先週から通販の告知があった「生ョ範義展図録」滑り込みでゲットオオオオ!
年頭から上野の森美術館で開催されている生頼範義展については、もちろん、もちろん、知っていて、数限りないネットのレビューを読み漁っていた。
生頼範義
敬愛してやまないイラスト魔神については、当ブログでもカテゴリを設けて語り続けてきた。
2016年、明石で開催された展覧会には通い詰めて、上掲カテゴリでレビューを書きまくった。
生頼範義展覧会が極めて盛況の今では想像しにくいかもしれないが、2016年明石では客足が少なくて、ほとんど独占的に鑑賞できたんですよ(苦笑)
あのガラガラぶりは、ある意味「伝説」として後世に語り継がれるかもしれず、私は歴史の目撃者になったのかもしれない!
今回の展示も、本当に本当に行きたかった。
魔神のあの600号の幻の傑作「破壊される人間」も展示されるとあっては、もうじっとしていられない気持ちだったのだが、残念ながら一つの美術展を見に行くためだけに上京できる身分ではない。
血の涙を流しながら、それでも図録だけは何としても入手したくて、通販の告知を知ってからすぐ申し込み、なんとか間に合った!
今回の図録のお目当ても、何と言っても最大傑作「破壊される人間」のサイズの大きな図版だ。
カバー裏全面を使った図版を、届いてからずっと飽きずに眺め続けている。
生頼範義は日本を代表する商業イラストレーターであるけれども、この大作は「商売抜き」で描かれた。
納期のあるイラスト仕事の合間に、準部も含めると十年近くの歳月を描き続けたという「絵画」作品だ。
プロにこういうことをさると、ちょっと困ってしまうのである。
プロはプロとして、採算と納期の枠内で仕事をしてもらわないと、困ってしまうのである。
採算度外視、納期無しは、本来アマチュアの「シマ」だ。
プロ中のプロである生頼範義のような人がアマチュアのシマを奪ってしまうと、後にはぺんぺん草も生えなくなってしまうのである。
凄いのである。
本当に凄いのである。
いつか必ず、実物を観たい。
観られるようになりたい。
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今回の展覧会残り一週間、とっとと観に行くがいい!
東京の人間ども!