このブログで多く扱っている神仏ネタほどのマニアックな関心ではないが、日本の縄文、弥生、古墳時代あたりや、記紀神話の背景になった歴史には、人並みから少々はみ出る程度には興味を持っている。
とくに縄文には岡本太郎への傾倒もあって関心が強く、以前は自己流で縄文土器を焼いたりもしていた。
ちょうどこの時期、花見がてらに炭火で食べ物を焼きながら、ついでにのんびり土器も焼いていたのだ。
数年前に今の住居に越してきてから焚き火をするのが難しくなり、最近はあまり焼けていないのだが、これまでの作品はカテゴリ縄文にまとめてある。
自分のこうした趣味嗜好をさかのぼってみると、小学生の頃の元風景に行き着くのではないかと思う。
実家の近所にけっこう大きな弥生遺跡があり、ちょうど私が小学生になる少し前に発掘や公園整備が進んでいた。
竪穴式住居が再現されたその遺跡公園には、学校からもよく遠足に出かけ、郷土の歴史解説の授業が度々あった。
私が三年生のとき担任だった年配の女の先生は、その遺跡がまだ田んぼだった頃のことから知っていた。
遺跡として発掘される以前から、農作業をしていると土器の欠片がよく出てくるので地元の話題になっていたことなど、懐かしげに紹介してくれた。
一応校区外だったので、子供だけで大っぴらに遊びには行けなかったのだが、遺跡の近くにブラックバスがよく釣れるため池があったので、高学年の子供たちはよく遠征していた。
私は中高生になってからもたまに一人でぶらりと遊びにいっていた。
普段はあまり人気がなく静かだったので、好きな本を持ち込んで、寝転がりながら読みふけったりしていた。
当時はまだ再現された竪穴式住居の中にも自由に立ち入れたので、暑い時期にはひんやりした住居の中で涼んだりしていた。
そのうち小さな資料館が整備され、小さいながら自習室もできた。
それでも相変わらず人気はなかったので、私は込み合う図書館の自習室は避けて、よくこちらを使っていた。
それはなんとも言えずまったりした時間で、当時から孤独癖のあった私にとっては貴重な一時だった。
今でも私は、与えられた環境の中で一人で静かに本が読める場所と時間を確保することを、他のレジャーより優先しているところがある。
最近は遺跡公園の隣接地にけっこう大きな考古学の施設ができたそうで、昔よりは賑わっていることと思う。
まあ、せっかく立派な遺跡なのだから、現状の方が「正解」なのだろうけれども、私の記憶の中の風情とはちょっと違ってしまっているだろう。
考古学の施設には、ぜひ一回行ってみたいとおもっている。

kindleで試しにお絵描きを一枚。
無料アプリの使い勝手を探り探り。
軽くスケッチぐらいには使えそうだ。
やっぱりタッチペンは欲しいかな……
kindle上で絵を描き、リサイズし、アップロードする手順は一応マスター。