紀伊半島大水害から一年経った。
3.11とともに、こちらも忘れてはならない。
報道で見る限り、現地ではまだまだ復興には時間がかかるようだが、観光に出かける分には問題は無いと思う。
奈良県南部から和歌山県にかけての地域は、本当に素晴らしいところだ。
夏を終え、秋の行楽を考える皆さんにはぜひお勧めしておきたい。
このカテゴリ熊野でも、色々紹介している。
ずっと昔描いた一枚をご紹介。
十津川村、玉置山の「神代杉」をテーマにした作品だ。
2012年09月03日
2012年09月10日
夏の名残りと秋の気配
地方で法事に出る機会があり、少々登山してお墓に参った。
まだまだ暑く、山ではミンミンゼミが鳴いている。
しかし木立ちの中に入ると風はひんやり心地よく、草むらには小さく虫の声が聞こえる。
お彼岸にはまだ間があり、夏とも秋ともつかない空気を吸い込んできた。
参った法事は、曹洞宗だった。
うちが真宗なので、曹洞宗のものにはそれほどの回数出たことがない。
それでも何度か参列した経験から、ちょっと楽しみにしていたのが、般若心経と「修証義」を読めることだ。
こんなブログをやっているので仏教全般に興味があり、もちろん道元禅師のことにも関心を持っているのだが、まだちゃんと学ぶ縁に出会っていない。
たまに出た法事で読んだ、和文の「修証義」にとても良い雰囲気を感じて、唱和しながら読みとれた部分についてあれこれ考えるにとどまっている。
今はなんとなく「修証義」というタイトルを記憶にとどめ、つかず離れず漂う感じだ。
まだまだ暑く、山ではミンミンゼミが鳴いている。
しかし木立ちの中に入ると風はひんやり心地よく、草むらには小さく虫の声が聞こえる。
お彼岸にはまだ間があり、夏とも秋ともつかない空気を吸い込んできた。
参った法事は、曹洞宗だった。
うちが真宗なので、曹洞宗のものにはそれほどの回数出たことがない。
それでも何度か参列した経験から、ちょっと楽しみにしていたのが、般若心経と「修証義」を読めることだ。
こんなブログをやっているので仏教全般に興味があり、もちろん道元禅師のことにも関心を持っているのだが、まだちゃんと学ぶ縁に出会っていない。
たまに出た法事で読んだ、和文の「修証義」にとても良い雰囲気を感じて、唱和しながら読みとれた部分についてあれこれ考えるにとどまっている。
今はなんとなく「修証義」というタイトルを記憶にとどめ、つかず離れず漂う感じだ。
2012年09月18日
マイヒーローは今も
引き続き大河ドラマ「平清盛」を観ている。
ドラマの本筋からは少し外れた感想になるが、どうしても書きとめておきたいことができたので一言。
このところ、比叡山の高僧・明雲の活躍シーンが増えてきている。
以前からちょくちょく登場していたのだが、あくまでチョイ役という感じだった。
しかし先日放映の第36回「巨人の影」では、清盛と後白河院という二大巨頭を向こうに回し、一歩も引かない筋立てで見せ場も多かった。
若いころのエピソードならともかく、これだけの地位にある高僧が強訴に同行するのか、という疑問はあるけれども。
演者は腹筋善之介。
一般には馴染みのない名かもしれないが、90年代の小劇場を知る者にとっては、間違いなくトップクラスのヒーローの一人に数えられるだろう。
私もほんの短期間、90年代の関西小劇場の片隅にいたことがあり、当時は人気劇団の看板役者だった腹筋善之介さんの活躍をまぶしく見上げていた記憶がある。
あれから時は流れ、かつてのヒーローが、大河ドラマの主役クラス二人と拮抗する迫力を見せてくれたことに、なんとも言えない嬉しさを感じた。
こういう観方は、あるいは御本人は望まないかもしれないのだが、元気を頂いた感謝をこめて、書き残しておく。
ドラマの本筋からは少し外れた感想になるが、どうしても書きとめておきたいことができたので一言。
このところ、比叡山の高僧・明雲の活躍シーンが増えてきている。
以前からちょくちょく登場していたのだが、あくまでチョイ役という感じだった。
しかし先日放映の第36回「巨人の影」では、清盛と後白河院という二大巨頭を向こうに回し、一歩も引かない筋立てで見せ場も多かった。
若いころのエピソードならともかく、これだけの地位にある高僧が強訴に同行するのか、という疑問はあるけれども。
演者は腹筋善之介。
一般には馴染みのない名かもしれないが、90年代の小劇場を知る者にとっては、間違いなくトップクラスのヒーローの一人に数えられるだろう。
私もほんの短期間、90年代の関西小劇場の片隅にいたことがあり、当時は人気劇団の看板役者だった腹筋善之介さんの活躍をまぶしく見上げていた記憶がある。
あれから時は流れ、かつてのヒーローが、大河ドラマの主役クラス二人と拮抗する迫力を見せてくれたことに、なんとも言えない嬉しさを感じた。
こういう観方は、あるいは御本人は望まないかもしれないのだが、元気を頂いた感謝をこめて、書き残しておく。
2012年09月22日
2012年09月28日
空にそびえる鉄の城1
上のタイトルを「くろがねのしろ」と読める人向けの記事である(笑)
今年は「マジンガ―Z生誕40周年」だそうで、各種企画が進行している。
この作品がなければ、日本が世界に誇るスーパーロボット文化は存在しなかったかもしれない。
闘うロボットを主役にした作品は「鉄腕アトム」や「鉄人28号」などの方が先行しているが、人間が乗りこんで操縦するタイプの巨大戦闘ロボットは、「Z」が嚆矢になるだろう。
そもそも「スーパーロボット」という言葉も、アニメ「Z」の主題歌に登場したのが最初ではないだろうか?
永井豪信者を自負する私としては、ここは一枚描いておかなければならないだろう。
記憶を頼りにその場のノリでざっくり描いてみたので、細部は怪しいかもしれない(笑)
Zの関連グッズは今までに数限りなく出ているが、何年か前にプラモ売り場で見かけて以来、買おうかどうか迷い続けているものがある。
●「ベストメカコレクション マジンガーZ」バンダイ
このプラモ、特筆すべきは、マジンガ―Zがロケットパンチに変形するのである!
↑上の文章、予備知識のない人が読むと意味がわからず、タイプミスではないかと疑うだろうが、本当に文字通り「Zがロケットパンチに変形する」のだ!
とりあえず商品リンク先の写真を観てもらえれば、何を書いているか理解してもらえると思う。
マジンガ―zの使う強力な武器は多数あるが、見た目とネーミングのド派手さから一番印象に残るのは「ロケットパンチ」だろう。
今回イラストを描くにあたっても、「やっぱりロケットパンチを描かんとな」と思った。
Zの象徴ともいうべきロケットパンチに、Z自体が変形するというぶっ飛んだ発想に、店頭でノックアウトされてしまった。
そろそろ買いか。
同様のギミックを持った商品としてはプラモじゃなくて「超合金」もあるのだが、こちらはちょっと高すぎてさすがに手が出せない。。。
今年は「マジンガ―Z生誕40周年」だそうで、各種企画が進行している。
この作品がなければ、日本が世界に誇るスーパーロボット文化は存在しなかったかもしれない。
闘うロボットを主役にした作品は「鉄腕アトム」や「鉄人28号」などの方が先行しているが、人間が乗りこんで操縦するタイプの巨大戦闘ロボットは、「Z」が嚆矢になるだろう。
そもそも「スーパーロボット」という言葉も、アニメ「Z」の主題歌に登場したのが最初ではないだろうか?
永井豪信者を自負する私としては、ここは一枚描いておかなければならないだろう。
記憶を頼りにその場のノリでざっくり描いてみたので、細部は怪しいかもしれない(笑)
Zの関連グッズは今までに数限りなく出ているが、何年か前にプラモ売り場で見かけて以来、買おうかどうか迷い続けているものがある。
●「ベストメカコレクション マジンガーZ」バンダイ
このプラモ、特筆すべきは、マジンガ―Zがロケットパンチに変形するのである!
↑上の文章、予備知識のない人が読むと意味がわからず、タイプミスではないかと疑うだろうが、本当に文字通り「Zがロケットパンチに変形する」のだ!
とりあえず商品リンク先の写真を観てもらえれば、何を書いているか理解してもらえると思う。
マジンガ―zの使う強力な武器は多数あるが、見た目とネーミングのド派手さから一番印象に残るのは「ロケットパンチ」だろう。
今回イラストを描くにあたっても、「やっぱりロケットパンチを描かんとな」と思った。
Zの象徴ともいうべきロケットパンチに、Z自体が変形するというぶっ飛んだ発想に、店頭でノックアウトされてしまった。
そろそろ買いか。
同様のギミックを持った商品としてはプラモじゃなくて「超合金」もあるのだが、こちらはちょっと高すぎてさすがに手が出せない。。。
2012年09月29日
空にそびえる鉄の城2
今年はマジンガーZとデビルマンの40周年ということで、永井豪先生の二つの作品が復活している。
当ブログでも度々取り上げてきた全人類必読の超傑作「デビルマン」も、「改訂版」として全四巻が刊行済みなのだが、う〜ん、こちらはちょっとお勧めできない。
敬愛してやまない永井豪先生には大変申し訳ないのだが、この作品ばかりは手を入れる度にバランスが悪くなっていくように感じる。
作品というものは時として、作家自身にすらうかつに手を出せない、美しい結晶体のようになるもののようだ。
絵描き目線で言えば、技術的に未熟(と本人には思える)な過去の絵を直したくなる心情は痛いほどわかるのだが……
後年の描き足しが少ないバージョンをお勧めしたいのだが、今現在、どちらも新本では手に入りにくくなっているようだ。
マジンガ―Zに関して言えば、元々永井豪先生のマンガ版が必ずしも「全力投球」の作品ではなかったこともあり、TVアニメ版がベストだったと思う。
今回復活しているのは90年代初頭にに執筆された未完の大作「マジンサーガ」で、現在刊行中。十二月には全六巻完結予定ということだ。
こちらも大幅な加筆がされているけれども、元々「デビルマン」のような、危ういバランスの上に成立した脆く美しい結晶体のように繊細な作品ではなく、永井豪先生自身の絵柄も90年代以降はさほど大きく変わってはいないので、違和感無く楽しめる。
とくに戦闘シーンでは、見たところおそらく故・石川賢のスタッフが参加しているのではないかと思う。「ゲッターロボ」シリーズ等で練り上げられた描写力がよく活かされていると感じた。
内容は近未来の火星を舞台に、「マジンガ―Z」「グレートマジンガ―」「グレンダイザ―」に登場するキャラクター達が少しずつ役柄を変えながら登場するだけでなく、永井豪の過去作品の中から様々なイメージが投影されている。
70年代の「マジンガ―Z」とはまったく別作品だが、さしずめ「スーパー豪ワールド大戦」と言った趣のある大活劇で、一読の価値はある。
長らく未完だったのだが、今回最終巻には200ページ加筆するということだ。
その分量だとせいぜい1エピソードくらいしか入らないだろうから、今回も本格的な完結は望めないかもしれない。
どこまでお話が進行するか、静かに見守りたいと思う。
当ブログでも度々取り上げてきた全人類必読の超傑作「デビルマン」も、「改訂版」として全四巻が刊行済みなのだが、う〜ん、こちらはちょっとお勧めできない。
敬愛してやまない永井豪先生には大変申し訳ないのだが、この作品ばかりは手を入れる度にバランスが悪くなっていくように感じる。
作品というものは時として、作家自身にすらうかつに手を出せない、美しい結晶体のようになるもののようだ。
絵描き目線で言えば、技術的に未熟(と本人には思える)な過去の絵を直したくなる心情は痛いほどわかるのだが……
後年の描き足しが少ないバージョンをお勧めしたいのだが、今現在、どちらも新本では手に入りにくくなっているようだ。
マジンガ―Zに関して言えば、元々永井豪先生のマンガ版が必ずしも「全力投球」の作品ではなかったこともあり、TVアニメ版がベストだったと思う。
今回復活しているのは90年代初頭にに執筆された未完の大作「マジンサーガ」で、現在刊行中。十二月には全六巻完結予定ということだ。
こちらも大幅な加筆がされているけれども、元々「デビルマン」のような、危ういバランスの上に成立した脆く美しい結晶体のように繊細な作品ではなく、永井豪先生自身の絵柄も90年代以降はさほど大きく変わってはいないので、違和感無く楽しめる。
とくに戦闘シーンでは、見たところおそらく故・石川賢のスタッフが参加しているのではないかと思う。「ゲッターロボ」シリーズ等で練り上げられた描写力がよく活かされていると感じた。
内容は近未来の火星を舞台に、「マジンガ―Z」「グレートマジンガ―」「グレンダイザ―」に登場するキャラクター達が少しずつ役柄を変えながら登場するだけでなく、永井豪の過去作品の中から様々なイメージが投影されている。
70年代の「マジンガ―Z」とはまったく別作品だが、さしずめ「スーパー豪ワールド大戦」と言った趣のある大活劇で、一読の価値はある。
長らく未完だったのだが、今回最終巻には200ページ加筆するということだ。
その分量だとせいぜい1エピソードくらいしか入らないだろうから、今回も本格的な完結は望めないかもしれない。
どこまでお話が進行するか、静かに見守りたいと思う。