2015年05月23日

せっかくのアナログ

 なんだかんだでCGをはじめてから10年以上になった。
 立ち上がりは遅いが一旦はじめるとのめり込む性分である。
 半端なことは気にくわないので、絵を描くのにPCを導入してからは、下描きから着色仕上げまで全てPC上でやる手法をメインにしてきた。
 デジタルで絵を描くことのメリットは数多い。
 思い付くままに挙げてみると以下のようになる。

・アナログ画材と比べ、相対的にはコストが安い。
・画材の準備と片付けの手間がないので、作業の中断、再開が容易。
・修正、編集が容易。
・複製(ネットへのアップ、印刷向けの画質調整)が容易。
・作品はデータなので保管にスペースをとらない。

 ただ、メリットはそのままデメリットにも裏返りやすい。

・コストがかからず、作業の中断、再開、修正が容易なので、製作に緊張感が薄れやすい。
・PC向けの手法を採ると、誰でも似たような作風になりやすい。
・実体としての作品が残らず、データが飛ぶリスクは大きい。

 個人的には、デジタルは「編集」に向いていると思う。
 面として色を塗るのには向いているが、描線の精度はまだまだ低い。
 漫画家やイラストレーターでも、線画まではアナログでやる人は数多い。
 私も線画については、やはりアナログに回帰しつつある。


 今でもアナログで最後まで仕上げる絵も描くが、「せっかくアナログで描くなら」と思うことがいくつかある。

【せっかくアナログで描くなら】
・それなりに大きなサイズで描きたい。
・絵の具を塗り重ねた厚みのある表現がしたい。
・デジタルで描いた多くの作品の中から、「これはぜひアナログで追求したい」と立ち上がってきたテーマについて、手掛けたい。

 これはいずれ描きたいと願っている、大きなサイズのマンダラについても、もちろん適用されるのである。
posted by 九郎 at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 電脳覚書 | 更新情報をチェックする