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2009年01月01日

2009年 新年の御挨拶

 新年明けましておめでとうございます。
 本年も「縁日草子」をよろしくお願いいたします。
 2005年末の開設以来、当ブログもいよいよ4年目に突入しました。
 記事数が450を超え、カテゴリ別の物語たちも、いい感じで雑多な縁日の出店っぽく出揃ってきました。
 長いようで短かったこの三年間、開設当初からカタりたいと考えていた物語が、まだいくつか残っています。
 どこまで進められるかわかりませんが、今年も気長にお付き合いください。

【ロゴ画像変更】
 本年の干支、丑年にちなんでなのかどうか、最近「牛頭天王」のキーワードで検索して来られる皆さんが激増しているようです。この習合神については、カテゴリ節分で取り上げたことがあり、当ブログの人気コンテンツの一つになっています。
 今回のロゴ画像は、以前イラストにしたものとは別の図像を下敷きに、制作しています。
 
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posted by 九郎 at 21:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2009年01月02日

牛頭天王

 カテゴリ節分では、節分行事と牛頭天王、スサノオの関連について概観してきた。
 牛頭天王は祇園で祀られるなど、人気の高い神様であるが、その人気の割には定番図像が無く、発祥もわかりにくい謎の神だ。
 牛頭天王像は実に様々な姿で描かれ、造られている。三面のもの、四臂のもの、密教の明王に似た姿のもの、日本の神代風のものなど色々あるが、多くは頭上に牛頭を頂いている点で共通している。
 中でも私が気になるのは、現在愛知県にある興禅寺に所蔵されているという木像だ。まだ写真でしか見たことが無いのだが、ただならぬ雰囲気は十分伝わってくる。いつか是非、実物を拝観してみたい像だ。
 素朴な造りの古い木像で、頭部中央に馬(?)の顔、その左右に角の生えた童子のような顔、そして頭上には牛頭をのせている。三面十二臀で手には各種の持物を持っているが、それが何なのかは定かではない。
 顔立ちは円空仏に少し似ていて可愛らしくも見えるが、じっと見ているとだんだん恐ろしいような気分になってくる。
 今回はその、私が感じた「恐ろしさ」の部分を強調して、一枚イラストを描いてみた。

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 念のために確認しておきますが、元の木像はもっとかわいい感じですよ(笑)
posted by 九郎 at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 節分 | 更新情報をチェックする

2009年01月03日

カテゴリ「節分」参考図書1

 当ブログ「縁日草子」最初期のカテゴリにして代表的なコンテンツ節分について、遅ればせながら参考図書を紹介しておこう。



●「風土記」(平凡社ライブラリー)
 記事蘇民将来風土記逸文より蘇民将来雑記において紹介した蘇民将来神話の原典は、「備後国風土記逸文」に記述されている。
 風土記はどこを読んでも面白いエピソード満載なのだが、手軽に親しむには現代語訳され、廉価な平凡社ライブラリーがお勧め。

●「風土記」(岩波文庫)
 風土記は日本の古典の中でも最古層に属するが、内容的にはさほど難解なものは無い。より原典に近い雰囲気を感じ取るには岩波文庫版がお勧め。

●「安倍晴明占術大全」藤巻一保(学研)
 記事金烏玉兎牛頭天王縁起等で紹介した、より発展した形の蘇民将来神話については、この一冊がお勧め。詳しい紹介は本の中の本を参照のこと。
posted by 九郎 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 節分 | 更新情報をチェックする

2009年01月04日

カテゴリ「節分」参考図書2



●「陰陽師―安倍晴明の末裔たち」荒俣宏(集英社新書)
 このカテゴリ節分で概説してきた備後国風土記の世界から続く、岡山県や四国の現代における陰陽道の風景を紹介した一冊。日本の各地域には、消滅しつつあるとは言え、まだまだ古い民俗が残されていることがわかる。
 陰陽道の世界を背景にこの地域で生まれた新宗教、金光教についても触れられている。

●「金光大神の生涯」村上重良(講談社)
 記事金神天地金乃神で紹介した金光教の教祖についての伝記。著者は如来教、黒住教、金光教、天理教、大本教など、江戸〜明治期の新宗教に関する第一人者。新宗教の流れを時代背景とともに俯瞰した視点で、非常に理解しやすい。
 古い本なのでやや入手困難か。

●「出口なお 王仁三郎の予言・確言」出口和明(みいづ舎)
 記事艮の金神スサノオで紹介した新宗教・大本についてはこの一冊。
 著者は大本聖師・出口王仁三郎の孫にあたり、出口なお・王仁三郎の数奇な生涯を小説化した長編「大地の母」が主著。「大地の母」は一般的知名度は低いが知る人ぞ知る名作で、古武術研究の甲野善紀氏や、宗教学者の島田裕己氏も高く評価している。
 本来ならば「大地の母」を強くお勧めしたいところなのだが、なにぶん文庫サイズで全十二巻の長編なので、今回は一冊でまとまったものを紹介。大本の解説本は各種あるが、王仁三郎となおの激しい対立「火水の戦い」についてきちんと触れてあるものは数少ない。
posted by 九郎 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 節分 | 更新情報をチェックする

2009年01月23日

安否確認

 色々あって休止中です。
 PCトラブルも発生(苦笑)
 画像や音楽データはほぼ無傷で一安心。
 それにしてもPC修理には時間がかかるんですね……
 本格復帰までまだしばらくかかりそうですので、手持ちの画像の中から一枚アップ。

 軍荼利明王

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posted by 九郎 at 01:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2009年01月30日

アナログとデジタル

 二週間ほど前、愛用のノートPCが故障した。購入から二年半。モニターの故障で、まあおそらく原因は「酷使」なのだろう(笑)
 ようやく修理を終えて愛機が返って来たのだが、自分用に調整し尽くしたPCの無い二週間、デジタル作品の制作はほぼストップしてしまった。五年前にはじめてPCを購入する以前は、完全なアナログ人間で、もちろん作品も手描きばかりだったのに、もう今となっては「PC無し」の状態ではいろんな制作が滞るようになってしまった。
 これを機に(ものすごく遅まきながら)デスクトップPCを導入して2台体制を組むことにした。ここ半年ほどでPCの値段ががくんと下がっており、時期的にもちょうど頃合だと思える。
 WindowsXPを積める時代も、そろそろ終盤に差し掛かっているだろう。私は作品制作に様々な種類のフリーソフトを使っているので、急にVistaに乗り換えるのはちょっと困難な状態なのだ。ここで一台新規購入しておき、あと五年ほどは今の制作環境を続けられるようにしておきたい。これまで必要最低限のスペックで制作してきたが、今回はガッツリ制作環境を広げてみよう。

 PC無しの間の手遊びに、昔懐かしい「クレパス・スクラッチ」をやってみた。幼稚園や小学校低学年で習うあの技法だ。
 1、画用紙一面を様々な色のクレパスで丹念に塗りつぶす。
 2、その上から黒でまた塗りつぶす。
 3、表面の黒を爪楊枝などで引っ掻いて、描画する。
 
 昔にかえってアナログ制作をやっていると、いくつかCGで使ってみたい手法も思いついた。そろそろ「縁日草子」本格復帰だ。

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posted by 九郎 at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 電脳覚書 | 更新情報をチェックする