【スケッチブック】
アイデアスケッチ段階のラフなラクガキなら、あえて紙質を悪く、何かの裏紙に描く発想については、前々回の記事にした。
ラフスケッチではなく、ある程度描き込んだ「作品」にする場合は、そこそこの紙質は必要になる。
お手頃価格で鉛筆や水彩に十分対応できる定番スケッチブックが、以下のもの。
サイズも各種そろっている。
●マルマン 図案シリーズ スケッチブック
A3サイズ以下はこちらのシリーズ。
●マルマン オリーブシリーズ スケッチブック
F6やF8、B3等の大きなサイズはこちらのシリーズ。
とくに水彩用紙の場合、高級紙は慣れないとかえって扱いが難しいと感じることもあるだろう。
まずは思い切って描ける値段帯のプレーンな紙で枚数をこなしてみるのがお勧めだ。
子供に買い与える場合でも、この水準の紙質は欲しいところだ。
百均スケッチブックだと、絵の具を使うとボロが出ることが多々あるので、絵を描く楽しさが損なわれたしまう。
【椅子付きリュック】
屋外スケッチの時、楽に描くためには椅子が欲しくなる。
数年前「椅子付きリュック」というものを試しに購入してみた。
●バックパックチェア OD013
現在品切れ中のようだが、椅子付きリュックというくくりでamazonを探してみた中では飛び抜けて安く、2000円ほどだった。
バックパック購入時の常識として、最低でも6000円クラスでないと耐久力に問題があるもの多いのだが、お試しで使い潰す覚悟で安物買いした。
まずは椅子付きリュックというものを実際に使用してみて、サイズや機能、強度など、自分の好みをチェックしてみる。
サイズと機能面ではけっこう気に入っている。
本体重量は1.4キロということだが、それなりに荷物を入れても、背負って負担になるほどではない。
何よりも、背中からおろして一動作で、どこでも邪魔にならない程度の椅子になってくれるのが良い。
椅子の骨組みが背中に当たるかとも思ったのだが、ストラップの調節で意外と邪魔にならないようにできる。むしろ骨組みがあることでリュックと背中に隙間ができ、通気が確保されて快適だ。
椅子はそれなりに高さがある。
レジャー用の軽量な折りたたみ椅子は、腰痛持ちには低すぎるものが多いので、この高さはありがたい。
屋外スケッチの時、地べたや低い椅子に長時間座ると腰がつらいのだが、これくらい高さがあるとかなり楽だ。
これ以上の座り心地を求めるなら、椅子サイズがもう一回りふた回り大きく重くなるので、リュックではなくキャリータイプを選ばなければならないだろう。
そうなると用途が全く違ってくるし、行動範囲も狭まる。
リュックはB4スケッチブックがぎりぎり入るか入らないかぐらいで、通常はA4サイズ対応ということになるだろう。
宿泊や本格的な登山は無理だろうけれども、普段使いや日帰り屋外スケッチには必要十分。
そして数年間、折にふれ使ってみたが、いまだ健在(笑)
とりあえず、買ってすぐ壊れるような粗悪品ではなかった。
【色鉛筆】
学生時代から劇団所属、環境イラストのバイト時代までは、60色セットの水彩色鉛筆をよく使っていた。
今現在、入手し易く使いやすいのは、例えば以下のものになると思う。
●ステッドラー 水彩色鉛筆 カラトアクェレル60色
注文仕事を請ける場合は色数が必要だが、自分で好きに描くなら60色は必要ないかもしれない。
24色や36色セットから初め、好みの色を探っていくのがお勧め。
子供に買い与えるなら水彩タイプでなくとも、スタンダードなトンボや三菱の色鉛筆がやっぱり良い。
お手頃価格で品質も十分、近所で各色バラ売りまで手に入るだろうから、非常に使いやすい。
24色以上のセットなら、大人の使用にも十分耐えると思う。
水に溶かす必要がなく、何から選んだらよいかわからないなら、このあたりから手に取ってみるのがお勧め。
●トンボ鉛筆 色鉛筆 24色
●三菱鉛筆 色鉛筆 880 24色
色鉛筆については、子供に買い与える場合でも、決して百均のものに手を出してはいけない。
【水彩絵の具】
普段使いのスケッチ用ということであれば、私は今でもサクラクレパスのマット水彩を使っている。
最近の小学生向けには、軟らかめに解いたサイズの大きなポリチューブタイプがスタンダードになっているが、昔懐かしの硬めの濃度のものも「ラミネートタイプ」として売られている。
大人向けにはやっぱりこちらだ。
●サクラクレパス 絵の具 マット水彩 ラミネート 24色
紫系など、混色では綺麗に出ない色もあるので、24色以上がお勧めだ。
あらかじめ各色をパレットに出しておき、固形絵の具のように使えば、野外スケッチにも対応できる。
水彩絵具も、百均のものは×。
このように、私がお勧めするのは特別な画材ではなく、「お手頃価格で十分な品質」のプレーンなものになってくる。