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2012年02月02日

「今様」を今うたうなら

 NHK大河「清盛」は、引き続き試聴中。
 面白くないわけではない。「お!」と思うシーンが、一回の放送の中で何回もある。
 ただ、時代考証のビミョーさ、ありえなさが、なんとも気になってしまう瞬間も多々ある。
 結局、毎回見てしまうのは、やっぱり面白いのだろうか?
 評価にこまるドラマだ……
 某バカ知事が文句をつけた映像面については、むしろよく頑張っている点だと思うが。

 ドラマ「清盛」のOPで、毎回「遊びをせんとや〜」を聴いていると、元々「今様」には興味があったので「梁塵秘抄」の文庫本をひっぱり出してきてめくったりしている。
 ちょっと忙しくなってきたので本格的に熟読はできないが、ページを眺めながらあれこれ妄想している。
 大河ドラマの中で、「今様」はかなり現代音楽っぽいメロディで再現されている。
 聴いた感じでは、ピアノ等の鍵盤楽器で作曲したものをうたっているように思う。
 今様はおそらく肉声による「うたい」「かたり」で作られていたはずなので、個人的にはちょっと違和感がある。
 私の妄想の今様は、もっと和讃や童謡っぽい感じになっている。
 どちらが正しいというわけではないが、私の好みではそうなる。

 和讃というのは、たとえば↓こんな感じだ。

薬師如来和讃


 上掲音源は、背景に効果音を加えてあるものの、メロディ自体は和讃のものを踏襲している。

 もし現代の歌い手に「今様」をうたってもらうとしたらと考えると、最初に浮かぶのが「ううあ」という名前だ。
 女性シンガーUAが、何年か前にNHK教育で「歌のお姉さん」を演じていたことがあり、そのときのキャラクター名が「ううあ」だった。
 NHK教育の子供番組は、ときどきとんでもなく面白いものがある。「ううあ」の登場した「ドレミノテレビ」は残念ながらもう終わってしまったが、今でも「にほんごであそぼ」など、なんとも贅沢な一時の過ごせる番組が放送されている。
 試みに大手動画サイトで「ううあ」を検索してみると、いくつか放送当時の映像が見つかる。
 ひらいたひらいた
 森のこびと
 今様をうたったら似合いそう、という私の妄想の感触は伝わるだろうか?

 番組でうたわれた数々の童謡、民謡、唱歌があまりにも素晴らしかったので、番組終了後はCDも買ってしまった。
 

●「うたううあ」ううあ
 リンク先のamazonのページで、全20曲試聴できる。
 元々1〜2分の曲が多いので、45秒の試聴は大サービスだ。
 
 大人が聴いても、むしろ大人だからこそ楽しめるアレンジの数々。
 ううあのボヘミアンな雰囲気は、日本中世の芸能民もかくやと思わせてくれる。
 また「ううあ」として復活してくれないかな……
posted by 九郎 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | カミノオトズレ | 更新情報をチェックする

2012年02月03日

節分2012

 今日は節分。
 
 近所の神社でも追儺(ついな)の神事が行われていたようだ。
 私は参拝する時間が遅くなったので、式は見ることができなかったが、まだ余韻の残る境内はなかなか良い雰囲気だった。

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 節分についてはこのカテゴリ「節分」で、既に語り尽くした感がある。
 陰陽道に関心のある人は、一度のぞいてみてください。

 節分
 金烏玉兎

 鬼は迎えて大過なく通り過ぎてもらうもの。
 異分子は排除したり滅ぼそうとしてはいけない。
 鬼の霊力を「福」に転じる伝統行事の知恵を、今一度。
posted by 九郎 at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 節分 | 更新情報をチェックする

2012年02月16日

緊急告知!

 先日、おりがみ雛人形2008という記事に寄せていただいたコメントへの返信の中で、うっかり間違った内容を書いてしまいました。

 コメントをくださった方以外にも、参考にした人がおられると思いますので、ここで緊急告知です。

 私の返信の中で「おりがみ歳時記(春)」に「創作おりがみ」と同じ折り方が載っていると紹介してしまったのですが、確認したところ、完成品の見た目は似ているけれども違う折り方でした。
 嘘を教えてしまって大変申し訳ありません。

 「おりがみ歳時記(春)」の方の折り方でも、立体風にすることは可能ですが、袖口の所が、拙ブログの作例とは違った造りになります。
 なるべく近日中に、「おりがみ歳時記(春)」の折り方で立体風にする方法を紹介したいと思いますが、今日のところは取り急ぎ、告知のみです。
posted by 九郎 at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 紙(カミ) | 更新情報をチェックする

2012年02月17日

「おりがみ歳時記(春)」内裏雛立体化

 先日、おりがみ雛人形2008という記事に寄せていただいたコメントへの返信の中で、うっかり間違った内容を書いてしまいました。

 私の返信の中で「おりがみ歳時記(春)」に「創作おりがみ」と同じ折り方が載っていると紹介してしまったのですが、確認したところ、完成品の見た目は似ているけれども違う折り方でした。
 嘘を教えてしまって大変申し訳ありません。

 「おりがみ歳時記(春)」の方の折り方でも、立体風にすることは可能ですが、袖口の所が、拙ブログの作例とは違った造りになります。
 以下に、立体化の手順を紹介しておきます。

 千代紙風のおりがみ(100均でも入手可)から着物の表裏の図柄を選び、おりがみの白い方同士を重ねた状態で折ります。
 下部は開口するようにして下さい。

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 同じ大きさ、色違いのおりがみで、伝承の「奴さんの袴」を折ります。

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 座った状態になるように、折って形を整えます。

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 後ろから見ると、こうなります。

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 そのパーツを台座にして、最初に作った着物を、下の部分を広げて載せます。

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 後姿はこうなります。

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 これに、頭部や扇子などを付ければ、当ブログで作っている雛人形と近い状態になると思います。

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 今回は和紙や透明樹脂を使わず、入手しやすいおりがみを折るだけでできる(各所ののり付けは必要)立体風アレンジを紹介してみました。
 道具も手間も、小学校の図工程度で出来ます。
 よろしければ参考にして下さい。


 おりがみ雛人形に関する記事は、以下にまとめてあります。
 おりがみ雛人形まとめ
posted by 九郎 at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 紙(カミ) | 更新情報をチェックする