2015年05月24日

せっかくのペンタブ

 絵描きのハシクレで、写実デッサンがそこそこできて、CGにも手を出しているので、たまに中高生から相談を受ける。
 ま、近所の便利屋ですわ(笑)

 写実デッサンについては、以前まとめて記事にした。

 デッサンと見取り稽古
 デッサンと見取り稽古2
 デッサンと見取り稽古3
 デッサンと見取り稽古4
 デッサンと見取り稽古5
 鉛筆をけずろう

 中高生から美術系受験ではなく、漫画やイラストの技術的な相談を受けた場合、まずこう答える。

「鉛筆画とペン画は全く違うから、モノクロのペン画が上達したければ、下描き無しでペンで直接ラクガキする習慣をつけましょう」

 それができていれば次にこう答える。
 
「好きで得意なキャラはいくらでも描けるだろうから、それを出発点にして、全年齢・性別の人物、小道具、背景など、自分の絵柄で描ける範囲をじわじわ広げていきましょう」

 絵が一通り描けるなら、さらにこう答える。

「漫画だけ読んで目新しいストーリーが作れるのは天才だけだから、漫画以外の文学、美術、音楽など、貪欲に吸収しましょう」


 加えて最近は、自分のPCを持っている中高生も多いので、CGについての相談を受けることもある。
 本音をぶっちゃけると、

「中高生風情がCGなど十年早いわ!! まず手描きを極めろ!!!」

 と一喝したくなるのだが、そこは時代の流れに迎合し、ひきつった微笑みを浮かべつつ、

「う〜ん、CGと言っても、基本的にアナログ画材がPCに置き換わるだけだから、ある程度手描きができてからでないと、楽しくなくて続かないよ」

 などと、かなりマイルドな言葉に変換してしゃべる。
 手描き修行を疎かにしてCGを始めてしまうと、大したことのない元絵でもそれなりに雰囲気のある仕上がりに「編集」できてしまうので、それで絵が上手くなったと錯覚してしまうこともあるのだ。
 ただ、前回記事で述べたように、CGの設備投資は、アナログ画材に比べると結果的に安上がりにできるので、彩色をデジタルで行うのはアリだろう。
 また、若いうちからネットに作品をアップし、(叩かれることも含めて)刺激を受けるのは悪いことではない。

 漫画イラストで、線画がある程度描けて、編集や彩色をPCでやりたいという場合は、次のように勧める。

「ペンタブレットを買うなら、面積は狭くていいから、筆圧感知のしっかりしたものにした方がいい」

 具体的な銘柄まで書くと、まあワコムのIntuosシリーズの中から、予算と好みに応じて選ぶことになると思う。



 ペンタブレット(略してペンタブ)は、簡単に言えばペン型のマウスで、筆圧まで関知できるタブレット上にペン型で描画することによって、PCモニターの中で直接絵が描けるようにするためのツールだ。
 当然、タブレットの面積が広いほど価格が高くなるが、広くて高価だからと言って一概に「描きやすい」とは限らないところが要注意である。
 私の用途、好みで言えば、Sサイズでも十分、Mサイズより大きくなると、むしろ使いづらいと感じる。
 中高生ならまずはSサイズで良いと思う。

 小遣いをはたいて買ったら、後は使い倒して慣れることだ。
 お勧めなのは、日常のPC操作の全てを、マウスの代わりにペンタブでやってしまうこと。
 モニター上のカーソルと、タブレット上のペンの動きが噛み合って、自然に操作できるようになれば、絵を描くのにも不自由はなくなる。
 若い者なら一週間ほど特訓すれば、すぐ慣れるだろう。


 まあ、いくら操作に慣れても、手描き以上の実力にはならんのですけどね。。。
 健闘を祈る!!!!
posted by 九郎 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 電脳覚書 | 更新情報をチェックする