2008年01月03日

ヌートリア

 今年は子年ということで、ネズミに関する思い出話を一つ。

 ヌートリアと言う動物がいる。
 南米原産、尻尾まで含めると1mぐらいになるげっ歯類。つまり大ネズミだ。似たビジュアルの動物にカピバラもいるが、こちらは尻尾が目立たない。「尻尾の長いのがヌートリア、尻尾の目立たないのがカピバラ」と覚えておけばよい。
 この大ネズミ、日本各地で野生化している。大きな河川などで繁殖していて、山中の温泉につかりに来るニュース映像なども、たまに流れる。

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 なぜこのような大ネズミのお話をカテゴリ「原風景」で書いているのかと言うと、それは私の祖父の思い出に関わってくるからだ。
 大工であった私の祖父のお話は、このカテゴリで何度か書いてきた。祖父はまた、木彫好きであり、珍しい形の木の根っこなどを蒐集する趣味もあった。
 そんな祖父が近所の川沿い散歩していたある日のこと、繁殖していたヌートリアの死骸を見つけてしまったのだ。「怪しいもの好き」の血が騒いだのだろうか、祖父はどうしてもヌートリアの骨が欲しくなってしまったらしい。
 しかし死骸を家に持って帰ることはできない。死んだ大ネズミを持ち帰ったりしたら、祖母がどのような反応を示すか想像に難くなかったのだろう。
 下手をすれば連れ合いの生死にかかわる。

 よって、全ての犯行は、ひそかに河川敷で行われた。
 日々何食わぬ顔で、一人河川敷に散歩に出かけた祖父は、断続的に「ヌートリア白骨化ミッション」を完遂したのだ。
 大きな空き缶を用意した祖父は、まずヌートリアの頭部を煮立てたらしい。
 そしてきれいに肉をこそげ落とし、顎骨の部分を白骨化してから持ち帰った。
 見事なカーブを描く門歯のついた顎骨は、磨き上げられて紐がつけられ、ちょっとしたストラップのように仕立てられた。
 
 祖父の没後、ヌートリアの顎骨は、大工道具の一部とともに、「自作系」「怪しいもの好き」の血を継いだ私の手元にきた。
 その写真をアップしたいのだけれども、今ちょっとどこにしまったかわからない(苦笑)
 見つかったら紹介したい。

【2013年4月5日、遅すぎる追記】
 ヌートリアの顎骨を「見つかったら紹介したい」と書いたまま、すっかり忘れて5年以上放置してしまった。。。
 記事にコメントを頂いたこの機会に、ブツの写真をアップしておきます。

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 下の単三乾電池と大きさ比較してみてください。
 
posted by 九郎 at 17:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 原風景 | 更新情報をチェックする