2009年02月15日

夢見る仏

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 本日2月15日は涅槃会。
 お釈迦様が涅槃に入ったとされている日。

 アジアでは釈迦像の中でも大地に横たわった姿の涅槃像の人気が高い。
 仏教開祖の死のシーンでありながら、夢見るように微笑んで横臥する姿は、とてもあたたかく穏やかに見える。
 身体にぴたりとフィットした衣の線は、大地にそのまま溶け入るように流れている。
 かなり大きな像も造られているが、立像や坐像の大仏とは違い、どのように大きく造られても、人々が「見上げる」形にはなりにくい。
 
 お釈迦様は35歳で菩提樹の下で悟りを開き、ただ独りその境地を楽しむことなく、樹下から法を伝えるために旅立った。
 その旅の果ては、「昇天」のような高みのイメージではなく、大地に横たわった姿で表現されている。
 慈悲という言葉を考えるときの、一つのヒントになるかもしれない。

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posted by 九郎 at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする