もう三年前のことになりますが、妖怪造形コンテストというものに応募したことがありました。
山姫の歌声
このコンテストは民俗学者・柳田國男の故郷、兵庫県神崎郡福崎町が主催しているもので、今年が最終回になるそうです。
締め切りは十月末、せっかくだし、また何か作れたらいいなと思っていた時、近所のお店で当の福崎町発売の河童のプラモを見つけました。
そんなに高くないし、ちょうど手ならしにいいかと思い、この夏、時間を見つけてはちょこちょこ作っていました。
●福崎町観光協会 福崎町妖怪プラモデルNo.1 河童のガジロウ
組み立て前はこんな感じ。
茶色一色の成型色で、かなり細かく形状は再現してあることが、ランナー状態からもう分かります。
ただ、切り離して仮合わせしてみると、パーツの合いは今一つで、調整が必要。
あと、離型剤が少し残っている感じがしたので、接着と塗装の下準備に、台所洗剤と古歯ブラシで洗浄はしておいた方が良さそう。
今風の組み立て楽ちん、塗装いらずのストレスフリーなプラモではありませんが、一昔前の「すごく出来のいいガレージキット」という印象です。
ガンプラ世代には昔馴染みのプラモ作りのセオリーに沿って、制作を進めます。
パーティングライン消し、擦り合わせ、溶着、パテで盛り削り、サーフェイサー吹き……
手足の各関節の接着角度は自分で探らなくてはならないので、慌てず乾燥時間を挟みながらの制作になります。
暇を見つけて小一時間ずつじっくり作る、そんな昔ながらのプラモ作りが楽しめます。
塗装は例によってつや消しブラックからのアクリルガッシュ筆塗り。
ガッシュはザラッとしたつや消し仕上げになりますが、今回はモデルが「河童」。
表面に両生類的な「ぬめり」が欲しかったので、最後に光沢のトップコートを吹いてみました。
今回は箱の完成品写真を参考に、私好みにやや色味とコントラストを強めに塗っています。
架空の臓器「尻子玉」の色は、悩んだ末ゴールドに。
この色だとなんか別のタマにも見えてしまいますが……
モールドが細かくしっかりしているので、塗装が本当に楽しいです。
技量不足のラフな塗りを、キットが助けてくれる感じ。
特に甲羅が楽しかった!
完成品は手のひらサイズ。
最近のプラモとしてはお値段安目で、コスパの高い良キットでした。
このシリーズ、他に天狗も発売されているようです。
●福崎町観光協会 福崎町妖怪プラモデルNo.2 天狗
妖怪プラモ、けっこう気に入った!
そう言えば、昔買ってまだ組んでなかった妖怪プラモ(というか鬼太郎プラモ)が、どっかにあったはず……
ゴソゴソ。
コンテストも何かネタは……