【11月の予定】
10月中に何とかカテゴリ須弥山を一段落させることが出来ました。須弥山の世界観は、仏教を楽しむ上で舞台背景にあたる部分。まとめてみて「ああ、あのお話はこういう場所でのことだったのか」というような発見が色々ありました。やや地味なテーマながら、今後当ブログでのカタリの基礎資料に活用できそうです。
11月はこれまでのお話の補充などを中心に進めていく予定です。
最近ブログサービスの動作が重く、新規投稿の記事がトップに反映されるまでに相当時間がかかることがあります。
訪問してくださった皆さんは、サイドバーの「新着記事」の方も、一応チェックしておいてくださいね。
【ロゴ画像変更】
今回は巻物風で。
flash作成にもだいぶ慣れ、地味で細かい工夫もしています。お手すきの人は観察してみてください(笑)
flashを見る
2007年11月01日
2007年11月02日
ハロウィン
10月31日はハロウィンだった。
ハロウィンは、私の子供の頃は完全に欧米のドラマの中の風物だったけど、最近は季節ものとして取り入れている地域もあるようだ。
私が知っているある町では、子供向けの英会話教室がハロウィンを長年やっているうちに、いつの間にか町中に広まったそうだ。
子供たちが妖怪や魔女に扮して「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!)」と家々を巡る風景や、かぼちゃを繰り抜いた飾りは、異国由来だけれどもどこか懐かしい感じもする。
日本のお盆や地蔵盆その他のお祭と、構成要素に似たところがあるので、受け入れやすい土壌はあると思う。そもそも日本に「純粋に固有な風習」など無く、どんな風習でもどこかの時点で外来のものが移入されてきたのだから、このハロウィンも今後分布は広がっていくかもしれない。
実は今年の春先、オモチャカボチャの苗を買ってきて育てていた。
ハロウィンの頃には収穫した実でお化け飾りを作ろうと思っていたのだが、残念ながら受粉がうまくいかず、実らなかった。
なので、一枚イラストを。
ハロウィンは、私の子供の頃は完全に欧米のドラマの中の風物だったけど、最近は季節ものとして取り入れている地域もあるようだ。
私が知っているある町では、子供向けの英会話教室がハロウィンを長年やっているうちに、いつの間にか町中に広まったそうだ。
子供たちが妖怪や魔女に扮して「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!)」と家々を巡る風景や、かぼちゃを繰り抜いた飾りは、異国由来だけれどもどこか懐かしい感じもする。
日本のお盆や地蔵盆その他のお祭と、構成要素に似たところがあるので、受け入れやすい土壌はあると思う。そもそも日本に「純粋に固有な風習」など無く、どんな風習でもどこかの時点で外来のものが移入されてきたのだから、このハロウィンも今後分布は広がっていくかもしれない。
実は今年の春先、オモチャカボチャの苗を買ってきて育てていた。
ハロウィンの頃には収穫した実でお化け飾りを作ろうと思っていたのだが、残念ながら受粉がうまくいかず、実らなかった。
なので、一枚イラストを。
2007年11月03日
祭のあと
10月中は秋祭りの真っ盛り、各地でお神楽やお神輿が出て賑わっていた。
私の子供の頃は、近所で盛大な秋祭りは無かったのだが、祖父母の家の地域で一度子供神輿に参加したかすかな記憶がある。
稲刈りの終わったあぜ道を、台車のついた小ぶりなお神輿を引きながら、「よ〜いやさ〜」と言う掛け声をかけながら歩いていく。
「ワッショイワッショイ」みたいな威勢のよい掛け声ではなかったが、のんびりした雰囲気で、子供にとってはそれで十分に楽しかった。
今ならこの掛け声には「世弥栄」と字をあてたい所だ。
稲刈りが終わり、秋祭りも終ると、風景はガランとした晩秋のものに変わっていく。
私の子供の頃は、近所で盛大な秋祭りは無かったのだが、祖父母の家の地域で一度子供神輿に参加したかすかな記憶がある。
稲刈りの終わったあぜ道を、台車のついた小ぶりなお神輿を引きながら、「よ〜いやさ〜」と言う掛け声をかけながら歩いていく。
「ワッショイワッショイ」みたいな威勢のよい掛け声ではなかったが、のんびりした雰囲気で、子供にとってはそれで十分に楽しかった。
今ならこの掛け声には「世弥栄」と字をあてたい所だ。
稲刈りが終わり、秋祭りも終ると、風景はガランとした晩秋のものに変わっていく。
2007年11月04日
前田常作氏のこと
調べ物をしていて、先月13日に画家の前田常作さんがお亡くなりになっていたことを知った。
前田常作さんは早くから曼荼羅を現代絵画の画材で描くことを追求しておられた。現代美術と、単なるイメージではない曼荼羅の意義の両立を試みた先駆者だった。
仏像や仏画はまずは儀軌に基づいて制作されることが求められるが、何もかも「昔のまま」だった訳ではなく、素材や表現アプローチは各時代の最先端が導入されてきた。
前田常作さんは曼荼羅にアクリル絵の具と「奥行き」を導入し、仏の姿や風景と曼荼羅をシンクロさせる表現を導入した。その様々な試みは、密教を現代に蘇らせる試みそのものだったと思う。
神仏絵図を描く者のハシクレとして、もう一度画集を開いてみたい。
●「前田常作のアクリル画」前田常作
技法解説書の体裁をとっているが、実質的には前田常作による曼荼羅現代化の詳細な記録になっている。一つ一つの試みが、曼荼羅についての思索にもなっていて、今の時代に仏教図像を描く事の意義を、あらためて考えさせられる一冊。
このカテゴリ、訃報続きだ。
合掌。
前田常作さんは早くから曼荼羅を現代絵画の画材で描くことを追求しておられた。現代美術と、単なるイメージではない曼荼羅の意義の両立を試みた先駆者だった。
仏像や仏画はまずは儀軌に基づいて制作されることが求められるが、何もかも「昔のまま」だった訳ではなく、素材や表現アプローチは各時代の最先端が導入されてきた。
前田常作さんは曼荼羅にアクリル絵の具と「奥行き」を導入し、仏の姿や風景と曼荼羅をシンクロさせる表現を導入した。その様々な試みは、密教を現代に蘇らせる試みそのものだったと思う。
神仏絵図を描く者のハシクレとして、もう一度画集を開いてみたい。
●「前田常作のアクリル画」前田常作
技法解説書の体裁をとっているが、実質的には前田常作による曼荼羅現代化の詳細な記録になっている。一つ一つの試みが、曼荼羅についての思索にもなっていて、今の時代に仏教図像を描く事の意義を、あらためて考えさせられる一冊。
このカテゴリ、訃報続きだ。
合掌。
2007年11月10日
孔雀王
以前、漫画「孔雀王」について、ちょっとだけ触れたことがある。
その記事に寄せていただいたコメントへの返信で、私はこのように書いた。
連載復活から一年以上過ぎて、ようやく私が待望していたキャラクターの「王仁丸」が登場しそうだ。
手前味噌になるけれども、当ブログのカテゴリ大黒は、王仁丸が活躍しそうな「孔雀王」の今後を楽しむ上で、絶好のサブテキストになるのではないかと、勝手に妄想している。
王仁丸ファンの皆さんは、よかったら参照してみてください。
ついでにロゴ画像に一度使ったまま、お蔵入りさせていた孔雀明王の絵を、もう一度復活させておこう。
その記事に寄せていただいたコメントへの返信で、私はこのように書いた。
80年代半ばに「孔雀王」がはじまった当時は、まさに衝撃でした。当時から密教の、とくに「孔雀明王」に着目した荻野真さんは、物凄いセンスですね。物語の構図を金剛・胎蔵両部曼荼羅の対比に収斂した手腕も見事でした。
90年代の「退魔聖伝」では、神道の世界に分け入り、中断。「夜叉烏」の新境地へ。今回は満を持しての再開だと思います。期待大ですね。
私も前回の「退魔聖伝」の記憶は薄れているので、機会があれば読み返したいです。神道がテーマであれば、孔雀のライバル・王仁丸むきの舞台ですが、王仁丸は無事だったのかどうか・・・
そう言えば、王仁丸の守護神はマハー・カーラ、大黒天でした(笑)
「孔雀王」のことは語りだすと長くなりますね。エントリで独立させてもいいかもしれません。
連載復活から一年以上過ぎて、ようやく私が待望していたキャラクターの「王仁丸」が登場しそうだ。
手前味噌になるけれども、当ブログのカテゴリ大黒は、王仁丸が活躍しそうな「孔雀王」の今後を楽しむ上で、絶好のサブテキストになるのではないかと、勝手に妄想している。
王仁丸ファンの皆さんは、よかったら参照してみてください。
ついでにロゴ画像に一度使ったまま、お蔵入りさせていた孔雀明王の絵を、もう一度復活させておこう。
2007年11月18日
マッチ売りの少女
まだ11月だというのに、世の中ではけっこうクリスマスセールが始まってたりする。
私はそーゆーのを見ると、とりあえず「ケッ、いい気なものだな。季節感も何もあったもんじゃない」などと思ってしまう駄目人間なのだが、本来なら年末に書くべきネタを思いついてしまったので、今夜書く。
私も「いい気な、季節感の無いもの」ではある(笑)
アンデルセン童話「マッチ売りの少女」の朗読を聴く機会があった。
この手の童話はよく知っているつもりになっているけれども、あらためて味わってみると気付くことも多い。
青空文庫の「マッチ売りの少女」をリンクしておくので、お手すきの人はまずはご一読。短い作品なのですぐに読める。
大晦日の夜、幼い少女は家から追い出され、寒風吹きすさぶ街でマッチを売ってまわる。おそらく石畳、石造りであろう街中を、靴すら失った少女はマッチの買い手も無いままにさまよい歩く。通りかかる馬車も、子供も、周囲の家から漏れてくる団欒の様子も、辛い責め苦に他ならない。
疲労困憊した少女にできるのは、マッチを一本、また一本と擦ることで、むなしい癒やしを得ることだけ。マッチの灯が夜空の星に消えて流れ星と変わるとき、少女の前に現われたのは亡きおばあちゃんの姿だった……
朗読を聴いていて、ふと「何かに似た話だな」と思った。
続きを読む
私はそーゆーのを見ると、とりあえず「ケッ、いい気なものだな。季節感も何もあったもんじゃない」などと思ってしまう駄目人間なのだが、本来なら年末に書くべきネタを思いついてしまったので、今夜書く。
私も「いい気な、季節感の無いもの」ではある(笑)
アンデルセン童話「マッチ売りの少女」の朗読を聴く機会があった。
この手の童話はよく知っているつもりになっているけれども、あらためて味わってみると気付くことも多い。
青空文庫の「マッチ売りの少女」をリンクしておくので、お手すきの人はまずはご一読。短い作品なのですぐに読める。
大晦日の夜、幼い少女は家から追い出され、寒風吹きすさぶ街でマッチを売ってまわる。おそらく石畳、石造りであろう街中を、靴すら失った少女はマッチの買い手も無いままにさまよい歩く。通りかかる馬車も、子供も、周囲の家から漏れてくる団欒の様子も、辛い責め苦に他ならない。
疲労困憊した少女にできるのは、マッチを一本、また一本と擦ることで、むなしい癒やしを得ることだけ。マッチの灯が夜空の星に消えて流れ星と変わるとき、少女の前に現われたのは亡きおばあちゃんの姿だった……
朗読を聴いていて、ふと「何かに似た話だな」と思った。
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2007年11月25日
コメント投稿規定
ブログ運営もそろそろ二年を経過しようとしています。
記事数が増え、新規の訪問者さんも増えてきたようなので、コメント投稿規定について一度確認させていただきます。
「縁日草子」は、以下の2点をルールに運営しています。
管理人がこの2点に抵触すると判断した投稿は予告無く削除する場合がありますが、何卒ご了承ください。
またTBについても、管理人が「不適切である」と判断した場合は予告無く削除することがあります。
追記;コメント投稿欄の上から2番目、メールアドレス欄は、管理人にだけ読める設定になっているようです。
こちらのseesaaブログサービスは時々動作が重いときがあり、コメントが投稿されてから画面に反映されるまでに、しばらく時間がかかることがありますのでご注意を。。。
記事数が増え、新規の訪問者さんも増えてきたようなので、コメント投稿規定について一度確認させていただきます。
「縁日草子」は、以下の2点をルールに運営しています。
●様々な神様仏様について、絵と文章で雑談・与太話を展開するブログです。どこか特定の宗派を布教するものではありません。
宗教論争や布教はNGの方向でヨロシク!
●匿名ブログです。個人情報が含まれるコメント、個人情報につながる可能性のあるコメントにならないよう、ご配慮をお願いします。
管理人がこの2点に抵触すると判断した投稿は予告無く削除する場合がありますが、何卒ご了承ください。
またTBについても、管理人が「不適切である」と判断した場合は予告無く削除することがあります。
追記;コメント投稿欄の上から2番目、メールアドレス欄は、管理人にだけ読める設定になっているようです。
こちらのseesaaブログサービスは時々動作が重いときがあり、コメントが投稿されてから画面に反映されるまでに、しばらく時間がかかることがありますのでご注意を。。。
2007年11月28日
定番記事
当ブログ「縁日草子」の雰囲気がつかみやすい定番記事の紹介です。
縁日の風景
当ブログの前口上です。
本の中の本
当ブログは神仏に関するあれこれを、絵と文章で雑談・与太話することを主たる目的としています。
この手の記事は【神仏与太話】のカテゴリ地蔵、大黒、須弥山、節分、金烏玉兎、泥海、今昔物語などにまとめてあります。
泥田
子供の頃見た田んぼの生き物の奇妙な記憶。
この手の記事はカテゴリ原風景、季節の便りなどにまとめてあります。
お彼岸
秋のお彼岸の時期、葛城の里を歩き回った断片集。
この手の記事は【怪しの神仏旅行記】にまとめてあります。
沖縄、友ヶ島、和歌浦、葛城
おりがみ雛人形
当ブログは主にイラスト公開を目的としていますが、その他の工作ものもたまにアップしています。
紙、縄文
縁日組曲
当ブログのテーマソング(?)です。
この手の音遊びはカテゴリカミノオトズレに、いくつかアップしてあります。
縁日の風景
当ブログの前口上です。
本の中の本
当ブログは神仏に関するあれこれを、絵と文章で雑談・与太話することを主たる目的としています。
この手の記事は【神仏与太話】のカテゴリ地蔵、大黒、須弥山、節分、金烏玉兎、泥海、今昔物語などにまとめてあります。
泥田
子供の頃見た田んぼの生き物の奇妙な記憶。
この手の記事はカテゴリ原風景、季節の便りなどにまとめてあります。
お彼岸
秋のお彼岸の時期、葛城の里を歩き回った断片集。
この手の記事は【怪しの神仏旅行記】にまとめてあります。
沖縄、友ヶ島、和歌浦、葛城
おりがみ雛人形
当ブログは主にイラスト公開を目的としていますが、その他の工作ものもたまにアップしています。
紙、縄文
縁日組曲
当ブログのテーマソング(?)です。
この手の音遊びはカテゴリカミノオトズレに、いくつかアップしてあります。
2007年11月29日
ロゴ画像保管庫
2007年11月30日
動画保管庫
2007年2月頃から簡単なflash制作を開始しました。
ロゴ画像flashをはじめ、いくつか当ブログでアップしている動画を紹介します。
【ロゴ画像flash】
2007年2月
2007年3月
2007年4月
2007年5月
2007年6月
2007年7月
2007年8月
2007年9月
2007年10月
2007年11月
2007年12月
2008年1月
2008年2月
2008年3月
2008年4月
2008年5月
2008年6月
2008年7月
2008年8月
2008年9月
2008年10月
2008年11月
2008年12月
2009年1月
【その他】
火の神
沖縄民間信仰の風景をテーマに。
東方浄瑠璃世界
薬師如来のおわします東方浄瑠璃世界をテーマに。
【flash以外の動画】
斎場御嶽
沖縄の聖地の風景。
序品窟
役行者の伝説が残る無人島の岩窟。
死出のブルース
人の死後49日の旅路を簡易アニメで再現。
ロゴ画像flashをはじめ、いくつか当ブログでアップしている動画を紹介します。
【ロゴ画像flash】
2007年2月
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火の神
沖縄民間信仰の風景をテーマに。
東方浄瑠璃世界
薬師如来のおわします東方浄瑠璃世界をテーマに。
【flash以外の動画】
斎場御嶽
沖縄の聖地の風景。
序品窟
役行者の伝説が残る無人島の岩窟。
死出のブルース
人の死後49日の旅路を簡易アニメで再現。