2014年11月29日

どないもこないも

 仕事場で細かい作業をしているとき、声をかけられた。
「九郎さん(仮名)、今日は眼鏡かけてどないしたんですか?」
 私は答える。
「どないもこないも老眼鏡デビューですわ!」

 弱視だったので幼児の頃から中学生にかけて、ずっと眼鏡をかけていた。
 訓練の甲斐もあって徐々に回復し、中二ぐらいで眼鏡をはずした。
 左右の視力のアンバランスは残しつつも、高校生の頃には裸眼で右1.5、左2.0ほどになり、むしろ眼はよく見える方になった。
 高校以降の知り合いにとって、私に対して全く「眼鏡をかける」というイメージは持っていなかったはずなので、冒頭で書いたようなシーンが出てくることになる。

 元は遠視だったこともあり、老眼になるのは早いだろうと、ずっと言われてきた。
 ここ数年、そろそろその兆候があらわれてきていた。
 文字の小さい昔の文庫本が読みにくくなった。
 漫画の文庫本も、ちょっと購入を躊躇うようになった。
 イラスト系の作業はもうほとんどCGに移行しているので不自由は感じなかったが、以前やっていたアナログのイラストパースやラフな図面作業は、もうしんどいだろうなと思うようになった。
 まだアナログで続けている切り絵やステンシルの切り抜きをするとき、焦点が合いづらくなったので、作業用のヘッドルーペを購入した。



 確かによく見えるのだが、装着するのがけっこう大層で、無精者にとってはちょっと扱いが面倒に感じていた。

 ついこの間、ふと気づいた。
「あ、そうか。老眼鏡かければええんや!」

 人生の中で既に眼鏡をかけていない年月の方が長くなっていたが、元々私は弱視児童出身である。
 元いた場所に戻るだけなので、眼鏡をかけることにはなんの抵抗もない。
 まずは100均で一番軽度の1.0度数をお試し購入。
 しばらく読書やkindle操作、細工をやるときにかけてみる。
 中々良い。
 楽にピントを合わせられるので、ある程度の時間作業を続けても、目が疲れない。 
 前に購入していたヘッドルーペより装着にも持ち運びにも便利だ。
 蔵書の文庫本が疲れず読めるのが一番ありがたい。

 こうなると、間に合わせの100均眼鏡ではなく、もう少しましなものが欲しくなった。
 そう言えば本屋のレジ近くに、読書用の眼鏡が置いてあったっけと、近場の数店をめぐって気に入ったデザインのものを買った。
 老眼鏡とは言わず、「リーディンググラス」とか「シニアグラス」という名前で売っていることも知った。
 
 別にええやん。
 カッコつけんでも老眼鏡で。。。

 度数と対象年齢層の表を見ると、とくに私の目の弱り具合が「早い」ということもないらしいことも知った。
 まあ、普通。
 さんざん目を酷使してきたわりには、けっこう今でも見えてる方だ。

 予定している「大器(?)晩成」のためにも、なるべく長く視力が残るよう、せいぜい気を付けていこうと思う。

 

 最近の平日の昼食は、糖質制限対応で、スーパーの弁当コーナーではなくお総菜コーナーで選んでいる。
 炭水化物を避けて二品ほど選び、仕事場の準備室で即席の味噌汁をつければかなり満足できる。
 好きでよく食べているのが焼き鳥の肝。
 ちょっと苦い肉を噛みながら、ふと思い出す。
 そう言えば子供の頃、目に良いからとよく母親が肝を買ってきていた。
posted by 九郎 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする