10月中は秋祭りの真っ盛り、各地でお神楽やお神輿が出て賑わっていた。
私の子供の頃は、近所で盛大な秋祭りは無かったのだが、祖父母の家の地域で一度子供神輿に参加したかすかな記憶がある。
稲刈りの終わったあぜ道を、台車のついた小ぶりなお神輿を引きながら、「よ〜いやさ〜」と言う掛け声をかけながら歩いていく。
「ワッショイワッショイ」みたいな威勢のよい掛け声ではなかったが、のんびりした雰囲気で、子供にとってはそれで十分に楽しかった。
今ならこの掛け声には「世弥栄」と字をあてたい所だ。
稲刈りが終わり、秋祭りも終ると、風景はガランとした晩秋のものに変わっていく。