まだまだ暑く、山ではミンミンゼミが鳴いている。
しかし木立ちの中に入ると風はひんやり心地よく、草むらには小さく虫の声が聞こえる。
お彼岸にはまだ間があり、夏とも秋ともつかない空気を吸い込んできた。

参った法事は、曹洞宗だった。
うちが真宗なので、曹洞宗のものにはそれほどの回数出たことがない。
それでも何度か参列した経験から、ちょっと楽しみにしていたのが、般若心経と「修証義」を読めることだ。
こんなブログをやっているので仏教全般に興味があり、もちろん道元禅師のことにも関心を持っているのだが、まだちゃんと学ぶ縁に出会っていない。
たまに出た法事で読んだ、和文の「修証義」にとても良い雰囲気を感じて、唱和しながら読みとれた部分についてあれこれ考えるにとどまっている。
今はなんとなく「修証義」というタイトルを記憶にとどめ、つかず離れず漂う感じだ。