出先で日蝕を見た。
曇りだったので半分諦めていたが、雲が流れて薄くなった時、鮮明に日の欠けた様が観察できた。
薄い雲が適度なフィルターになって、専用のサングラスを使わなくても肉眼で楽に観察できたので、条件としては晴天よりも良かったかもしれない。
手持ちのデジカメでも普通に撮影することができた。
道端の水たまりに映った日蝕は更に見易く、それに気付いた通りすがりの人々があちこちで下を向いてケータイを向けているのが面白かった。私ももちろんその中の一人だ(笑)
最も欠けた時間帯では、曇りであるという以上に辺りが暗くなり、それまで喧しく鳴き立てていた蝉たちも静まり返って、異様な雰囲気だった。
今回の日蝕については一年ぐらい前から知っており、ここ数週間は報道も頻繁だった。そうした心の準備があってさえ、真昼の日蝕はちょっとした衝撃だった。
二年前の月蝕の時は事前の知識無しに体験できて、原始的な「畏れ」の心を味わったのだが、今回の体験も中々得がたいものだった。
【関連記事】
日蝕の島
蝕
太陽と月を喰う悪魔