による「ウルトラマンタロウ」は全く違った。そもそものウルトラマンシリーズの設定を大きく逸脱し、ある意味「暴走」した結果、異様な迫力を持ったハードSF作品として作り込まれていた。
私は子供心に「何か見てはいけないものを見てしまった」ような一種の恐怖を感じつつ、石川版「タロウ」の暴力と怪奇と哲学の世界に耽溺した。当時から「絵描き」であった私は、TV版とは違う石川賢の絵柄を熱心に模写し、少しでもその迫力を習得しようと研鑽を積んだ。だから私の絵柄の原点は、石川賢と永井豪のダイナミック・プロの作品世界にあると言える。
かつて私を虜にした石川版「タロウ」は、復刊されて現在でも入手可能である。機会があればご一読を。また、私の思う全盛期の最高傑作としては「魔界転生」「ゲッターロボ號」を推したい。練り上げられた漫画家としての手腕と、石川賢の暴走する内宇宙が、絶妙のバランスをもって混在する傑作である。
自分の絵柄の原点になった漫画家へのオマージュをこめて、「5000光年の虎」の主人公を一枚描き、石川賢さんへの追悼としたい。
石川賢は、永井豪率いるダイナミック・プロの、もう一人の柱として活躍してきた。初期にはテーマ、絵柄ともに永井豪の強い影響下にあったけれども、90年代以降には独自の作品世界を構築していった。
私が石川賢の作品と始めて出会ったのは、小学校低学年の頃だった。当時の私は「ウルトラマン」シリーズにはまり切っており、怪獣図鑑をはじめ、様々な書籍や玩具を買い与えられていた。その中に「ウルトラマンタロウ」を漫画化した単行本があり、作者が石川賢だったのだ。
普通、この手のコミカライズ本は、子供向けの毒にも薬にもならない代物が多いのだが、石川賢の手による「ウルトラマンタロウ」は全く違った。そもそものウルトラマンシリーズの設定を大きく逸脱し、ある意味「暴走」した結果、異様な迫力を持ったハードSF作品として作り込まれていた。
私は子供心に「何か見てはいけないものを見てしまった」ような一種の恐怖を感じつつ、石川版「タロウ」の暴力と怪奇と哲学の世界に耽溺した。当時から「絵描き」であった私は、TV版とは違う石川賢の絵柄を熱心に模写し、少しでもその迫力を習得しようと研鑽を積んだ。だから私の絵柄の原点は、石川賢と永井豪のダイナミック・プロの作品世界にあると言える。
かつて私を虜にした石川版「タロウ」は、復刊されて現在でも入手可能である。機会があればご一読を。また、私の思う全盛期の最高傑作としては「魔界転生」「ゲッターロボ號」を推したい。練り上げられた漫画家としての手腕と、石川賢の暴走する内宇宙が、絶妙のバランスをもって混在する傑作である。
自分の絵柄の原点になった漫画家へのオマージュをこめて、「5000光年の虎」の主人公を一枚描き、石川賢さんへの追悼としたい。

2007年01月14日
漫画「デビルマン」
久々に石川賢のキャラクターを描いていたら、私の中のダイナミック・プロ信者のスイッチが入ってしまった。ここは一つ、私の永遠のバイブルである永井豪の漫画「デビルマン」をネタに、一枚描かずにおれなくなった。

デビルマンの絵を描いたのは二年ぶりぐらいだろうか?
二年前、CGをはじめたばかりの頃、ペンタブレット(ペン型のマウスで、モニター上のカーソルを絵筆のように動かすのに便利)の練習に、中高生の頃から描き慣れたデビルマンの絵を何枚も描いた。中々思い通りに動いてくれないカーソルをリハビリのようなつもりでのたくらせながら、ひたすら描いた。絵描きとしてもう一度生まれなおすつもりで、ただ黙々と懐かしい「デビルマン」のキャラクター達を描き続けた。描き続けるうちに、思春期の頃、明確な意志をもって絵を描き始めた時の熱が、私の中に蘇ってきた。
14歳の頃、私ははじめて漫画「デビルマン」を読んだ。それまでにも前回紹介した石川賢の「ウルトラマンタロウ」や、TVアニメの「デビルマン」「マジンガーZ」「ゲッターロボ」など、永井豪率いるダイナミック・プロの世界には慣れ親しんでいた。しかし、漫画「デビルマン」はそれまでの体験とは全くレベルの違う衝撃を、私にもたらした。
漫画「デビルマン」については、既に多くの人が取り上げ、影響を受けた表現者の皆さんも極めて多数に上る。もはや「伝説の作品」なので、ここでは詳しい紹介を省く。あくまで個人的な「デビルマン」体験を書いている。
凶悪な悪魔の合体を受け、狂った破壊衝動と正気の間でのた打ち回る主人公・不動明。その姿は14歳という年齢のもたらす私の精神的な不安定と同期して、まるでわがことのように感じられた。貪るように何度も繰り返し再読したため、コミック全五巻の内容を全て頭の中に再現できるようになった。もちろん、数え切れないほどの絵も描いた。
悪魔と合体しつつも、最後まで自分自身の精神を守った主人公の姿。私が当時の不安定を乗り切れたのは、この漫画の影響があったと思う。
そしてはるかに時は流れたけれども、いまだに私は「デビルマン」に助けてもらっている…

デビルマンの絵を描いたのは二年ぶりぐらいだろうか?
二年前、CGをはじめたばかりの頃、ペンタブレット(ペン型のマウスで、モニター上のカーソルを絵筆のように動かすのに便利)の練習に、中高生の頃から描き慣れたデビルマンの絵を何枚も描いた。中々思い通りに動いてくれないカーソルをリハビリのようなつもりでのたくらせながら、ひたすら描いた。絵描きとしてもう一度生まれなおすつもりで、ただ黙々と懐かしい「デビルマン」のキャラクター達を描き続けた。描き続けるうちに、思春期の頃、明確な意志をもって絵を描き始めた時の熱が、私の中に蘇ってきた。
14歳の頃、私ははじめて漫画「デビルマン」を読んだ。それまでにも前回紹介した石川賢の「ウルトラマンタロウ」や、TVアニメの「デビルマン」「マジンガーZ」「ゲッターロボ」など、永井豪率いるダイナミック・プロの世界には慣れ親しんでいた。しかし、漫画「デビルマン」はそれまでの体験とは全くレベルの違う衝撃を、私にもたらした。
漫画「デビルマン」については、既に多くの人が取り上げ、影響を受けた表現者の皆さんも極めて多数に上る。もはや「伝説の作品」なので、ここでは詳しい紹介を省く。あくまで個人的な「デビルマン」体験を書いている。
凶悪な悪魔の合体を受け、狂った破壊衝動と正気の間でのた打ち回る主人公・不動明。その姿は14歳という年齢のもたらす私の精神的な不安定と同期して、まるでわがことのように感じられた。貪るように何度も繰り返し再読したため、コミック全五巻の内容を全て頭の中に再現できるようになった。もちろん、数え切れないほどの絵も描いた。
悪魔と合体しつつも、最後まで自分自身の精神を守った主人公の姿。私が当時の不安定を乗り切れたのは、この漫画の影響があったと思う。
そしてはるかに時は流れたけれども、いまだに私は「デビルマン」に助けてもらっている…
2007年01月15日
ブログ・マップ
『縁日草子』とは?
様々な神様仏様について、絵と文章(たまに音遊びやおりがみや動画など)で雑談・与太話を展開するBLOGです。どこか特定の宗派を布教するものではありません。
宗教論争や布教はNGの方向でヨロシク!
文章および画像は著作権放棄していません。
違法な転用はお控えください。
当ブログ掲載画像についての考え方はこちら

「縁日草子」は、カテゴリごとの続き物になっています。
各カテゴリの概要は、以下の通り。過去ログ、カテゴリ内の記事は、上から投稿順に並んでいます。
【ブログ紹介、プロフィールなど】
ブログ・マップ
ブログ内リンク集、コメント規定、定番記事、各種まとめなどの紹介。
縁日の風景
当ブログの前口上。雰囲気をつかむならココ。
原風景
当ブログの筆者・九郎の、幼児期の奇妙な記憶などなど。
【神仏与太話】
《仏教》
地蔵
お地蔵さまについてのあれこれ。インド〜中国〜日本の地蔵信仰の流れを概観。四季折々のお地蔵さま風景も有り。
大黒
大黒さまの笑顔の秘密。「第六天魔王」とは何か?
須弥山
仏教の宇宙観である「須弥山世界」の様相を、なるべく設定に忠実な図像で再現。
あの世
人の死後の道行きを、仏教の考え方、「中陰和讃」を元に再現。
中世物語
怪異譚の宝庫「今昔物語」など、中世物語より、絵本風にエピソードを紹介。
薬師
薬師如来に関するあれこれ。現在準備中。
蓮如
浄土真宗中興・蓮如上人について。現在勉強中。
石山合戦
日本史上最も重要な真の「天下分け目」の大戦。魔王・信長と本願寺王国の最終決戦。現在勉強中。
マンダラ
いつか理想のマンダラを描くまでの制作メモ。
《陰陽道》
節分
節分の豆まき行事の背後に横たわる、奇怪な神仏の物語。
「蘇民将来」「金烏玉兎」「牛頭天王」「艮の金神」「スサノオ」
金烏玉兎
中世陰陽師の伝説の秘伝書。その真相とは?
《その他》
泥海
天理教祖・中山みきの語る特異な神話体系「泥海古記」を、絵と文章で紹介。
【怪しの神仏旅行記】
沖縄
日本の中の、日本によく似た不思議の世界・沖縄。沖縄好きの本土人から見た沖縄の断片。
友ヶ島
紀伊半島と淡路島の中間の紀淡海峡に浮かぶ無人島・友ヶ島。この小さな島に折り畳まれた壮大な神話の風景。
和歌浦
古来より神話と景勝に恵まれた和歌浦のあれこれ。
信長の宿敵・雑賀孫市の真の姿がここに!
葛城
古代の息吹が今に残る葛城の里の風景。
熊野
死の国、熊野のあれこれ。
海
海にまつわるあれこれ。中世の海賊、水軍、安宅船。
【私的偉人伝】
宮澤賢治
宮澤賢治についてのあれこれ。
岡本太郎
岡本太郎にまつわるメモ。
夢枕獏
作家・夢枕獏「キマイラ」作中に登場する「外法曼陀羅」を、自分なりに描くための覚書。
生頼範義
わが敬愛するイラスト魔神・生頼範義への賛歌。
どんと
ボガンボス、ローザ・ルクセンブルグ、沖縄ソロ、90年代を駆け抜けた「どんと」を、極私的な視点から。
【絵以外の神仏与太話、文化雑考】
妄想絵画論
これまでに体得してきた極私的絵画・造形論。
紙(カミ)
折る、切る、千切る、組む。
紙から生まれるカミの世界。
おりがみ、切り絵。
縄文
縄文土器を焼く。縄文土器を使う。縄文に学ぶ。
児童文学
大人も子どもの成れの果て。子どもの本を読み返そう。
積ん読崩し
入手しておいて未読だった本のメモ。
カミノオトズレ
民族音楽、宗教音楽、芸能などなどに関するメモ。
琵琶法師
日本芸能史の中の核心部、琵琶法師。現在準備中。
音遊び
お経を唱える、リズムにのせる、神仏を唄う。
手作り楽器もあり。
幻燈会
怪し怪しの映像館。
90年代
ケータイやインターネット、デジカメが今ほど一般化していなかった時代の回想記。
世相、阪神淡路大震災など。
サブカルチャー
私が少年期に体感してきた、80年代を中心とするサブカルチャー雑談。
当時発売のプラモ作例多数。
遍路・防災・アウトドア
遍路体験、被災体験を元に、サバイバル術や道具を紹介。
釜
大地が震えるとき、地獄の釜が開く。
原発関連記事はこちら。
夢
夢日記、夢に関する雑考。
マンガ
マンガ作品展示場。
【日常雑記】
季節の便り
四季折々の風物スケッチ。
神仏絵図覚書
当ブログで神仏絵図を描くにあたってのメモなど。
電脳覚書
PC、ネット関連のメモ等。
身体との対話
花粉症、腰痛、胃腸炎など、これまでの人生で伴侶としてきた持病を通し、身体と対話する。
糖質制限、鼠径ヘルニア(脱腸)関連記事は必見!
日記
更新日記などなど。
《特設ブログ》
放課後達人倶楽部

「第二回角川つばさ文庫小説賞」二次選考通過作品「図工室の鉄砲合戦」を公開するための特設ブログです。
残念ながら最終選考4作品には残ることができませんでした。
当ブログ「縁日草子」は、一応匿名っぽく運営しております。
私・九郎のことを知っている人やどこかで見かけた人も、コメント等はそ知らぬ顔で、ひとつヨロシクお願いいたしますm(_ _)m
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2007年01月19日
天神様
大学入試センター試験が目前になった。
良い機会なので「天神様」を取り上げてみよう。
天神様は「菅公」すなわち菅原道真を祀る神社で、京都の北野天満宮や、福岡の太宰府天満宮が有名だ。優れた学者であった菅公にちなみ、今日では「学問の神様」として崇敬されている。受験期になると、毎年膨大な数の絵馬が奉納され、学業成就が祈願される。
出典は忘れてしまったけれど、
神社の拝殿にある鏡は神様の眼
鏡に映った自分の姿は、神様が見ている自分
恥ずかしくないように
というようなお話を眼にした記憶がある。
自分なりにやるべきことを貫いた者には必ずや結果がついて来ると思う。
まさか大学受験生がこのブログを読んでいるとは思えないが、菅公五歳にして歌を詠んだ伝説による「童子天神」の図像を、受験生の皆さんへの護符として贈りたい。
良い機会なので「天神様」を取り上げてみよう。
天神様は「菅公」すなわち菅原道真を祀る神社で、京都の北野天満宮や、福岡の太宰府天満宮が有名だ。優れた学者であった菅公にちなみ、今日では「学問の神様」として崇敬されている。受験期になると、毎年膨大な数の絵馬が奉納され、学業成就が祈願される。
出典は忘れてしまったけれど、
神社の拝殿にある鏡は神様の眼
鏡に映った自分の姿は、神様が見ている自分
恥ずかしくないように
というようなお話を眼にした記憶がある。
自分なりにやるべきことを貫いた者には必ずや結果がついて来ると思う。
まさか大学受験生がこのブログを読んでいるとは思えないが、菅公五歳にして歌を詠んだ伝説による「童子天神」の図像を、受験生の皆さんへの護符として贈りたい。

2007年01月20日
天満大自在天神
天神様の絵を描こうと資料をあたっているうちに、色々興味深いことに気付いた。
天神様の図像資料としては「北野天神縁起絵巻」が有名だ。この絵巻、前半は菅公の生涯から始まり、後半は六道巡りのダイナミックな構成になっている。図像的に素晴らしいのはもちろんだが、ストーリーもかなり面白い。
前半の菅公の生涯の部分に、大宰府に配流された菅公が、山に登って天に無実を祈るシーンがある。

七日七夜の祈りの末、捧げた祭文は天に届き、菅公は「あな恐ろし、天満大自在天神とぞ成らせ給ひける」と伝えられている。この時点で「あら人神」となった菅公は、その後間もなくこの世を去り、人としての生涯を終えたという。
そして死後、宮中に怪事を引き起こす霊的存在として、再登場することになる。
天満大自在天神という名称は「天神祭」で有名な大阪天満宮と直接つながるが、「てんまだいじざいてんじん」と読んだ場合、私は別の神を思い出さざるを得ない。
「天満」は「てんま」=「天魔」で、「大自在天」と続けば、これはもう第六天魔王ではないのか?
また天神様と言えば牛とも縁が深く、お社には必ず神牛像がある。こうした点も、シヴァ神の流れを汲む神々と共通している。
さらに「北野天神縁起絵巻」では、菅公は死後「太政威徳天(たいせいいとくてん)」となって、多数の雷神を率いたという。
「太政威徳天」とよく似た名前の仏尊に「大威徳明王」があるが、この明王は死の神ヤマを制する力を持つと言われ、水牛にまたがった六面六臂六足の恐ろしい姿で描かれる。
このあたり、まだ私の中でも整理はついていないので、今は「大黒にまつわる覚書」としてメモを残すにとどめておく。いずれ独立したカテゴリでカタることになるかもしれない…
「北野天神縁起絵巻」後半の六道巡りの部分は、「日蔵夢記」という文書を下敷きにしているらしい。異界探訪記としてかなり興味深い内容で、以下の書籍に現代語訳が収録されている。安価な本なので、興味のある人は参照してください。
●「天神さまの起源」
天神様の図像資料としては「北野天神縁起絵巻」が有名だ。この絵巻、前半は菅公の生涯から始まり、後半は六道巡りのダイナミックな構成になっている。図像的に素晴らしいのはもちろんだが、ストーリーもかなり面白い。
前半の菅公の生涯の部分に、大宰府に配流された菅公が、山に登って天に無実を祈るシーンがある。

七日七夜の祈りの末、捧げた祭文は天に届き、菅公は「あな恐ろし、天満大自在天神とぞ成らせ給ひける」と伝えられている。この時点で「あら人神」となった菅公は、その後間もなくこの世を去り、人としての生涯を終えたという。
そして死後、宮中に怪事を引き起こす霊的存在として、再登場することになる。
天満大自在天神という名称は「天神祭」で有名な大阪天満宮と直接つながるが、「てんまだいじざいてんじん」と読んだ場合、私は別の神を思い出さざるを得ない。
「天満」は「てんま」=「天魔」で、「大自在天」と続けば、これはもう第六天魔王ではないのか?
また天神様と言えば牛とも縁が深く、お社には必ず神牛像がある。こうした点も、シヴァ神の流れを汲む神々と共通している。
さらに「北野天神縁起絵巻」では、菅公は死後「太政威徳天(たいせいいとくてん)」となって、多数の雷神を率いたという。
「太政威徳天」とよく似た名前の仏尊に「大威徳明王」があるが、この明王は死の神ヤマを制する力を持つと言われ、水牛にまたがった六面六臂六足の恐ろしい姿で描かれる。
このあたり、まだ私の中でも整理はついていないので、今は「大黒にまつわる覚書」としてメモを残すにとどめておく。いずれ独立したカテゴリでカタることになるかもしれない…
「北野天神縁起絵巻」後半の六道巡りの部分は、「日蔵夢記」という文書を下敷きにしているらしい。異界探訪記としてかなり興味深い内容で、以下の書籍に現代語訳が収録されている。安価な本なので、興味のある人は参照してください。
●「天神さまの起源」
2007年01月21日
音遊び「とおりゃんせ」
天神様と言えば、どうしても「あの歌」を思い出してしまう。
参道へと続く薄暗い野道で、七歳になる「この子」を連れた歌い手は、いったい誰としゃべっているのだろうか?

とおりゃんせ
とおりゃんせ
ここはどこの細道じゃ
天神さまの細道じゃ
ちょっと通してくだしゃんせ
御用のない者とおしゃせぬ
この子の七つのお祝いに
お札をおさめに参ります
行きはよいよい帰りは怖い
怖いながらも
とおりゃんせ
とおりゃんせ
童謡「とおりゃんせ」の歌詞は、だいたい上記のものが標準のようだが、様々な地方色は存在するようだ。私が子供の頃歌っていたのも、少し違う。本来こういう「詠み人知らず」のうたは、どれが正解というようなものではないだろう。
ネットで検索すれば一応「標準形」と思われるものは出てくるけれども、みんながそれに従ってしまうと、それは安易な「類型化」にもつながってしまう。ネット検索は本当に便利でありがたいものだけれども、ともすれば「検索で出てこないものは、この世に存在しない」という錯覚を生む。
検索に引っかからない世界にこそ豊かな多様性があることを、よく覚えておかなければならない。
天神様や天満大自在天の記事を書きながら、ふと口ずさんでいたのは「とおりゃんせ」だった。何度も繰り返しているうちにちょっと発想が浮かんできたので、久々に「音遊び」を楽しんでみた。
自分が子供の頃に歌っていたと思われる「とおりゃんせ」の歌詞。その記録として残しておこう。
【とおりゃんせ】(1分20秒/mp3ファイル/2MB)ヘッドフォン推奨!
(2008年8月7日削除)
最新2010年版は、こちら
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参道へと続く薄暗い野道で、七歳になる「この子」を連れた歌い手は、いったい誰としゃべっているのだろうか?

とおりゃんせ
とおりゃんせ
ここはどこの細道じゃ
天神さまの細道じゃ
ちょっと通してくだしゃんせ
御用のない者とおしゃせぬ
この子の七つのお祝いに
お札をおさめに参ります
行きはよいよい帰りは怖い
怖いながらも
とおりゃんせ
とおりゃんせ
童謡「とおりゃんせ」の歌詞は、だいたい上記のものが標準のようだが、様々な地方色は存在するようだ。私が子供の頃歌っていたのも、少し違う。本来こういう「詠み人知らず」のうたは、どれが正解というようなものではないだろう。
ネットで検索すれば一応「標準形」と思われるものは出てくるけれども、みんながそれに従ってしまうと、それは安易な「類型化」にもつながってしまう。ネット検索は本当に便利でありがたいものだけれども、ともすれば「検索で出てこないものは、この世に存在しない」という錯覚を生む。
検索に引っかからない世界にこそ豊かな多様性があることを、よく覚えておかなければならない。
天神様や天満大自在天の記事を書きながら、ふと口ずさんでいたのは「とおりゃんせ」だった。何度も繰り返しているうちにちょっと発想が浮かんできたので、久々に「音遊び」を楽しんでみた。
自分が子供の頃に歌っていたと思われる「とおりゃんせ」の歌詞。その記録として残しておこう。
【とおりゃんせ】(1分20秒/mp3ファイル/2MB)ヘッドフォン推奨!
(2008年8月7日削除)
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2007年01月26日
カテゴリ「電脳覚書」
私は3年前にはじめてPCを購入し、CGをやり始めたのが2年前。根っからのアナログ志向で、お世辞にもPCスキルがあるとは言えないのだが、そんな私でもブログ運営を楽しめるありがたいご時勢になった。
各種ソフトの機能や無料サービスを利用することにより、PC操作自体にさほど習熟していなくても、様々な発想を作品として発表するための敷居は、確実に低くなっている。私もその恩恵を目いっぱい享受している。
このカテゴリ「電脳覚書」では、そんなアナログな私がPCやネット関連で考えたことや気付いたことを、ぼちぼちメモして行きたいと思う。物凄く初歩的でお馬鹿なことも書くと思うが、あたたかく見守ってください(笑)
とりあえず、これまでにこのブログで書いたPC・ネット関連の記事をまとめておこう。
スタイルシート再調整
ブログの文字を大きくし、行間を広げるための魔法の呪文。
鳥瞰図
フリーの鳥瞰図作成ソフト「カシミール3D」の紹介。
鳥瞰図2
ネット検索大手のGoogleが作り上げた立体地球儀「Google Earth」の紹介。
切り絵とCG
私の個人的CG入門ソフト「ペイント」についてのメモ。
他にも何か書いたかもしれない。気がついたらこの記事に追記していきます。
各種ソフトの機能や無料サービスを利用することにより、PC操作自体にさほど習熟していなくても、様々な発想を作品として発表するための敷居は、確実に低くなっている。私もその恩恵を目いっぱい享受している。
このカテゴリ「電脳覚書」では、そんなアナログな私がPCやネット関連で考えたことや気付いたことを、ぼちぼちメモして行きたいと思う。物凄く初歩的でお馬鹿なことも書くと思うが、あたたかく見守ってください(笑)
とりあえず、これまでにこのブログで書いたPC・ネット関連の記事をまとめておこう。
スタイルシート再調整
ブログの文字を大きくし、行間を広げるための魔法の呪文。
鳥瞰図
フリーの鳥瞰図作成ソフト「カシミール3D」の紹介。
鳥瞰図2
ネット検索大手のGoogleが作り上げた立体地球儀「Google Earth」の紹介。
切り絵とCG
私の個人的CG入門ソフト「ペイント」についてのメモ。
他にも何か書いたかもしれない。気がついたらこの記事に追記していきます。
2007年01月27日
寒い冬

暖冬だ。
今までにも暖冬はあったが、今年の場合は単に「暖かい冬」という以上の不気味さがある。「寒い冬、暑い夏」という当たり前の季節感が、当たり前でなくなってきている。
冬が寒くないと、春の訪れが狂う。秋から冬にかけての「地の力」の蓄積が狂う。もうすぐ梅の季節だが、さてどうなるか。