今なら季節柄、節分の絵だ。
数年前から、この時期の「豆まき」の絵のオニのまわりの空間に、以下に再現したような図像が描かれるようになった。

謎の飛行物体かと思って話を聞いてみると、「まめ」だということだ。
最初は意味がわからなかったのだが、スーパーに行って納得した。
この図像が出始めた頃から、数粒の炒り豆を小袋に分けたタイプの商品が、発売され出したのだ。
小袋ごと豆まきをするので後始末が楽で、回収したものも食べられるので無駄にならないというアイデアらしい。
実に衛生的で、理にかなっている。
否の打ち所がない。
しかし、とひねくれものは考える。
ええやん別に。
年に一回ぐらい食べ物を派手に撒き散らすお祭りがあっても。
ええやん別に。
落ちた豆、ちょっとぐらい拾って食っても。
なんだか最近、日本人の清潔好きも限度を超えつつある気がするのである。
あまり潔癖に異物排除しない方が、人も社会も、強靭な免疫力を身に付けられる。
節分って、元々そういうお祭りなんですよ……