過去記事でも述べてきた通り、私は19年前、震度7の激震と、その後長く続く被災生活をくぐり抜けた。
あれから時は過ぎ、2011年の東日本大震災、津波、原発事故の惨禍を目の当たりにし、そして90年代と似通った世相の動向を見るに付け、考えることも多い。
最近とくに思うのは、多くの人がその一生の中で、戦争や経済破綻、災害、事故もなく過ごすということは、ほとんど奇跡に近いのではないかということだ。
遅かれ早かれ、「それ」はかならずやってくる。
だからといって地道な日常生活に意味がないということにはならない。
それもまた、忘れてはいけない。
