以前、カテゴリ原風景の奇妙な記憶、山の向こうへと言う記事の中で、私の記憶の底に残る「前面に水の流れ、背後に山」という空間認識を紹介したことがある。
この「前面に水の流れ、背後に山」という原型は、偶然かどうかわからないけれども、今思えば風水説による空間認識の基本形とも通じるものだった。
あの山の向こうには何がある?
もっと高い山がある。
そのまた向こうには何がある?
もっともっと高い山がある。
そのまた向こうには……
こうした問いと答えは、おそらく山の麓に生活する人間が、古来素朴に積み重ねてきた空間認識だったことだろう。
数学の国・印度では、こうした空間認識を非常に精緻な宇宙観にまでまとめ上げ、やがて仏教の「須弥山宇宙」が作り上げられていくことになる。
当ブログでは以前に一度、簡単ながら須弥山宇宙について取り上げたことがある。今回のカテゴリ須弥山では、更に詳しく紹介してみたいと思う。
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