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2015年02月03日

そろそろストップかけませんか?

 子供の絵を観る機会がよくある。
 今なら季節柄、節分の絵だ。

 数年前から、この時期の「豆まき」の絵のオニのまわりの空間に、以下に再現したような図像が描かれるようになった。

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 謎の飛行物体かと思って話を聞いてみると、「まめ」だということだ。
 最初は意味がわからなかったのだが、スーパーに行って納得した。
 この図像が出始めた頃から、数粒の炒り豆を小袋に分けたタイプの商品が、発売され出したのだ。
 小袋ごと豆まきをするので後始末が楽で、回収したものも食べられるので無駄にならないというアイデアらしい。

 実に衛生的で、理にかなっている。
 否の打ち所がない。

 しかし、とひねくれものは考える。
 
 ええやん別に。
 年に一回ぐらい食べ物を派手に撒き散らすお祭りがあっても。

 ええやん別に。
 落ちた豆、ちょっとぐらい拾って食っても。

 なんだか最近、日本人の清潔好きも限度を超えつつある気がするのである。
 あまり潔癖に異物排除しない方が、人も社会も、強靭な免疫力を身に付けられる。
 節分って、元々そういうお祭りなんですよ……
 
posted by 九郎 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 節分 | 更新情報をチェックする

2015年02月07日

体調管理で春を待つ

 立春を過ぎ、ほんの少しだけ日向が温かく感じられるようになった。
 早い梅にはポツポツとつぼみがふくらんでいる。

 でもまだ寒い。
 仕事場がまた、クソ寒い。

 出勤すると室温が5度くらいで、ろくな暖房もなく、ほぼ「屋外」だ。
 一応申し訳程度に灯油ストーブが置いてあるが、前世紀の遺物の感は免れない。
 ストーブの周囲数十センチしかあたたまらず、お湯が沸かせることが唯一の長所だ。

 仕事場は5階にあり、当然のごとくエレベーターなどないので、冬の間に何度か灯油タンクを持って上がらなければならない。
 タンクは満タンで20キロ弱。
 持てない重さではないが、この灯油タンクという代物は、片手で持ち上げるしかない形状をしている。
 ただでさえ腰痛持ち、おまけに10キロ以上減量したせいで、以前より重量物が担げなくなっている。
 担げない20キロを5階まで運ぶのはけっこうキツい。
 腰が冷えやすい季節、厳冬の仕事場、柔弱な絵描きには過重な肉体労働とくれば、ぎっくり腰に要注意である。
 直近では、去年の4月頭に軽くやってしまった。
 なるべく風呂にはゆっくり入り、寝る前のストレッチやマッサージを心がける。
 最近、昔参考資料として確保しておいたハタ・ヨーガの本を引っ張り出してきて、初歩の初歩から試し始めている。



 どこへ向かう、俺(笑)

 そろそろ私の「花粉センサー」が、微細な反応を示し始めている。
 去年は、減量のために実践した緩めの糖質制限が効を奏し、花粉症の症状が大幅に緩和された。
 目の痒みなどの症状があらわれてはいるのだが、日常生活に支障ない程度に収まって、「克服」と表現しても良いレベルだったのだ。
 今年大丈夫なら、(あくまで私個人の体質に対してではあるが)糖質制限が花粉症にも有効であることが実証されると思う。

 相変わらず緩めの等質制限は続けており、体重管理は順調である。
 さすがに正月はメニューの関係で糖質制限がやりにくく、2キロほど正月太りしてしまったが、1月中に1キロ減らしてなんとか持ち直した。
 冬はやはり摂取した糖質が体脂肪として蓄積されやすいらしい。
 野性動物であれば、食物に乏しい季節を乗り切るために望ましい体の仕組みだが、食い物に不自由無い現代ニッポンでは、それが裏返って毒となる。
 去年の経験では、これから春先にかけては蓄積した体脂肪が活用されやすくなる時期に入る(これも野性動物であれば当然の体の仕組み)ので、体重に関して言えば割りと楽観している。
posted by 九郎 at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする

2015年02月11日

ぎっくり腰覚書

 アクセス解析を見ていると「灯油タンク ぎっくり腰」でググって来る人がけっこう多くて笑ってしまった。
 試みに自分でもググってみると笑い事ではなくて、冬場に灯油タンクを持ち上げようとしたことが原因でぎっくり腰になる事例は、かなり多いらしい。
 恐ろしいことである。
 一つ前の記事でも書いたが、あの灯油タンクという代物は、形状が最悪なのである。
 最大でも20キロ弱なので、重量だけで考えると、成人男性ならとくに問題なく持てそうに思える。
 しかし例の形状のせいで、片手か、せいぜいもう片方の手を添える形でしか持ち上げようがないのがキツいのである。
 肩から腰にかけて、かなり不自然な形でよじれた持ち方をしなければならず、不用意に力をかけてぎっくり腰になりやすいのはよくわかる気がする。
 小型のタンクを二つ両手に持った方が、まだマシだろう。
 まだまだ寒い今日この頃、要注意である。

 私の場合、三十才過ぎの頃に「初ぎっくり」をやって以来、重症軽症あわせて五回ほどやっているはずだ。
 その内、2、3日身動きできない重症が2回、動けるけれども姿勢を変えるのに苦痛を感じるのが3回ほどだったと記憶している。
 初回は、朝起きて便座に座ろうとしたとき。
 ある時は、十キロ程度のなんでもないものを持ち上げようとして。
 またある時などは、くしゃみをした瞬間。
 ぎっくり腰はほんの一瞬の油断と、アンバランス、冷えた腰をねらって襲いかかる。
 腰のあたりに「ピキッ!」とか「ブツッ!」とかいう感じの不気味な衝撃が走り、重症の場合はそのまま身動きできなくなる。
 軽症の場合、その後しばらくは動けるのだが、徐々に痛みが出てきて立ち居振舞いに支障を来すようになる。
 経験がある場合は、腰に衝撃が走った瞬間に「あ! やった!」とわかるようになる。
 私の場合は、頭の中に「今季絶望!」というスポーツ新聞の見出しが浮かんだりする(笑)

 一旦やってしまったら、とにかく動かないことと、温めることが大切だ。
 腰痛やぎっくり腰の治療にも色々流派があるようで、温めるor冷やす、動かさないor軽く動かすなど、正反対のやり方を勧められて戸惑うことが多い。
 体質や症状にもよるのだろうが、少なくとも私の場合は、圧倒的に「動かさず温める」派だ。
 重症の時は2、3日は本当に痛みで身動きできないのでじっとしているしかないのだが、私の経験では1周間ほどで痛みはほぼ消える。
 ところが軽症のときは、なまじ動けるばかりに我慢して出勤したりして、結局数週間ほどだらだらと痛みが長引くこともある。
 カイロを貼り、幅の広いベルトでコルセットがわりに腰を固定し、登山杖などを持ち歩くと、かなり楽に動くことができる。
 風呂屋に行ってゆっくり温めるのも非常に効く。

 ぎっくり腰は習慣化しやすいようなので、日頃から腰に気を付けて、冷やしたり不用意に力をかけたりしないようにするのが、何よりも大切だ。
posted by 九郎 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする

2015年02月16日

泡盛

 ここ数年、あまり酒を飲まなくなっていた。
 とくに、緩めの糖質制限をはじめてからは、週に1、2回、糖質オフの発泡酒の350ml缶をあけるくらいで、外に飲みに出ることもほとんどなかった。

 しかし、この年明けから久々に泡盛を飲み始めている。
 沖縄と縁の深い、かつての師匠の訃報にふれて、飲まずにいられなくなったのだ。

 楽しいお酒の好きな師匠だったので、一人で深酒することはない。
 コップに少々注いで氷を浮かべ、味わう程度だ。
 蒸留酒なので糖質制限にも引っ掛からない。

 あらためて、泡盛はいいお酒だと思う。
 最近は近所のコンビニでも「久米島の久米仙」くらいは置いてあるところが多い。
 高価な古酒を買わなくても、それで十分美味しい。
 ただ、泡盛の現物はこちらでもよく見かけるようになったけれども、沖縄風の飲み方まではまだ伝来していないような気がする。

 泡盛は通常の焼酎よりアルコール度数の高いものが多い。
 沖縄では料理を食べながら楽しく話したり歌ったりしながら飲むので、泡盛とともに、必ず水と氷が用意される。
 氷を浮かべ、水で好きな濃さに割って、料理をつまみながらのんびり酒席を楽しむのだ。
 ストレートで何もつままずに飲むと、度数のわりに飲みやすいので、速攻でダウンしてしまうこともあるので注意が必要だ。
 このあたりの「作法」まで含めてちゃんと伝来すると、もっと泡盛もメジャーになってくるかもしれない。
 久米島の久米仙だけでなく、「菊之露」とか、私が好きな「瑞泉」あたりもこちらのスーパーやコンビニで買えるようになると、非常に嬉しい。

 

 沖縄のコンビニみたいにカップ泡盛やお総菜のチャンプルーまで並んでくれるとさらに嬉しいのだが、まだまだ道のりは長い(笑)

 ヤマトンチューはもっと沖縄に注目すべし!
 泡盛を美味しくいただきながら、この素晴らしいお酒を生んだウチナーの自然や、そこで今起こっていることに、目を向けるべし!
posted by 九郎 at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄 | 更新情報をチェックする

2015年02月19日

今度沖縄に行ったら

 昼飯に困りそうだ。
 ふと、そう思った。

 別に近く沖縄を旅する予定があるわけではないのだが、夜、泡盛をひっかけていると、なんとなく彼の地に行くときの事をシミュレーションしてしまう。
 沖縄料理はなんでも好きだ。
 安くて美味しいものがいっぱいあることも、よく知っている。
 観光地ではないところの食堂に飛び込みで入ってみても、それなりのものは食べられるし、なにしろ安くてお腹一杯になることは間違いない。
 
 それが、ちょっとまずいのである。
 なにしろ今の私は緩めの糖質制限が、完全に身に付いてしまっている。
 沖縄のランチと言えば、例えば「ゴーヤーチャンプルー」とだけ注文しても、かならずご飯と味噌汁はついてくるものなのだ。
 私が前回沖縄に行ったのはもう十年近く前になってしまったが、そのあたりの食文化はたぶんまだ変わっていないだろう。
 5〜600円でチャンプルーとご飯と味噌汁、下手すると食後のコーヒーまでつけてくれたりするのである。
 昔は大喜びで平らげていたが、今はちょっと無理だ。
 私は朝はわりと普通に炭水化物も食べるが、昼と夜はごく軽めか、炭水化物抜きが習慣になっている。
 ゴーヤーや豆腐のチャンプルー単品なら、タンパク質+野菜なのでOKで、むしろ理想に近いメニューだ。
 しかし、山盛りご飯はキツい。
 一旦出してもらったものを残すのは嫌な性分なので、事前に「ご飯はいらない」と伝えたいのだが、そういうのは失礼にあたらないだろうか?

 私これまでの人生の中で、「食べ物を遠慮する」というシーンをあまり体験してこなかった。
 これからはちょっと考えていかなければ。

 お昼以外は、変わらず沖縄は楽しめるだろう。
 お酒は蒸留だし、高タンパクメニューはいくらでもある。
posted by 九郎 at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄 | 更新情報をチェックする

2015年02月26日

デカさと甘さとモッサリ感

 とにかくデカすぎるのである。
 加えて甘すぎるのである。

 サーターアンダーギーのことである。

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 とくに2000年代に入ってから、ヤマトでもかなり沖縄のあれこれが一般化されるようになり、この「沖縄ドーナツも、こちらで知られるようになった。
 駅やデパートの物産展やワゴンセールで、沖縄テーマであれば必ずイチオシで売られているお菓子でもある。
 私はバイトの関係で90年代頃からサーターアンダーギーの存在は知っていた。
 当時の私はまだ食欲旺盛で、甘いものも好きだったのだが、さすがの私もこのお菓子については、以下のような感想を持っていた。

 デカすぎ。
 甘すぎ。

 下手すると子供の握りこぶしぐらいはある丸形ドーナツが、まるで袋詰めのミカンのようにゴロゴロ無造作にパックされて店頭に積み上げてある。
 できたてのやつを一個食べる分には、まあ小腹がすいていれば美味しくいただけるのだが、複数個になると若い頃の私でもキツかった。
 それでもバラ売りしているのは沖縄現地でもあまり見たことがなく、ヤマトでも現地の売り方そのままに、山盛り袋詰めスタイルが主流だった。
 しかし、これはどう考えても、子沢山の家庭向きのパックなのである。
 とにかく甘くて腹が満たせる食い物を求める育ち盛りがいっぱいいるならともかく、独り者がちょっとおやつに手を出すには、とてつもなくハードルが高いのである。

 甘さ控えめでバラ売り、または、大きさを一口サイズにして少量パックにしてくれたらいいのに……

 店頭に水害時の土嚢のごとく積み上げられたサーターアンダーギーを眺めながら、私はいつもそう思っていた。
 そんな風に感じている人間は、私以外にも絶対たくさんいるはずだと確信していた。

 そして十年近く前、沖縄に行ったとき、ついに私は見つけてしまった。
 お土産店で、一口サイズのサーターアンダーギーが6個ほど、プラ製カップに入れられて少量販売していたのだ。
「やっとそこに気づいたかウチナンチュー!」
 おもわず手を打って、迷わず購入した。
 どう考えてもこっちの方が売れるはずだ。
 ミニサイズのお陰で火が通りやすいらしく、通常サイズのような「焦げてる?」感が少ない、きれいなきつね色だ。
 見映えも良いし、食べやすく、大人でも手を出しやすい。
 沖縄でも遠からずこのスタイルがスタンダードになるに違いない!

 しかし実際食べてみると、そんな私の期待はみるみる萎んでいった。

 うーん、、、、、、なんか違うのである。
 これだと、単なる「一口サイズのドーナツ」なのである。
 サーターアンダーギーを食べている気が全くしないのである。

 ようやく理解できた。
 サーターアンダーギーがサーターアンダーギーであることの特色は、私がマイナス要素として考えていた、デカさと甘さとモッサリ感だったのだ!



 そしてやはり、この「一口サイズ」は定着しなかったようである。
posted by 九郎 at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄 | 更新情報をチェックする