2016年10月23日

極私的妄想色彩理論

 以下に記すのは、私が絵を描く時、特にマンダラ等の密教的な図像に着色する時の「心持ち」とでもいうべきものである。
 私が個人的にマンダラの「色」に感情移入するためのもので、密教図像作成のスタンダードとは全く違うし、一般向けの色彩論ではもちろんない。
 極私的な、色彩の生成に関する妄想の覚書である。

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 はじめに黒と赤がある。
 黒は闇であり、死であり、冷え固まった停止状態である。
 赤は火であり、命であり、どろりと柔軟な血でもある。
 火である赤は燃焼温度を上げて黄となり、さらに純度をあげて光の白となる。
 光と熱にさらされた黒は、やや融解して青となり、グレーとなる。
 青とグレーは鉱物であり、灰である。
 青は光の白と交わって水を生じ、黄と交わって緑を成す。
 このように生成された黒、白、グレー、赤、黄、青、緑は、またそれぞれに交わってあらゆる色や万物を創る。

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 このような色彩妄想を抱くと、マンダラや密教尊を描く時に感情移入しやすいのである。

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posted by 九郎 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 妄想絵画論 | 更新情報をチェックする