全日本仏教会が、「脱原発宣言」というべき内容の宣言文を12月1日発表したようだ。
宣言文
全日本仏教会についての概要は、wikiを参照のこと。
当ブログはこの宣言文のような「段階的脱原発」ではなく、「国内の全原発即時停止」が最も「現実的」であると主張しているのだが、こうした動きが出ること自体は肯定的に受け止めている。
ただ少々気にかかるのは、こうした「脱原発宣言」は、いったいどのようなメンバーによる、どのような議論を経て採択されたものであるかということだ。
全日本仏教会という名称を一般が見れば、まるで日本仏教全体が「脱原発」に舵を切ったかのような印象を受けるかもしれない。
しかしネット上でも「反原発」「脱原発」とは一線を画す僧侶の皆さんは、私が知っているだけでもけっこういらっしゃるので、実際の日本全国のお寺や僧侶の皆さんに、この「宣言文」がどのくらい賛同されうるものなのか、ちょっと判断がつかない。
このニュースを引用して、「日本仏教が脱原発宣言した!」と手放しで喜んでいる反原発ブロガーも散見されるが、もう少し慎重に経緯を見守った方がいいと思う。
以前紹介した、永平寺での脱原発シンポについても、実際に参加なさった皆さんがブログ記事にしたものが出そろってきた。
たとえばこちら
今回のシンポは曹洞宗全体を代表するものではなく、あくまで永平寺有志としての立場ということだ。
「もんじゅ」「ふげん」の命名に、永平寺が関わったとされる件についても、経緯が明らかになっている。
その他、最近のニュースでは、どうやら高速増殖炉「もんじゅ」が撤退の方向に進みつつあるようだ。
原発推進派の皆さんの中にも胸をなでおろしている人が多いことだろう。
