こういう類の体験は、あまり人とは話さなかった。
話しても大丈夫そうな友人をよく見極めて、情報交換を楽しんだ。
中高生の頃の友人に一人「幽体離脱仲間」がいた。
当ブログでもよく登場する、例の友人である。
私の人生の「ちょっとアカン」要素には、結構な割合で彼が関与している(笑)
彼の場合は、寝ているときに自分の身体が宙に浮いているような感じがするというオーソドックス(?)なタイプだったそうだ。
蛍光灯が間近に見え、天井が触れそうに感じたという。
なんとか「証拠」を残そうと、鉛筆を持って寝て、天井に書き込みを残そうとしたりなど、色々試行錯誤したが、結局一度も成功しなかったそうだ。
金縛りや幽体離脱以外にも、入眠時の不思議な現象は色々あるようだ。
これはまた別の友人から聞いた話では、床について眠ろうとした時に足元に何か「毛玉」のようなものが触るのを感じたが、確かめるのが怖くて、蹴飛ばしてそのまま眠ったという。
また別の友人に聞いた話では、夜半に目が覚めて流しの方を見ると、蛇口から何かガムのようなものが吹き出して宙を飛んでいたという。
これらの体験は、体験した当人にとっては確かに存在し、疑う余地が無いのだが、それを他者に対して「証明」しようとすると、するりと手からすり抜けていく。
世の不思議は大抵そのような性質を持っている。
夢もそうだが、眠りにまつわる事柄は、基本的に現実の役には立たない。
無理に役立たせようとすると、多分精神的におかしくなってくるのではないかと思う。
頭から否定するのではなく、また安易にオカルトちっくに解釈するのでもなく、ただ不思議体験を楽しむくらいのスタンスが適当ではないだろうか。
というわけで、当ブログでは「夢」も雑談、与太話の一環として紹介しているのである。