近所に季節の花が色々と咲く歩道がある。
今の時期にはアジサイが各種咲いているので、通るのが楽しみだ。
一口にアジサイと言っても、本当に色んな種類がある。
大きく分けると、同じ大きさの花が丸く集合している通常のタイプと、粒々の小さな花の周囲に時計の文字盤のように花が取り囲んでいるガクアジサイの類になるだろう。
ここ数年、私は曼荼羅みたいに見えるガクアジサイにハマッている。
ブログをはじめてからも、毎年アジサイの記事はアップしている。
2006年、2007年
去年は、アジサイを観る時期について発見があった。
盛りになる以前の、蕾がふくらんで開花直前直後の時期のアジサイの美しさに気付いた。
蝋細工、または石鹸細工のような、羽化したてで半透明のセミのような、この世のものとは思えない精緻な感じが素晴らしい。
アジサイの色彩は刻々と変化していくのだが、変化がそのまま一つの花に見て取れるのがたまらない。
開化して間もない花は、まだこの世の物理法則に晒されていない分、遺伝子の指令が純粋に形態に表れているのだろう。
(クリックすると画像が大きくなります)
今年はアジサイ鑑賞の天候について気付いたことがある。
良く晴れて光の強い日は、アジサイの微妙な色彩の変化に気付きにくいということだ。
曇り、または雨の日の光の弱い環境でこそ、アジサイの淡い色彩を楽しむことが出来る。
(クリックすると画像が大きくなります)
アジサイは梅雨の花。
考えてみれば当たり前のことに戻ってくる(笑)