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2016年07月17日

ごっこ遊びの究極

 書こう書こうと思いながら時期を逸してしまった記事。

 6月中の話になる。
 日々のネット巡回先の一つに西田シャトナーさんのtwitterがある。
 西田シャトナーさんは劇作家、演出家で、おりがみ作家としても知られている。
 かつて90年代には、関西小劇場界隈では知らぬ者のなかった人気劇団「惑星ピスタチオ」を率いていて、私は主にその頃のファンだった。
 当時の惑星ピスタチオの看板俳優、腹筋善之介さんのことは、以前に一度記事にしたことがある。
 私は90年代、学生時代とその後しばらく、演劇をかじっていた。
 西田シャトナーさんは当時先輩筋にあたったので、何度かお話しを聞かせていただいたこともあった。
 その後活動の中心が関西ではなくなったこともあり、私はもう長く演出作品を観に行けていないのだが、おりがみ作品とともにずっと気になる人で、ネットでの呟きはずっと追いかけていた。

 最近の呟きの中で、『熱闘!! 飛龍小学校』が再演されたことを知った。
 この演目は、『破壊ランナー』とともに、かつての「惑星ピスタチオ」を代表するもので、もちろん私も大好きだった。
 西田シャトナーさんの演出について、当時から私は「ごっこ遊びの究極」だなと思っていた。
 子供は誰でもごっこ遊びをやる時、ナチュラルな役者になり、ナチュラルな演劇を作り上げる。
 誰に教えられるでもなく役柄に没入し、目の前のジャングルジムは高層ビルに、あるいは密林に、あるいは地下ダンジョンに変貌する。
 手にした棒はどんなものでも切れる伝説の剣と化し、気合いとともに目からはビームが放たれ、敵の攻撃は
体の周囲に張り巡らされた透明なバリアーで跳ね返される。
 そんなごっこ遊びの感覚を、大人が、それも鍛え上げられた肉体を持つ役者と、練りに練った作・演出が本気で再現したらどうなるか?
 「惑星ピスタチオ」は、それを実際にやって見せてくれる、驚天動地の劇団だったのだ。
 中でも小学生達を主人公にした『熱闘!! 飛龍小学校』は、テーマと演出の強みが見事に合致した、奇跡的な演目だったと思う。
 あれから二十年、西田シャトナーさんの演出はどれほどの進化を遂げていることだろうか?
 行きたい行きたいと思いながら、今回もまた観に行けなかった。

 今度関西で公演があればきっと観に行こう……
 もう何度目になるかわからないが、またそう誓う。

 90年代当時、まだ若かった私は『熱闘!! 飛龍小学校』を観劇しながら、私自身の小学生時代にも確かにあった冒険とごっこ遊びの日々を、大切に思い出していた。
 いつか自分も、記憶の中の友人達との冒険を作品化してみたい。
 ずっとそう考えていた。
 その願望は、ようやく数年前、拙いながら形にすることができた。

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 『図工室の鉄砲合戦』
 
 まだまだ、これからだ。
posted by 九郎 at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | カミノオトズレ | 更新情報をチェックする