80年代ロボットアニメの当時のプラモデルを「旧キット」と呼ぶ。
その中でも別格と言える三つのプラモがある。
旧キット中の旧キット、三種の神器とも言うべきは、以下のもの。
●1/144 RX-78-2 ガンダム
●1/144 MS-06S シャア専用ザク
●1/144 MS-06 量産型ザク
1/144ガンダムは、言わずと知れた「世界で一番売れたプラモ」である。
アマゾンのリンクではタイミングによっては高い値付けになっていることもあるが、基本的には昔の定価の300円で購入可能だ。
時期によって品薄のことがあっても、今のところは高いプレミアで買うようなプラモではない。
ガンダム、シャアザク、量産型ザクの三種は、ガンプラの中でも特に人気が高く「売れる」アイテムであるようだ。
旧キットでも1/100、1/60で、それぞれかなり初期段階でキット化されている。
●1/100 RX-78-2 ガンダム
●1/100 MS-06S シャア専用ザク
●1/100 MS-06 量産型ザク
1/100スケールでは、成型色を変え、デカールを付けた仕様のものもある。
●1/100 リアルタイプ RX-78 ガンダム
●1/100 リアルタイプ MS-06 ザク
●1/60 ガンダム
●1/60 MS-06S シャア専用ザク
●1/60 MS-06 量産型ザク
1/144ほどではないが、これらの大型プラモも時期さえよければそれぞれ昔の定価の700円と2000円で購入可能だ。
子供の頃の私はお小遣いの関係でなかなか大きなサイズには手が出せなかった。
1/144以外で作ったことがあるのは1/100ガンダムくらいだったのだが、これが有名な「困ったプラモ」だった。
発売されたのが最初期で、まだバンダイがガンプラの方向性を決めかねていたらしく、「組み立て式の超合金」というような、オモチャっぽい構成だったのだ。
今見るとそれも「味」なのだが、当時は他の「リアル」を志向するガンプラからは一段落ちるモデルと認識されていた。
1/100ガンダムの悪い印象が強烈だったこともあり、子供の頃は手が出なかった大きなサイズも、今の感覚では「すごく安い」と感じる。
プラモの中では「よく売れている」というイメージの強いガンプラだが、全てのモデルが等しく売れているわけではない。
企業活動を長期にわたって維持できるほどに売れているのは初代ガンダムRX-78だけであり、その主役機と並べるためのシャア専用ザク、量産型ザクの、合計三種なのだ。
ガンプラの新しいグレードが創設されるたび、とにかく最初に発売されるのがその三種で、結局それだけで終わるシリーズもあった。
コアなガンプラファンでなくとも手に取ってしまうのは、極論するとこの三種だけなのだ。
その他のモデルはマニアが一人で何種も買うことで、市場が維持されているということだろう。
90年代後半以降に発売されたキットでも、旧キット的な楽しみ方が可能なものはいくつかある。
シンプルなパーツ分けながら、スタイルや細部だけはアップデートされたモデルは以下の大小二つのシリーズ。
80年代のノスタルジー抜きで普通に「プラモデル」が楽しみたいならば、こちらの方がお勧めになる。
●FG 1/144 RX-78-2 ガンダム
●FG 1/144 MS-06S シャア・アズナブル専用ザク
●FG 1/144 MS-06F ザク
●メガサイズモデル 1/48 RX-78-2 ガンダム
●メガサイズモデル 1/48 MS-06S シャア・アズナブル専用ザク
●メガサイズモデル 1/48 MS-06F 量産型ザク