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2008年04月01日

2008年4月の予定

【4月の予定】
 引き続き、連想ゲームのごとくその場その場で既存のカテゴリに補充していきます。
 そう言えば最近は「おりがみ かぶと」等のキーワードでたどりつく人が多いようです。雛人形のときもそうでしたが、皆さん早くから準備を進めているんですね(笑)
 おりがみかぶとについてはこちらを参照してください。
 もちろん私も2008年バージョンの準備を進めていますので、乞うご期待!

【ロゴ画像変更】
 4月に入りました。
 関東ではもう桜の盛りは過ぎかけているようですが、せっかくの季節なのでコノハナサクヤヒメをテーマにロゴflashです。

 ロゴflashを見る
posted by 九郎 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2008年04月05日

土器地蔵

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 お花見の季節は、当ブログ的には「縄文の季節」だ。
 花見に行ってBBQがてら土器を焼くのが、春の楽しみ。

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posted by 九郎 at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 縄文 | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

くさむら

 立体物でお地蔵さまができたので、ためしに色々な場所に置いてみたくなった。

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posted by 九郎 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

降兜率

 明日4月8日は「はなまつり」で、お釈迦様の誕生日とされている日。
 当ブログでも過去2回、それにちなんで記事にしてきた。
 はなまつり托胎霊夢

 仏伝ではお釈迦様はこの世に出生する前に、兜率天で修行していたとされている。
 仏教説話集「今昔物語」の第一話は、その場面から始まっている。
 美しい兜率天の内院で瞑想する菩薩に「五衰の相」が現われる。

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 まばたきしないはずの天人がまばたきする
 萎れないはずの髪飾りの花が萎れる
 衣服が汚れてくる
 わきの下に汗をかく
 決まった座を離れて気ままに座る

 いぶかる天人たちに、菩薩は人間界に生まれ変わって仏となることを告げる。そして両親となる王と王妃を見定めて、六本牙の白象に乗り、下生していく。


 兜率天と言えば、現在は弥勒菩薩が五十六億七千万年後の成仏にそなえて修行している所だ。ということは、人間界で成仏するには、まず兜率天を通過することが前提条件になっているのだろうか?
 このあたり、まだ不勉強で整理がついていない。
posted by 九郎 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする

2008年04月16日

正義の味方

 4月6日、川内康範さんがお亡くなりになった。
 ここ一年ほど「川内康範」という名を聞けば、主にワイドショーなどで森進一と「おふくろさん」の歌詞でもめていた人、というイメージが強いだろう。
 作詞家として「骨まで愛して」等のヒット曲も手がけているが、私にとっての川内康範さんは、やはり「まんが日本昔ばなし」の作者であり、「レインボーマン」の作者であった。
 記憶に残る番組作りに長けた先生で、あの懐かしい名曲「ぼうや よいこだ ねんなしな……」は、今でも耳にするだけで暖かい気分に浸れるし、「インドの山奥で〜」ではじまる「レインボーマン」の主題歌も鮮烈だった。
 私が幼い頃にTVヒーロー「レインボーマン」を視聴したのは、本放送ではなく、なんどか繰り返された夕方の再放送だったはずだ。
 主題歌は「インドの山奥で 修行をして」の後、このように続く
ダイバダッタの魂宿し
空にかけたる虹の夢……

 子供の頃は何の気なしに歌っていたが、ある程度の年齢になって多少仏教の知識が入ってくると、私の頭には「?」が浮かんだ。

 ダイバダッタ?
 ダイバダッタって、あのダイバダッタ?
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posted by 九郎 at 23:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 神仏絵図覚書 | 更新情報をチェックする

2008年04月25日

折ること、祈ること

 季節柄、兜をおりがみで制作するためにあれこれ調べていて、書店の本棚で一冊の本を手に取った。



●「〈こころ〉の折り紙―仏像をつくる」河合敦子(春秋社)

 おりがみで見事に表現された仏像の数々。
 この作風は、見紛うことなく我が尊敬するおりがみ師・河合豊彰さんのものだが、著者名は違う。
 同姓の、女性名義……

 ざわっと感ずるところがあってページを繰り、あとがきに視線を走らせる。
 思わず「あっ!」と声を漏らす。
 やはり、河合豊彰さんはお亡くなりになっていたのか……
 しかも今から一年以上前の2007年の1月に……

 一年以上知らなかったことや、自分が始めて河合豊彰さんの記事を書いた時点ではまだご存命だったことなどが、ぐるぐると頭の中を駆け巡った。こちらは何の面識も無い一読者、一ファン。だからどうだと言うことは何も無いのだけれども、ともかく思い入れのあった方の訃報には、いつも同様の心の揺れが生じる。

 そのまま本を購入して帰り、付録の越前和紙を使っていくつかの折り図を辿ってみた。お線香をあげるような心境で。
 あとがきによると、河合豊彰さんはある時期から仏教をテーマにした作品を多数手がけるようになり、出家はしていなかったけれども普段のスタイルからスキンヘッドに作務衣で制作していたと言う。
 曹洞宗の機関紙にも作品を発表なさっていたそうだ。
 私はそもそも、師の一連の「仮面」作品に惹かれて著作を渉猟していたのだが、その中にも仏教をテーマにしたものがたくさんあった。

 色々と思い出しながら、付録の和紙五枚を使って、ともかくおり上げてみる。

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(クリックすると画像が大きくなります)

 上記「〈こころ〉の折り紙」は、和紙が付録になっていて入門書のような体裁をとっているけれども、正直、この本ではじめておりがみをやってみようと言う人には向かないだろう。
 内容ははっきりと上級者向けなので、ある程度おりがみ経験を積んだ人でないと、制作は難しいかもしれない。
 付録の和紙も、慣れていないと普通の薄い洋紙のおりがみより折りにくく感じるだろうし、紙の大きさが内容に比べて小さ過ぎる。

 この本を購入して苦戦したら、以下の本で練習してから再挑戦をお勧めしたい。



 時間が出来たら、今度はもう少し大きな紙で、折ってみよう。

 合掌。
posted by 九郎 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 紙(カミ) | 更新情報をチェックする

2008年04月29日

熊野への入り口2

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(↑クリックすると画像が大きくなります)

 熊野古道は大阪天満から始まっているけれども、大阪府内の古道はほぼ消滅していると言ってよい。現在は調査が進んでその痕跡は辿ることが出来るが、各所に断片的に史跡が残っているだけで、正直「ルートを辿ること」や「歩くこと」自体が楽しいものではない。
 和泉葛城山脈を越えて和歌山県内に入ると、ようやく「熊野の入り口」を実感することが出来る。

 和泉葛城山脈を越えると空気がパッと明るくなり、気候も温暖に変わる感がある。解放的な海辺の雰囲気は「海の熊野」の持ち味だ。
 熊野には「海」と「森」の要素があって、前者は「常世の国」へ、後者は「死の国」へと続く。図式化すると「明るい海」と「暗い森」なのだけれども、熊野の場合はそれほど単純ではなく、「明るい海」にも死の影は濃いし、「暗い森」にも再生の光は差す。
 和歌山市周辺は、どちらかと言うと「海の熊野」の要素が強い。
 熊野古道だけではなく、葛城修験の道や淡嶋街道などの紀ノ川沿いの街道の数々や、高野参詣道も交錯しており、往時には聖俗入り乱れた様々な交流があった地域だ。
 役の行者の強い影響下にある葛城友ヶ島、更に古層の神話の風景が垣間見える和歌浦、そして弘法大師の高野山へと、信仰の道は様々に絡み合う。
 和歌山市はその交差点だ。
 さすがに和歌山市内の市街地には古道の雰囲気は存在しないが、海南市の藤白王子神社辺りから下津町にかけては、往時を偲べる古道の雰囲気が各所に残っている。大阪経由で熊野に入る場合、手軽に「熊野」を体感できるルートになるだろう。
posted by 九郎 at 22:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 熊野 | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

八咫烏の紋

 このカテゴリ和歌浦の前回記事八咫烏の末裔では、雑賀孫市のことについて紹介した。
 孫市が家紋にしていたのが先祖である三本足の烏・八咫烏(やたがらす)で、この神話上の鳥については金烏玉兎とも関連し、語りだすと無限に話は広がる。
 今回は個人的に思い入れのあるこの烏を、切り絵の手法で独自に紋章にしてみた。

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 在りし日の雑賀孫市の戦装束がどんなものであったか、資料は残っていないが、「雑賀鉢」と呼ばれる兜に金烏の前立てを付け、烏天狗風の面あてを装着すれば、下図のような姿になるかもしれない。

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 さらに「愛山護法」の鉄砲を担げば、愛すべき戦国ヒーローの姿が浮かび上がってくるが、これはあくまで空想、空想。
posted by 九郎 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 和歌浦 | 更新情報をチェックする