2009年04月08日

花の影

 4月8日は「はなまつり」、お釈迦様がこの世に出生したと伝えられる降誕会。
 今昔物語ではその瞬間を、以下のように描写する。

 (前略)夫人、樹の前に立ち給ひて、右の手を挙げて樹の枝を曳き取らむと為る時に、右の脇より太子生れ給ふ。大きに光を放ち給ふ。
 其の時に、緒の天人・魔・梵・沙門・瑪羅門等、悉く樹の下に充ち満てり。(以下略)
講談社学術文庫「今昔物語(一)」より引用


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 お釈迦様の出生の瞬間にあつまった多くのギャラリーの中に、「魔」が入っている。「魔」は魔王波旬、第六天魔王のこと。
 お釈迦様の生涯の中の重要な節目である、降誕・成道・涅槃のそれぞれの場面に、この魔王は同席している。
 少し気になったので、メモに残しておく。
posted by 九郎 at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする