ぎっくり腰に要注意。
暑がりなので、一年のうち半分以上、七か月近くはTシャツで過ごしている。
昔から、衣替えの意味がよくわからなかったのだが、この一、二年でようやく理解しつつある。
昼間多少汗ばむことはあったとしても、この時期になると、少なくとも夜間はそれなりの厚みのものを身につけて、肩や腰を冷やさないようにしなければならない。
一週間前にフリマに出店して、かなり重い荷物をかついだせいか、肩と腰に違和感が続いていた。
たまには養生しておくかと、日曜日に風呂屋に行った。
ゆっくりお湯につかると、やはり多少調子がよくなった。
やっぱり温泉はいいですね。
そう言えば、私と腰痛の付き合いが始まったのは、風呂付のマンションに引っ越した時期と一致している。
それより以前の若い頃は、風呂無しトイレ共同の安アパートに住んでいた。
おかしな話だが、風呂付マンションに引っ越したことで、私の「風呂事情」は逆に悪くなった。
これにはちょっと説明が必要だろう。
風呂無し安アパート時代は週に三回ほど風呂屋に通っていた。
私は昔から風呂好きだったのだが、毎日銭湯に通う金は無かったので、週三回ペースだった。
当時住んでいた地域は学生街の雰囲気が残っており、まだまだ若者向けのボロアパートが多かったので、銭湯も多数経営されていた。
確か一回300円くらいで入れたと思う。
地域の銭湯共通の回数券があって、十回分の値段で十一枚のチケットが買えた。
その十一回分を工夫して、一か月の風呂代にあてていた記憶がある。
風呂好きかつ貧乏性なので、一度風呂屋に行くと一時間〜一時間半ぐらいは粘って、じっくり体を洗ったり、サウナなどを楽しんだ。
当時、肩凝りはあったが、腰痛とはまったく縁がなかった。
似た体質を持つと思われる二歳年下の弟は、同じ時期から腰痛を持っていたらしいので、もしかしたら銭湯にゆっくりつかる習慣が、功を奏していたのかもしれない。
それから風呂付マンションに引っ越すことになるのだが、アホみたいな話、毎日風呂に入れるという安心感があると、私はあまり熱心に時間をかけてお湯につからなくなった。
銭湯のように変化に富んだ広い浴槽があるわけでもないので、ざっとお湯に浸かって体を洗うだけで入浴を済ませがちになった。
そしてちょうどその時期から、私と腰痛の付き合いが始まっている。
単に年齢的なものもあるかもしれないが、やはり風呂事情との関連を考えてしまう。
時間を見つけて、ちょくちょく風呂屋に行くようにするか……