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2008年12月24日

六福神

 今夜はクリスマス・イブ。
 縁日草子っぽくお祝いをするために、仏画風サンタ像を一枚アップ。

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 当ブログでは2年前の記事で、サンタクロースと大黒天の類似について雑談し、一年前には両者をテーマにロゴ画像flashを制作してみた。
 比較的新参の「福神」としてのサンタさんだが、今ではもうすっかり日本に定着していて、七福神の神々に十分匹敵するレベルになっていると思う。

 ところで、私の好きな諸星大二郎の漫画に「六福神」という作品がある。



●「六福神―妖怪ハンター」諸星大二郎(集英社)
 著者の代表作、妖怪ハンターシリーズ連作短編集。表題作「六福神」の設定が非常に面白い。
 とある地方の伝承によると、七福神の神々のうち、で、「七」の吉数に合わせるために分割された神格であり、実態は「六福神」である。
 異様な六福神を乗せた奇怪な宝船は、もう一体の福神を迎えて「真の七福神」となるために、今もさまよっているという……

 この「福禄寿と寿老人は実は同体」という伝承の設定が、著者の創作かどうかは定かではないけれども、福禄寿と寿老人は個性派ぞろい七福神の中ではキャラが被っており、確かに寿老人の影が薄い気はする。
 作中では「七番目の福神」の候補として吉祥天や猩々、福助などが挙げられている。
 当ブログとしては、「七番目の福神」にはサンタクロースを推したいところだ。(仙台四郎も捨てがたいが……)
 将来サンタさんが七福神に仲間入りした暁には、上掲のような図像になるかもしれない(笑)
posted by 九郎 at 23:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする