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2018年09月12日

ガジュマルスケッチ

 夏休みの間、猛暑や度重なる台風に泣かされた今年、九月に入ってからも荒れ模様は続いている。

 まず、九月頭の台風21号。
 屋外は命の危険すら感じる凄まじい雨と風。
 激甚災害クラスの一日だったが、絵描きの立場で言えば、お休みでゆっくり絵をかけた一日でもあった。

 被災者は24時間100%被災者であるわけではない。
 日常意識を死守すべき「待ち時間」もまた重要。
 私の場合は絵だ。

 暴風除けに室内に入れた鉢植えガジュマルの一枝をスケッチ。

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 台風を何とか無事やり過ごした後の日曜も一日雨。
 他にできることもないので、再びガジュマルをスケッチ。
 ふと思いついて、採点用の朱藍えんぴつの藍色の方で。
 ガジュマルの葉はかなり濃いのでけっこう馴染む。

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 描いてから、緑の補色の朱色の方でも面白かったかもと思っていたら、翌日も大雨警報が続いた。
「いやほんま、こないに雨続き警報続きでは仕事になりまへんわ」
 などとつぶやきながら、しゃーないから赤鉛筆でガジュマルスケッチ。

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 前回の藍色の方がしっくり馴染んでますが、ガジュマルの「南国風味」「怪しさ」は、こちらの方が再現できてるかもしれない。

 いずれも、ガジュマルの枝葉の仕組みを理解するためのスケッチなので、描写自体はごくあっさりしている。
 手数を減らしてガジュマルらしさを出す練習である。

 こんな風にガジュマルスケッチを重ねているのは、沖縄をテーマにしたF50のアクリル画をじわじわ描き進めているからだ。
 直近の沖縄アクリル画ガジュマルの森は、約一年前に描き上げた。

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 この一枚で何かつかめた気がしたので、着想が霧消しないうちに描き進めている。
 サイズが大きい分、細部描写の必要に迫られて、泥縄式にスケッチを重ねているのだ(苦笑)
 まだ時間はかかりそうだが、なんとか完成まで持っていきたい。

posted by 九郎 at 22:11| Comment(0) | 沖縄 | 更新情報をチェックする