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2016年03月06日

橋の通学路

 夢を見た。

 有名な一級河川沿いに下る。
 最近整備されたばかりの真新しい道が通っているが、所々工事中で行き止まりになっている。
 川沿いの村の生活道路や庭先に迂回して進む。
 農家の人が「余所者がブラブラしてかなわん」と言っているのが聞こえてくる。
 しばらく進むと、有名な大橋が見えてくる。
 大橋と並行して、緑色で鉄製の、細い歩行者専用橋が掛っている。
 歩道橋もそれなりに頑丈な造りなのだが、川幅があまりにも広いため、それに比べるといかにも弱弱しく見える。
 山奥の吊り橋のような頼りなさだ。
 それはそれでスリルがあって面白いかもしれないと、さっそく渡ってみる。
 手すりにつかまりながら怖々渡る。
 橋は斜めになったり急に広がったりしている。
 数十メートル下の水面は、もし落ちればコンクリートと同じなので助からない。
 緊張感にドキドキする。
 しばらく進むと、急に橋が狭くなり、手すりには棘が生えていて、途方に暮れる。
 これでは横半身になっても棘に引っかかってすり抜けられない。
 どうしようか迷っていると、向こう側から地元の高校生がホフク前進でやってきた。
 通学中のようだ。
 なるほど、そういう風に渡るのか。
 しばらくホフク前進する。
 やがて橋はグニャグニャのチューブみたいな手触りになってくる。
 どうやらビルの非常脱出ホースのようなものらしい。
 下を覗くと、はるか先にヘリポートのような二重丸印の巨大なクッションがある。
 飛び込んで滑り下りろということか。
 チューブ橋は風に大きく揺れており、ちゃんとクッションの上に着地できるか心許ない。
 でもまあ、これは夢だから死ぬことは無いだろう。
 思い切って飛び込む。
 チューブ橋もクッションまでの落下距離も物凄く長く、おしっこが漏れそうになる。
 なんとか無事、二重丸に着地できたが、足にビビビビビビと衝撃が走る。
 意外と痛い。
 夢なのに。

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posted by 九郎 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする