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2013年02月01日

2013年2月

 1月は防災グッズの紹介などを中心に、進めてきました。
 2月は少々忙しくなるので、まとめ記事などをぼちぼち投稿していきます。

 2月と言えば、もうすぐ節分。
 本来は旧暦でないと季節感が合わないのですが、ともかく季節の変わり目です。
 当ブログでは開設最初期から、この年中行事について長く語ってきました。
 よろしければ参照してみてください。

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カテゴリ節分


 また、年明けごろから「おりがみ ひな人形」や「おりがみ 兜」のキーワードで検索してこられる皆さんが増えているようです。
 過去記事は、以下で参照してください。

 おりがみ雛人形まとめ
 おりがみ兜まとめ
posted by 九郎 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2013年02月10日

花粉と例の微粒子の関係

 数日前から微妙に目に違和感がある。
 ちょっと眼球がゴロゴロするような、乾燥に似た感覚。
 経験的には、花粉症の出はじめと酷似した症状だと思うのだが、やや時期が早い。
 私の場合、毎年三月に入ったらドカンと一気に花粉症が始まることが多い。
 ここしばらくとくに気温の高い日が続いたということもない。
 別に花粉症であってもかまわないのだが、ちょっと思い当たるのは、最近盛んに報道されている中国由来の例の微粒子のことである。

 これも経験的に、花粉症と空気の清濁には相関関係があると思っている。
 私が普段暮らしている地域は、都市部ではあるけれども海山が近く、さほど空気は悪くない。
 そこから仕事等で大都市部に移動すると、花粉の季節なら覿面に症状が悪化するのだ。
 症状の原因が「花粉だけ」であるならば、むしろ山に近い居住地域の方が悪化しそうなものなのだが、例年なぜかそうはならない。
 剥き出しの「土」の少ない大都市部の方が、空気中に舞った花粉がいつまでも地面に吸収されずに舞い続けているということもあるかもしれないが、他の汚染物質と相乗効果で症状が悪化しているのではないかという直感の方が、私にとってはリアリティがある。
 
 もしかしたら、半月以上も早く出始めた花粉症っぽいこの症状と、例の微粒子の間にも何か関係があるのではないかと妄想してしまう。
 そんな今日この頃。
 
 そろそろビタミンCの摂取量を増やすか。
 風邪対策にもなるしな……
posted by 九郎 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする

2013年02月12日

共有されなくなった歴史モノガタリ

 昨年一年間、NHK大河ドラマ「平清盛」を、なんだかんだと文句を垂れながらも観続けた。
 ブログの記事もそれなりの頻度で書いた。

 久々に観たNHK大河ドラマ
 平氏の時代と平家琵琶
 「今様」を今うたうなら
 「今様」を今読むなら
 曼荼羅なめんなよ
 マイヒーローは今も
 愛と憎しみの大河「平清盛」

 通常、本格的な「武士の世」の到来と理解される源頼朝の鎌倉幕府に先駆けて、平清盛がその先行形態を作り上げていたのではないかという視点。
 瀬戸内を中心とした海上交易、海賊、水軍にスポットライトを当てる視点。
 白拍子や今様など、当時の芸能を後白河院を軸に捉えなおそうという視点。

 やりたいことはよくわかる。
 その志は買う。
 しかし、そのやり様はないだろう。

 久々に大河を一年通して観続け、以上のような感想を持った2012年だった。

 「平清盛」を視聴したことで日曜夜に大河を観る習慣が復活し、続く「八重の桜」も観ている。
 一言でいうと、「清盛」に頻出したような「明らかに変なシーン」が見当たらない、堅実な作りのドラマだと思う。(あ、書きながら一個思い出した。コーモリ傘で日本刀の打ち込みを受けたら、普通死にますw)
 主演キャストに主人公のローティーン時代を演じさせるのは、観ていて辛いのでいい加減やめた方がいいと思うが、それは毎度おなじみのNHK大河の風景ではある。


 私は戦国時代の鉄砲集団「雑賀衆」に関心を持っているので、主人公・八重の家の砲術師範という設定に興味をひかれた。
 江戸時代を経過した砲術がどんな描かれ方をするか楽しみだったのだが、今のところさほど詳細な砲術描写は出てきていない。
 それでも面白い。
 面白いのだが、「清盛」に続いて視聴率は振るわないらしい。

 時代設定は幕末・維新期なので、テッパン人気の戦国時代ほどではないが、これまでの例から考えれば、まずまず数字の取れるはずの時代である。
 私の個人的な感触では、ウケる大河の時代設定は、大雑把に言うと以下のような順位ではないかと思う。

 戦国>幕末・維新>それ以外

 主人公・八重だけでは地味になるのが明らかなので、当面の実質的主人公として八重の兄を置き、その視点から見た幕末・維新の著名な群像を描いているのは上手いと思うのだが、あまりウケていないらしい。
 どうやら視聴率とドラマの出来不出来はあまり相関関係がないのではないかという気がしてくる。

 昔の大河が数字を取れていたのは、一般視聴者の間に、軍記モノや講談、歌舞伎などの伝統芸能を通して流布された「歴史モノガタリ」と呼ぶべきものが共有されていたことが大きいのではないだろうか?
 そうした「歴史モノガタリ」は、必ずしも史実そのものではなく、フィクションの要素も多いのだが、日本史を題材にしたTV大河ドラマを観る場合に、「お勉強」になってしまうストレスを感じさせることなく楽しむための基礎知識になっていたことだろう。
 高い視聴率を取るためには幅広い年代にチャンネルを合わせてもらう必要があるはずだが、残念ながら年々「歴史モノガタリ」を共有する人口は減っている。
 歴史モノは、かつての「一般教養」から「一部マニアの探求素材」に移り変わってきている。
 若い世代がかろうじてついてこれるのは戦国と幕末維新、もっとはっきり限定すれば、信長と竜馬周辺のモノガタリだけではないかとも思う。

 NHK大河は、もう「視聴率を取ることを当然のように期待される」という前提自体が、無理ゲーと化してきているのかもしれない。
posted by 九郎 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | カミノオトズレ | 更新情報をチェックする

2013年02月16日

防災グッズまとめ

 ここしばらく、カテゴリ熊野で、アウトドアや防災に関する様々な製品を紹介してきた。
 私の阪神淡路大震災の被災体験を綴ってきたこのカテゴリ90年代でも、まとめ記事にしておきたいと思う。
 以下にリンクを貼っておくので、詳しい紹介はそれぞれの記事で。

 常備すべき防災グッズについて
 防災ラジオライトについて
 調理用具について
 焚き火台について
 ガスバーナーについて
 ソロテントについて
 緊急避難用テントについて
 前室つきテントについて
 刃物について
 LEDランタンについて
 キャリーカートについて
 登山用ストック
 アルミ蒸着断熱シートについて


 常備しておくべき防災グッズは、以下のもの。

1、ポケットラジオ(AM、イヤホン必須)
2、小型LEDライト(ソーラーまたは単三・単四乾電池式)
3、着火ライター(ボディが透明でガス残量のわかるもの)
4、コンパス(とにかく使えればよし)
5、サバイバルシート
6、ペットボトル、新聞紙
7、ナイフ

 1、2については、防災ラジオライトが一台あれば十分だ。気休め程度だが、ケータイの充電も一応可能。


●「H.C.5way マルチラジオ オレンジブリック」(mont-bell)
 必要な機能と強度がそろっているが、ややかさばる。
●「AM/FM/SW手回し発電ラジオライトRAD-V963N」(オーム電機)
 とにかく多機能コンパクト。やや強度不足か。

 防災ラジオライトは便利だが多少かさばるので、携帯性を優先させるなら充電機能はあきらめ、単三・単四乾電池式のラジオとライトを別に用意した方が良い。
 安価なものでも手元にあるとないとでは大違いなので、とにかく揃えて普段から持ち歩くのがベター。

●GENTOS LEDライト パトリオ
●ソーラーLEDライト キーホルダー
●AudioComm AM/FM ライターサイズラジオ

 5のサバイバルシートは、最近の一押し防災グッズだ。

●サバイバルシート(防寒・保温シート)
 見た目は薄っぺらな「でかいアルミホイル」だが、意外に破れにくく、断熱効果が高い。
 これ一枚で完全に寝袋の代わりが務まるかというとそれは無理だが、いざという時このシートが一枚あれば、それだけで生死を分けるシーンも出てくるのではないかと思う。
 価格も安く、購入状態ではポケットティッシュ程度のサイズと重さ。
 一応「使い捨て」ということになっているが、一度使うとくしゃくしゃになってコンパクトにたためなくなるものの、数回は使用可能だと思う。
 防災だけでなく、アウトドア・登山でも必須アイテムになるだろう。
 最近は専門店だけでなく、ホームセンターやスーパーでも同種の製品が取り扱われているので、明日にでも何個か購入しておくことを強くお勧めします。

 刃物はカッターナイフでも良いから、しっかりしたものを一つは身に付けておきたい。
 多機能ナイフなら、プライヤー(ペンチ)タイプのものがお勧めだ。

●GERBER ベア・グリルス コンパクト マルチツール
 実用に耐えるぎりぎりの小ささで、ペンチやナイフ、ドライバーなど使用頻度の高い機能がそろっているのが良い。とくに「波刃」はロープ切断に非常に便利だ。

 自分なりに防災グッズを揃えようとすることは、「防災意識」を持つことにつながる。
 そのとき、自分はどうするか?
 平時のうちに、あれこれ思考をめぐらせておきましょう!
posted by 九郎 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 90年代 | 更新情報をチェックする

2013年02月17日

「音遊び」をフリーマーケットに出品する

 当ブログではイラスト以外に、音遊びと称して音楽ファイルを発表することもある。
 御経や童謡などを題材に、独自のアレンジで遊んでおり、たまに自作曲もある。

 こうした音源を音楽CDにして、たまに参加しているフリーマーケットで販売することもある。

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 以前はCDラジカセを持参して音を流していたのだが、腰痛持ちなので荷物の軽量化の必要に迫られ、もうすこしコンパクトなスピーカーを探していた。
 昨年、その用途にぴったりの製品を見つけたのでご紹介。


●audio-technica コンパクトスピーカー AT-SPP50
 屋外で携帯音楽プレーヤーの音を聴くという機能に特化した製品。
 電源は電池のみ。充電もアダプターも無いが、単三電池四本でけっこう長時間聴ける。
 スピーカーの音量調節は無しなので、プレーヤー本体で。
 入力はステレオミニプラグからのみ。
 プレーヤーを立てる「台」があるので、動画視聴にも向いている。
 安価でコンパクトだが、音量音質ともにCDラジカセ程度には確保されている。

 私の場合は携帯音楽プレーヤーにつないで、オリジナルCD「読経魂」などの音をフリーマーケットのブースで流すのが主な使用目的になっている。

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 イヤホンジャックのある機器ならなんでも接続できるので、ノートパソコン用の携帯スピーカーとして使ってもいいし、一台あると何かと便利だ。
posted by 九郎 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2013年02月18日

デジカメと写真管理についての覚書

 私がデジカメを使い始めたのは確か2002年頃のことだった。
 求めやすい価格帯のコンパクトデジカメの画素数が200万を超え、スナップや資料写真に使うには十分実用的になり、企業でも仕事に使う写真がデジタルに移行した時期だったと記憶している。
 1代目のデジカメはCANONのIXYシリーズの中から、当時としてはそこそこ高画質だった300万画素超で、動画も撮れるモデルのものを使い始めた。
 メモリーカードはCFカードで、256MBのものが6000円くらいしたのではないかと思うが、それを二枚用意して使いまわしていた。
 データの保存はCD-Rに書き込むのが主流で、当時は今ほどPCが普及していなかったので、街の写真屋さんがプリントと同時にデータの書き込みサービスも行っていた。
 その数年後、ノートPCが十万円を切る顛末と同期しながら、「街の写真屋さん」というカテゴリ自体がほぼ消滅してしまうことを、まだ多くの人は認識していなかったはずだ。
 というか2000年代初頭頃でも、十年以内にフィルムによるアナログ写真が、趣味の領域以外から払底することなど、予測できた人はいなかっただろう。
 おそらく同じような業界の再編は、これからも様々に進行していく。
 次に来るのはどう考えても「出版」だろう。

 ともかく私の場合、写真の用途は旅の記録と絵を描く時の資料で、アナログ写真に対してまったく思い入れがなかったこともあり、スムーズにデジタルに移行できた。
 一代目のIXYは不具合もなく6年ほど働いてくれた。
 カメラ本体はまだ壊れる気配がなかったのだが、6年も経つとバッテリーがかなりヘタってきた。
 バッテリーだけを買い換えるとかなり高額で、その代金を払うくらいなら性能がむちゃくちゃに向上した新製品を買うメリットの方が大きく思えたので、2008年頃二代目に買い換えた。
 慣れ親しんだIXYシリーズは6年の間に飛躍的に高画質・コンパクトの度合いを強めており、買い替えの時にも当然ながら第一候補だったのだが、結局購入したのはPowerShotシリーズだった。
 理由としては、初代と同じCANONの製品なので、とりあえずオートで撮った場合の風合いが共通しているであろうこと、700万画素で当時そこそこ高画質だったこと、電源が単三電池二本であることが挙げられる。
 とくに電源が専用バッテリーではなく電池であることは、私の購入動機としては非常に大きかった。
 普段はエネループ等に代表される充電式の電池を使用し、急にバッテリー切れが起こった場合でも街中ならば単三電池はどこでも即座に入手可能。
 この手軽さを経験してしまうと専用バッテリー使用のデジカメにはもう戻れないと強く感じてしまう。
 単三電池二本を収納するため、どうしてもコンパクトさでは他のシリーズや他社の同等製品に劣るけれども、それでもアナログカメラ時代を知っている者にとっては「これでももう十分小さいじゃん!」で済むレベルだったのだ。
 今でも家電量販店で最新のIXYシリーズを興味本位で手にとってみることがあるが、カメラの場合はあまりに小型軽量過ぎると「シャッターを押す」という所作が難しくなるように感じる。
 PowerShotシリーズは電池を二本収納する構造上、どうしても右手の握る部分に「膨らみ」ができるのだが、それがあることで逆に持ちやすさを生んでいると思う。

 メモリーカードはこの二代目からSDカードになり、価格は飛躍的にダウンし、容量は飛躍的にアップした。
 2008年当時でも2GBのSDカードが千円を切っており、その頃から私はカード容量がいっぱいになった場合、PC経由で写真を保存した後、データ消去して繰り返し使用するのではなく、気軽に新しくカードを買い足すようになっていた。
 もちろん写真データはPCやDVDにも保存するのだが、撮ったままで容量いっぱいになったSDカードも、そのままバックアップとして貯めておくようになり、その体制は今も継続している。

 そして2011年、二代目デジカメのPowerShotの画像に、微妙に白い小さな影のようなものが映り込むようになった。
 デジカメの不具合としてはよくある症状の一つのようで、最近の家電製品の例に漏れず「修理するなら新品を買ったほうがお得」という状態だった。
 購入から4年近くが経過しており、コンパクトデジカメの性能はそれくらいの期間が経つと一段階も二段階も向上している。
 昭和生まれの感覚から言えば、ものはもう少し大事に扱い、機械製品なら十年は使うものだという意識が抜き難く存在するのだが、こういう感覚が今の世と合わないことは十分承知している。
 仕方なく、三代目購入。
 今現在使用しているのもPowerShotシリーズである。
 購入して一年半、既に製品としては古くなりつつあるが、一応参考にamazonのリンクも貼っておく。


●Canon デジタルカメラ PowerShot A1200
 この価格で1200万画素。やや手ブレに弱い印象があるが、基本性能は申し分ない。

 三代目を購入して以降もSDカードは安くなり続けた。
 昨年くらいから4GBが800円を切るようになり、そして最近、行きつけの量販店で8GBのものが600円を切っているのを発見した……

 おそらく三代目の寿命が尽きるであろう2〜3年後、十年以上愛用してきた「コンパクトデジカメ」というカテゴリがどのような有り様になっているかは、もう想像もつかない。
 今ですら、スマホとデジタル一眼の狭間でやや中途半端な位置付けになりつつあるような気がする。
 方向性が見えてくるあたりまで、我が愛用の三代目が寿命を保ってくれることを祈る他ない。
posted by 九郎 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電脳覚書 | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

ガラケーは死なず

 コンパクトデジカメに関する覚書と関連して、もう一つ。
 年末に、携帯電話の電池パックを買い換えた。
 遅すぎるケータイ導入から5年近く。本体機能には何の不都合もないが、電池パックが劣化してきた。
 そもそも持ちたくて持っているわけではなく、緊急連絡と世間様の動向に合わせるための所持なので、通話もメールも使用頻度は極端に低い。
 日常的には、ほとんど時計代わりである。
 そんな使用状況なので、ながらく週に1〜2回の充電で十分だった。
 しかしさすがに5年近く経つと電池もヘタってきて、ほとんど使わなくてもほぼ毎日充電しなければならなくなってきた。
 ここからはおそらく、つるべ落としに劣化が進行するのだろう。
 同系の機種では電池の寿命末期に「餅のように膨らむ」という症状もあるようだ。
 本体機能に影響が及ばぬうちに、早めに対処しなければならない。

 その際の選択肢として一般的には、
1、電池だけ交換
2、本体ごと交換
3、スマホ導入
 以上三つが考えられる。
 ショップに行けば当然のように2か3を勧められるだろう。
 
 私の場合は何のためらいもなく「1」の電池だけ交換である。
 通信や読書端末、コンパクトデジカメの先行きと、自分なりの関わり方の先行きが見えるまで、当面あと2〜3年は現状で十分だ。
 
 電池パックは純正品なら3000円程、安いものなら1000円くらいからあるようだが、ここは品質優先で純正品を購入することにする。
 ケータイショップには数年前の機種の電池パックの在庫など置いていないようなので、いきつけの家電量販店に立ち寄った際、様子をうかがってみる。
 レジ近くのショーケースの中に、目指す型番と思しきものを見つけたのだが、位置関係がなんとも微妙である。
 電池パックが並べられたショーケースが、店内のケータイショップと、量販店のレジのちょうど中間くらいにあって、どちらの管轄なのかよくわからない。
 とりあえず量販店のレジで聞いてみる。
「すみません、ケータイの電池パックをお願いしたいんですけど……」
「ケータイ関連は、右手にあるショップの方でお願いします」
 あ、そうですか。
 次にショップの窓口で聞いてみる。機種変更の話に持っていかれるとウザいので単刀直入に言う。
「すみません、電池パックの交換 だ け お願いしたいんですけど……」
「それでしたら、あちらの窓口でお願いします」
 どうやら契約以外は別の担当になっているらしい。
 指定された場所で聞いてみると「電池パックは在庫がないので、量販店側で聞いてくれ」と言われてしまった。

 絵にかいたようなタライ回しである。

 どうどう。
 深呼吸、深呼吸。
 ワタシハモウオトナ、ワタシハモウオトナ……

 生来、極めて短気な質である。
 年齢とともに多少忍耐は身に付けてきたものの、頭に血が昇るハードルは相変わらず低い。
 十年前なら確実にキレているケースだが、バカなりに多少は学んだこともある。
 キレたところで不愉快の総量が減少することはなく、むしろ増加する。
 自分も他人も何一つ得になることはない。

 努めて平静をたもちながら、それでも言うべきことは言わねばならない。
 量販店のレジに再度向い、さっきとは違う店員さんを捕まえる。
 自分がそこにあるショーケース内のケータイ電池パックを所望であること、先ほどこちらでその旨質問するとショップに行けと言われたこと、ショップ内で二か所を回って話を聞くと「量販店側で聞け」と言われ、振り出しに戻った顛末を懇切丁寧に説明した。

 店員さん平謝り。
 すぐにショーケースを開錠し、型番を確認して包んでくれた。

 やっぱりオトナはキレちゃいけませんね。
posted by 九郎 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電脳覚書 | 更新情報をチェックする