2010年04月26日

前川淳「本格折り紙」

 今年も新しい折り紙兜に挑戦しようと、ネットや書店の折り紙コーナーを漁っているうちに、物凄い本に出会ってしまった。


●「本格折り紙―入門から上級まで」前川淳(日貿出版社)

 表紙写真に惹かれて手に取り、口絵にかっこいい兜を発見したので購入。前から順にページを繰りながら、面白そうなものを折ってみた。
 その中からいくつか紹介してみよう。

 基本的には正方形の折り紙、鋏による切り込み無しの原則で折り図が載っている。普通の15p折り紙では極めて困難なので、最低でも25p、できれば30p以上の紙が望ましいだろう。
 今回は市販の25p折り紙用紙で、ともかく図に従って折ってみた。
 かなり上級者向けの本なので、私もアップアップしながら「とにかく折ってみた」という状態だ。本で紹介されているのは、もっと素晴らしい写真なので、興味のある方はぜひ手に取ってみてほしい。

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恐竜・ティラノサウルスとトリケラトプス


 恐竜的なプロポーションがきちんと表現されていてかっこいい。
 トリケラトプスは、折り図の通りだと「角が一本多い」と感じたので、今回は名前の由来通り「三本角」にしてある。

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龍とドラゴン


 東洋と西洋の龍が、見事に折り分けることができる。
 角や爪先の分岐が凄い。

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カブトムシ


 正方形・切り込み無しの原則で、驚くべきことにカブトムシの体のパーツである足六本・羽四枚・角大小二本・そして触覚一対まで折りだしている!
 しかも四枚の羽根のうち二枚は裏地の白を利用して透明感を表現してある!

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 そして最後を飾るのは「悪魔」

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 写真では分かりにくいかもしれないが、ちゃんと指が五本あり、矢印型の尻尾も生えているので自立する!


 この本の素晴らしいところは、上掲の折り紙作品が、前から順に折っていくと、誰にでも完成させられる可能性があるということに加えて、折り紙を構成する基本理論が各所で解説されており、単に「図を見て折る」という段階から、自分で創作を折る段階への橋渡しになりうるということだと思う。

 折り紙ファン必見の一冊だ。


 最後になったが、かっこいい兜の折り図も掲載されていたのでご紹介。こちらはさほど難しくないので、本を見れば誰にでも折れる。

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posted by 九郎 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 紙(カミ) | 更新情報をチェックする