夢を見た。
古代遺跡のような場所。
集団でテストを受ける。
小学校時代の同級生もいる。
テストを受けている間にも、頻繁に地震が起こる。
遺跡に封じられた怨霊が暴れているらしい。
焼け焦げたように黒い石像がたくさん並んでいる。
何か様々な動物のような形状をしており、大きさはさほどでもないが、それぞれが怨霊の依り代になっていると分かる。
小学生の頃の同級生とともに、懸命になって祝詞を唱える。
この同級生が祝詞を知っているのが意外だったが、昔から優秀で、私にできるようなことは何でもできていたことを思い出す。
学んだ流派が違うのか、祝詞が微妙に違っており、完全には唱和できない。
こんな状態で怨霊を鎮めることができるのか不安になるが、ただ懸命に唱える。
するとこちらの誠意は伝わったのか、石像が「もういい、下に落とせ」としゃべる。
戸惑っていると、
「いいから落として砕け」
と命令してくる。
同級生と話し合った結果「言うとおりにしてやろう」と決まり、二人で協力して石像を順に下に落としていく。
次々と落下した石像は、粉々に砕けていく。
どうやらこれで、石像に封印されていた怨霊が、浄化・解放されていくらしい。
一安心かと思いきや、遺跡の窪んだ所にある「明堂」にあたる部分に、一番強力な霊が封印されていると分かってくる。
地震がますます酷くなってくるが、「明堂」だけは下手にいじると取り返しがつかないので、受験生はみんなためらう。
受験生の中には経験豊富な「師匠」がいて、それなら自分が試してみようと、ロープを伝って明堂に下りる。
何か手伝えることがあればいいと、自分も含めて何人かが後に続く。
明堂の周囲は膝くらいまで水にが溜まっており、巨大なフナムシや、変わった形の亀がたくさんいる。
優秀な同級生は、邪魔なフナムシをつかみあげては遠方へ投げ捨てている。
自分はこういうのはちょっと苦手なので、顔をそむけている。