2007年10月28日

兜率天

 夜摩天のさらに上空、金輪水面から32万由旬の高度に、第四の天界「兜率天(とそつてん)」がある。これも面積は三十三天と同じ。

 六道輪廻を支配する夜摩天を超えたこの天界では、弥勒菩薩が修行を積んでいるとされている。お釈迦様もこの世に生まれる前にはこの兜率天で修行をしていたと伝えられる。

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 弥勒菩薩は釈迦如来によって「五十六億七千万年後に人間界に生まれ、悟りを得て仏となる」と予言された未来仏だ。
 気の遠くなるような遥か未来の弥勒下生まで、この世に生きた仏が現われることはない。だからせめて弥勒菩薩の修行する兜率天に生まれたいと願う信仰が現われた。
 阿弥陀如来の極楽世界と弥勒菩薩の兜率天は、かつて二大浄土として人々の憧れを集めていた。
 
 お釈迦様に続いて解脱を果たす菩薩が、夜摩天を超えた天界で現在修行中であるという設定は、物語として確かに納得できる感じがする。
posted by 九郎 at 23:58| Comment(3) | TrackBack(1) | 須弥山 | 更新情報をチェックする