2016年06月14日

緊急入院顛末記2

 午後二時過ぎに救急で受診し、鼠径部ヘルニアの診断を受けた。
 緊急入院が即決し、手術に向けてあれこれ検査を受けた。
 合間合間に外科の先生が来て、飛び出してる腸が戻らないか、色々試された。
 できれば「戻っている状態」の方が手術がやりやすく、戻っていないと難航するそうだ。 
 戻し方はごくシンプルで、「手で物理的に押し戻す」という方法をとる。
 ごく軽症の時は自分でもやったことがあるが、重症化したものを戻すにはそれなりの技術があるのだろう。
 外科の先生の中でも慣れている(らしい)先生に、検査の合間に四人ほど試していただいた。

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 飛び出している腸をグニグニ押されるので、当然ながらけっこう苦しい。
「うぐっ!」
「はうっ!」
「痛!」
 などと、思わず声が漏れる。
 押されるのは苦しいのだが、それ以前にベースとして吐き気と腹痛は続いており、この長く続いた苦痛が手術前の麻酔で一段落するとわかっているので、あとはお医者さんに丸投げできる安心感はある。
 お医者さんに対しては、仕事とはいえこんなアホなおっさんのオチンチン付近をグニグニ押させていることに、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
 結局、ゴッドハンド(?)の先生方四人の努力にも関わらず、私のヘルは戻ってくれなかった。
 ちょっと面倒な手術になる予感である。

 午後五時から手術が始まった。
 付き添いには「余裕や!」と親指を立ててから手術室に入り、担当の先生には「存分にお願いします!」とご挨拶した。
 虚勢もあったが、もうずっと続いている吐き気と腹痛から解放される嬉しさが強く、生まれてはじめての外科手術に対する不安など全く感じなかった。
 全身麻酔の効き具合を体感してやろうと思っていたのだが、数日間ろくに眠っていなかったせいか、ほぼ一瞬で意識は落ちた。
 次に目覚めたときに、もう病室に運ばれていた。 

(つづく)
posted by 九郎 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする