2011年04月07日

山に来た 里に来た 野にも来た

 例年より一週間ほど遅れ気味に、春は来た。
 早春の花で私が一番好きなイヌノフグリも、そろそろ終わりかけている。

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 今年は桜がゆっくりなので、その分、少し先行して咲くモクレンを堪能できた。

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 蕾から少し咲きかけた時は、木全体にお灯明が点っているように見え、開花が進むと蓮台に立像が立っているように見え、さらに進むと蓮の花が宙で乱舞しているように見える不思議な木だ。

 そしてようやっと、桜の出番が来ようとしている。

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 東日本のかの地にも、春は来ていることだろう。
 まだそれどころではないかもしれないが、かの地でも花見が行われればいいなと、願う。

 私が震災にあった95年、4月の春の訪れは本当に嬉しかった。
 生活はかなり厳しかったが、花見をしてほっと一息つけた。 
 自分の経験から言えば、被災者だからと言って24時間深刻な被災者でいることは無い。
 良い飯にありつければ美味いと思うし、快便であれば気分の良い一日が始まる。
 笑いもするし、のんびりもする。
 被災者でない人が、被災者のために何かを自粛することなど、望んだことは一度もない。

 春は誰にとっても無条件に楽しむものだ。
 今回の震災以降、無関係な者が被災者感情を盾にとって、あちこち難癖をつけて回る姿を散見するが、そんな行為の方がよほど被災者に対して失礼だろうと思う。

 ともかく今は、桜を。

 
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posted by 九郎 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする