2016年01月13日

郵便受け

 夢を見た。

 そういえば最近、郵便物が来ない。
 郵便受けを覗いてもいつも空で、もうずっと長くそんな日が続いている気がする。
 と、思っていたら。
 よく見ると、郵便受けの内側面に、ぴったりくっつくように立っている封筒を見つけた。
 無意識に底面に重なる郵便物を前提にしていたので、長らく気付かず放置していたらしい。
 なんだ来ていたのかとその封筒を取り出すと、それでタガが外れたのか、バタバタバタとたくさんの封筒やハガキが倒れてきた。
 驚いて取り出すのだが、いくらでも倒れてきてキリがない。

 いつからだ?

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2016年01月14日

タコ焼き失敗

 夢を見た。

 タコ焼きを焼こう。
 久しぶりなので上手くできるかどうか心配だ。
 つんつんと突つきながら、くるくる回転させる。
 途中まではうまくいく。
 腕は鈍っていなかった、これなら大丈夫と、さらに突つきまわして薄く焦げ目をつけ、仕上げにかかる。
 予想外にうまく行った。
 ところが舟にのせようと最後に一突きすると、ぷしゅ〜と空気が抜けて縮み、ゴミみたいに小さくなってしまう。
 何度やっても最後の一突きで失敗。
 こんなことでは商売にならず、途方に暮れる。

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2016年01月15日

学級会

 夢を見た。

 山奥の古い木造校舎。
 廃校になってしまったのか、誰もいない。
 ひどく古くてあちこち傷んでいるのだが、木造校舎は窓から日が差し込むと、何とも言えず明るく暖かい。
 鉄筋コンクリートだとこうはいかない。
 きしむ廊下を抜けて教室に入る。
 壁には○や△や□や☆など、様々な図形が描かれている。
 全体で何かの絵図になっているらしいが、判然としない。
 しばらく眺めていると、図形の中の一つがむくむくと動きだした。
 壁からスポッと抜け出して、その図形の特徴をもった小さな人間になった。
 壁からは次々と図形が抜け出し、それぞれが身長数十センチの人間になる。
 わらわら湧いてきた図形の小人たちは、みんな教室の席に着いた。
「これから学級会を始めます」
 教壇に立った先生的な図形が言う。
「何か意見のある人」
 しばらくの沈黙の後、「はーい」と図形の生徒の一人が挙手する。
「もう少し休んでいたいです」
 他の図形生徒たちはその意見に、やんややんやと賛意を表す。
 これでまた、何年か壁の中で休眠することが決まったらしい。
 どうやら数年に一度、このような学級会を開いては、壁の中で休眠する決定だけを決めて、休み続けているらしいのだ。
 学級会をさっさと終わらせると、図形たちはまたわらわらと壁の中に戻っていった。
 これでは廃校にもなるな、と思った。

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2016年01月16日

津波の動物

 夢を見た。

 もうすぐ津波が来る。
 こうしてはおれない。
 自室を後に、山手へと急ぐ。
 逃げている間にも、じわじわ水位は上がってくる。
 水にはどんな黴菌が混入しているか分からないので、少し触れただけでも危険なのだ。
 息を切らせながら坂道をのぼる。
 水はすぐ背後からじわじわ迫ってくる。
 山の中腹辺りに、古代遺跡のような石組の巨大建築物がある。
 山の斜面に沿って石室が連続し、電柱のような石塔がニョキニョキと林立している。
 塔の上なら毒水に濡れる心配はないだろうと、ともかく急いでよじ登る。
 辺りには同じように塔によじ登って緊急避難している人がたくさんいる。
 塔は石積みなのでややぐらつき、安定感に欠ける。
 息を詰めてバランスをとる。

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 ひたひたと水は押し寄せてくる。
 よじ登ったすぐ足元まで水位は上がったが、そこから突然反転して一気に引いていく。
 やれやれ、あぶなかった。
 これで一安心だ。
 山から海への傾斜のため、道路という道路は流れの急な川となり、ミルクティー色の泥水がざあと流れていく。
 完全に水が引き、乾燥するのを待って塔から下りる。
 湿っている所はまだ黴菌がいるので危険だ。
 注意深く乾いている道だけを選んで自室へと戻る。
 緊急避難から戻ってきた人々が、しきりに噂話をしている。
 なんでも、隣の地区にある動物園の動物たちが津波の水にさらわれて逃げ出したらしい。
 こちらの地区の海岸からも続々と猛獣たちが上陸してきているということだ。
 厄介なことになった。
 不安を感じながら坂道を下りる。
 曲がり角がある。
 こんな所でトラに出くわしたらたまらんなと思う。
 案の定、出くわす。
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2016年01月17日

90年代のおとしまえ

 1月17日である。
 私にとっては何よりも阪神淡路大震災被災の日、あれからもう21年たった。

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 忘れ得ぬ記憶も多いが、時と共に風化する部分もやはりある。
 まずは、防災意識を。

 昨年は震災に加え、私が最も影響を受けた作家である平井和正さんの訃報があった。
 この一年、平井和正の晩年の様子はも、ネットを通じてわずかに漏れ聞こえてきた。
 最後の数年は気力体力ともに落ち、作品を紡げる状態ではなかったようだ。
 あの平井和正が、という思いは当然ある。
 書くことが生きることとほぼイコールであるような生き様を貫いてきた作家である。
 その平井和正ですら、書き続けて死ぬことはできなかったのか。
 同時に、やはり平井和正も、という思いもある。
 歳をとれば体は衰える。
 体が衰えれば気力も衰えるという人間として当たり前の変化は、いくら作家として稀有な存在であっても避けようがない。
 
 私はとくに80年代後半から90年代前半にかけ、平井作品を読み耽っていた。
 90年代は震災とカルトの印象が強烈で、私自身もその波をまともに受けていたのだが、平井作品の愛読者であったことは、しぶとく生き延びてこれた原動力の一つになった。
 いくら感謝してもしきれないのである。
 
 90年代と2010年代の世相が似て見えることについては、これまでにも何度か書いてきた。
 90年代を引きずりながら、なんとかそのおとしまえをつけようともがいている同世代を見かける機会も多い。

 私自身のおとしまえも、何らかの形でつけていかなければならない。
 
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2016年01月22日

恐怖の惑星

 昔読んだ本の記憶が突然甦ってくることがある。
 たいていは少年期から学生時代くらいまでの期間に読んだ本だ。
 成人以降に読んだ本が、突然ポッカリと浮かび上がってくることは少ない。
 感受性の鋭い時期に読んだ本は脳にがっちり刻み込まれているせいだろうか。
 手元に置いて繰り返し読んだ本はそもそも忘れていないので、記憶の底から浮かび上がってくる類いの本は、図書館で借りるなどで一回から数回読んだだけの本が多いようだ。
 一旦記憶が甦ってしまうと、なんとなくむずむずと落ち着かない心境になる。
 もう一度読みたいと思う。
 昔読んで面白かった本は、今読むとどうなのか?
 やはり面白い場合もあるだろうし、意外と大したことがない場合もあるだろう。
 それを確かめてみたくなる。
 しかし、手元に本はない。
 もうン十年前の本で、覚えているのは内容の大枠と「すごく面白かった」という感情だけだ。
 詳しいストーリー展開などは抜け落ちてしまっている。
 ひどい場合はタイトルすら忘れてしまっていて、なんとなく「ものとしての本」のイメージや手触りだけの場合もある。
 一冊の本ならまだ探しようがあるが、立ち読みした漫画雑誌掲載の読みきり短編で、有名ではない漫画家さんだったりすると、もうお手上げだ。
 それでも昨今はネットの発達のお陰で、思い出した本に辿り着ける可能性がはね上がった。

 年明けになんとなく思い出した一冊がある。
 正月に里帰りしたことがトリガーになったのかもしれないが、小学生の頃に読んだSFの古典的な作品である。
 たぶん課題図書か何かだったのではないかと思う。
 幸い、タイトルとストーリーの大枠が記憶にあった。
 舞台は少年少女が密航したロケットで辿り着いた火星。
 そこには驚異の生命体「美しい人」と「恐ろしい人」がいて、地球とは異なる文化・文明を築いている。
 タイトルは確か「恐怖の惑星」だった……

 気になって検索してみたが、あまり情報はない。
 一応アマゾンで古書の取り扱いはあるようだが、今一つ求める本と同一作品かどうか確信が持てない。
 さらに探してみると、地元の図書館の書庫に収蔵されているらしいことがわかり、さっそく貸し出し手続きをとった。
 確認してみたところ、どうやら以下の本で正解のようだ。
 作品と著者に関する情報をまとめてみる。



●「恐怖の惑星」作;ジョン・K・クロス、訳;中尾明、絵;小坂しげる(文研出版)
・イギリス作家による1945年発表の「少年少女むき空想科学小説」
・原題「The Angry Planet(怒りの惑星)」
・イギリスで出版後すぐに評判になり、アメリカでも出版。
・長く読まれて準古典となり、世界中で読まれているそうだ。
・著者は芸術学校を卒業後、保険の勧誘員、旅まわりの腹話術師、ラジオプロデューサー(そもそもテレビのない時代だ)、放送作家のかたわら、小説も書いていた。

 じっくり再読してみると、「大当たり」だった。
 ものすごく面白い。
 挿画も記憶通り素晴らしい。
 体裁は児童文学だが、十分大人の鑑賞にも堪える。
 ロケットや月旅行が実現するより昔の作品とは思えないほど、緻密に考証されている。
 これを読んで「面白い」と感じ取れた小学生の自分を、誉めてやりたいと思った。
 これより以前に、手塚治虫や藤子・F・不二雄先生のSF作品を読みふけった読書体験が、それを可能にさせてくれたのだろうと思う。

 こういう作品が今現役で書店の児童文学の棚に並んでいないことを、非常にもったいなく思う。
 同時に、こういう本がちゃんと図書館の書庫には保管されていることを、嬉しく思うのだ。
posted by 九郎 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学 | 更新情報をチェックする

2016年01月24日

期間限定?

 Kindleストアをのぞいていて、平井和正の「幻魔大戦」が激安で売られているのを見つけた。
 80年代、角川文庫で全20巻で刊行されていたベストセラーを、合本電子版にしたもの。
 今現在994円の値が付けられているが、ちょっと考えられないくらい安い。
 何かの間違いではないかとすら思う。
 ちょうど一年ほど前に著者がお亡くなりになった追悼か?


●「幻魔大戦 全20冊合本版<幻魔大戦>」(角川文庫)[Kindle版]
  平井和正(著),生頼範義(イラスト)

 膨大な平井作品群の中でも「問題作」として知られている。
 その「問題」についてはいずれ稿を改めて述べたい。
 
 30年前に刊行された角川文庫は、そろそろ紙の劣化で物理的に限界に達しつつある。
 昔の文庫本は、今と違って紙質がかなり悪かったのだ。
 以前はBOOK・OFF等でも安価なまとめ売りがあったが、この十年ほどでめっきり見かけなくなった。
 このタイムセール(?)、いつまで続くか定かではない。
 生頼範義の超絶イラストもカラー、モノクロ全て収録されているので、作品確保には絶好の機会ではないだろうか。


【1月28日追記】
 本日、amazonの上掲電子書籍の値段表示が変わったようだ。
 定価9936円で8942ポイントつく形になった。
 引き算した値段は変わっていないが、ポイント割引に変更されたようだ(苦笑)

【2月6日追記】
 セール終了の模様。
 Kindle本はけっこうタイムセールがあるので、今後も要チェック!
posted by 九郎 at 11:21| Comment(3) | TrackBack(0) | 神仏絵図覚書 | 更新情報をチェックする