2016年06月22日

緊急入院顛末記5

 術後二日目。
 夜間五回ほどゆるめの便を怖々小出しにし、その度にゆっくりゆっくりトイレを往復。
 そのため細切れにはなったが、トータルではそれなりに睡眠時間がとれた。
 胃腸炎発症からは六日目にあたる。
 最初の四日間はろくに眠れず、絶食状態で、水分もまともにとれなかったので、吐き気と腹痛から解放され、眠れるようになっただけでも大幅に楽になった。
 病室内のトイレには問題なく行けているということで、午前中にはおしっこのチューブを抜いてもらえた。
 これで残るチューブは点滴だけになり、ベッドの上でもかなり身動きがしやすくなった。
 点滴を卒業するためには、水分補給や食事ができることを示さなければならない。
 胃腸炎あがりなのでお腹の調子はまだ万全ではない。
 絶食六日目だがまったく食欲はわかない。
 点滴を受けているので喉の乾きもないのだが、お茶を一口ずつ噛むように飲むことから始めてみる。
 水分補給が口からできるだけでも、涙が出るほど嬉しい。
 胃腸炎が始まってからは水を飲んでもすぐに吐いてしまい、スポーツドリンクを口を湿らせる程度のごく少量ずつ含むことしかできず、その糖分だけでなんとかもたせていたのだ。
 ゆるいながらも排便があり、水分も経口で摂れているということで、夕食から五分粥を試してみることになった。

 夕食までいくらでも時間があったので、休み休み歩行訓練。
 病室のある十階は自由に動いて良いということなので、じわじわ行動範囲を広げてみる。
 まだ姿勢を変えたときに感じる、手術跡への体内からのどんよりした圧迫感はあったけれども、一旦立ち上がってしまえばしばらくは大丈夫だということがわかった。
 身を起こし、立ち上がるまでが一番辛いが、歩く距離は少々長くても問題ない。
 ほどなく十階の廊下を周回できるようになり、身を起こすのにパラマウントベッドの助けを借りなくてもできるようになった。
 嬉しがって夕方の検診で先生にその事を伝えると、調子に乗ってる雰囲気を嗅ぎ付けたのか、「あんまり無理しないように」と釘を刺されてしまった。

 見舞いにkindleとすりこぎ棒を持ってきてもらった。
 少し歩行訓練してはゆっくり読書し、また少し動いてみては、寝転んだ状態ですりこぎ棒を背中に挟み込み、凝った背中をマッサージした。
 そうこうしているうちに夕食の時間になり、六日ぶりの食事にありついた。
 出してもらったのは主食に五分粥、白身魚と野菜のホイル蒸し、そうめん、野菜の煮物、牛乳など。
 胃腸炎あがりの私にとってはかなり分量が多く、正直まだ食欲もなかったのでちょっと困った。
 下痢なので牛乳はパス。
 おかずを中心に40分くらいかけてゆっくりいただく。
 せっかくなのでお粥も半分ぐらいは食べてみたが、これがいけなかった。
 食後一時間くらいしてから胃が重くなり、少々吐き気。
 いつもなら胃腸炎のあとは、もっと抑えた分量にし、食欲がわかなければ無理には食べないのだが、「病院で出されているのだから出来るだけ食べよう」と、変にがんばってしまった。
 看護師さんに伝えて、整腸剤を出してもらうことになった。

 寝る前に一度、少量の便が出た後は朝まで保ち、入院三回目の夜はさらによく眠れるようになった。
posted by 九郎 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする